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デュシットインターナショナル、グアムに高級リゾート「デュシタニ グアム リゾート」をグランドオープン

サンゴ礁に囲まれた南国リゾートのデュシタニ モルディブも紹介

2015年8月26日 開催

デュシタニ グアム リゾート 外観

 タイのデュシット(Dusit)インターナショナルが展開するデュシタニ(Dusit Thani)ホテル&リゾート(以下、デュシタニ)は、今秋グアムに「デュシタニ グアム リゾート」をグランドオープンさせる(すでに6月30日ソフトオープン済み)。これに伴い、報道向けにその内容が紹介された。

 また同時に、2012年にオープンしている南国のリゾート「デュシタニ モルディブ」の紹介もあったので、合わせてレポートする。

 デュシタニという名は、日本ではまだなじみが薄いかも知れないが、グループのフラグシップホテルの「デュシタニ バンコク」は、タイのバンコクに旅行したことがあれば、たいてい目に入る、中心街に位置する人気の高級ホテル。日本からの宿泊客も多い。デュシタニ バンコクは、1960年代に創業者が日本のホテル・オークラのホスピタリティに感銘を受け、当時のホテル・オークラ社長 野田岩次郎氏から紹介されたKKS(観光企画設計社)と大林組がデザインと設計を行ない1970年に建てられたという。日本とはとても縁が深い。

デュシタニ バンコク 外観

 その後、タイ国内のパタヤ、ホヒアン、プーケットに拡大。そしてマニラから始まり、アジア~中近東を中心にして世界にもホテル網を広げている。デュシタニ以外のホテルブランドは、デュシットデバラナ、デュシットD2、デュシットプリンセス。

 デュシタニがビジョンとして掲げているのは、「温もりのあるサービス」「タイ料理」「タイ式スパの伝統」。これらがホテルで堪能できるのが特徴だ。「デュシタニ」はタイ語で「天国の街」という意味がある。独自のホテル教育を「デュシタニ カレッジ」で行っていて、日本の辻調理師専門学校と麻生専門学校グループとパートナーシップ関係にある。

デュシタニ ラグーナ プーケット 外観
デュシタニ マニラ ロビー
デュシタニ ドバイ 外観
デュシットグループの紹介をするデュシットインターナショナル CEO チャニン・ドナバニック氏

 説明会の冒頭、上記のデュシットグループの紹介がデュシットインターナショナル CEO チャニン・ドナバニック氏から行なわれた。挨拶の中で「これまでの成功は、日本のお客さまの存在なしにはありえませんでした。現在、日本からのお客さまの数はデュシットグループ全体の2番目を占めています」と日本への感謝の意を表していた。なお、創業者はチャニンCEOの母、タンプイン・チャナット・ピヤウイ氏(タンプインはタイ王室から与えられる栄誉称号)。

デュシタニ グアム リゾート

 続けて、現在ソフトオープン中で、この秋グランドオープンするデュシタニ グアム リゾートの紹介が、デュシタニ グアム リゾート 総支配人 ディーン・ハンツマン氏よりあった。

デュシットインターナショナル CEO チャニン・ドナバニック氏(右)とデュシタニ グアムリゾート 総支配人 ディーン・ハンツマン氏(左)

 デュシタニ グアム リゾートは、総客室が419室のグアムで一番新しいラグジュアリーホテルとなる。海が望めるタモン湾沿いに位置し、特に夕日はグアムでも随一と言える絶景ポイントだそうだ。30階建てのホテルは島で最高層の高さを誇っている。

 レストランは6つ。タモン湾を一望できるオールデイダイニングの「アクア」、イタリアンステーキハウスの「アルフレードズ」、伝統的タイ料理をベースにモダンテイストなメニューにしたタイレストラン「ソイ」、シーフードの「タシ グリル」、24時間営業のデリカテッセン「デュシットグルメ」、タモン湾を望むアウトドアテラスのある「ロビーラウンジ」。最上階の30階に位置するクラブラウンジからは、タモン湾のパノラマビューを一望できる。

 グアムで最大規模を誇る2000名を収容可能なコンベンションセンターのほか、日本風の披露宴などにも対応できる小宴会場も用意し、各種会合や宴会などにも対応する。現在チャペルは建設中だ。

 6つあるヴィラスイートにはプランジプールが各客室内に設けられていて、専用ジムとコンシェルジュサービスが完備される。このヴィラのひとつ「アズールヴィラ」では野外でパーティーが開ける550m2のバルコニーがある。

 全客室でWi-Fiによる無料インターネット接続が利用でき、USB充電やHDMI接続対応のマルチメディアステーションも完備。そのほか、デュシットが持つ高級スパブランドの「テワランスパ」では、グアムでは唯一のタイ風ハイドロサーマルセラピーを堪能でき、プライベートスパルームが10室用意されている。

 日本からの宿泊客向けに、15名の日本語対応スタッフが常駐。到着時のおしぼり提供、日本語ウェルカムインフォメーションキット、アクアレストランでの豊富な和食メニュー、無料のミニバー、全客室にウォシュレット完備といった手厚いサポートが用意されている。

デュシタニ グアム リゾート ロビーラウンジテラス
デュシタニ グアム リゾート ロビーラウンジ
デュシタニ グアム リゾート アルフレードズ イタリアンステーキハウス
デュシタニ グアム リゾート クラブラウンジ
デュシタニ グアム リゾート プールエリア
グアムの観光名所「恋人岬」。展望塔にはカップルで鐘をつくと幸福になれるという鐘がある

デュシタニ モルディブ

 さらに、デュシタニ モルディブ 総支配人 ヨアキム・シュッテェ氏より、デュシタニ モルディブが紹介された。

 デュシタニ モルディブは、2012年にオープンしたバア(Baa)環礁のムドゥー(Mudhdhoo)島にあるリゾート。ユネスコの生物圏保護区に指定された、サンゴ礁のハウスリーフに囲まれた紺碧のラグーン。首都のマレからは、海上すれすれを飛ぶ水上飛行機で35分で到着するほか、マレから国内線のダラバンドゥー空港まで20分で、ダラバンドゥー空港からはスピードボートで10分という移動方法もある。

 サンゴ礁のハウスリーフに囲まれた94のヴィラがあり、多くのヴィラにはプールも用意され、海に直接入ることもできる作りになっている。このような孤島のリゾートでも、部屋では無料Wi-Fiや大型テレビと音響設備、ワインクーラーなどアメニティは完備している。

 レストランは、日替わりビュッフェ「マーケット」やタイ料理「ベンジャロン」、シーフードの「シーグリル」といったレストランのほか、「ボーダーレスダイニング」と称して、ビーチでプライベート空間を演出した食事もセッティングしてもらえる。

 「テワランスパ」は、木の上に作られたツリートップスパが特徴。3種のプログラムから選択でき、6~14歳のキッズ向けメニューも用意されている。
 ビーチアクティビティ向けに「ウォータースポーツ&マリーンセンター」が用意され、シュノーケリングやダイビング、カヤックやジェットスキーなども存分に楽しめる。イルカやウミガメ、ジンベイザメなどの海中生物に出会えるチャンスもある。リゾート周辺には水中洞窟が3つある。

 まだモルディブでは日本人観光客の比率は少ないが、ぜひたくさんの日本人にこの南国のビーチリゾートのよさを体感してほしいとのことだ。

デュシタニ モルディブ ムドゥー島全体
デュシタニ モルディブ 島の全体模式図。94のヴィラに囲まれていて、周囲ではマリンアクティビティが楽しめる
デュシタニ モルディブ ヴィラ
デュシタニ モルディブ インフィニティプールの夕景
デュシタニ モルディブ ラグーンヴィラからの眺め
デュシタニ モルディブ オーシャンヴィラ ベッドルーム
デュシタニ モルディブ タイ料理レストラン「ベンジャロン」
デュシタニ モルディブ ビーチで屋外プライベートダイニング「ボーダーレスダイニング」のイメージ
デュシタニ モルディブ ツリートップスパ
デュシタニ モルディブ スパのロビー
モルディブでのシュノーケリングのイメージ
デュシタニ モルディブ 総支配人 ヨアキム・シュッテェ氏

 最後に、デュシタニのフードではないが、タイをイメージした軽食が用意されたので、写真で紹介しておこう。

タイ風ピーナッツソース チキンとポークのサテ。タイの屋台では焼き鳥に似たこの料理は定番
生春巻き。パクチーが添えられている
デザート各種。白くゴマがかかったようなフルーツはドラゴンフルーツ
トロピカルジュース
司会の鹿島千穂さん(ラジオ番組などで活躍)はタイの伝統衣装を披露

 デュシタニ グアム リゾートは、日本人を意識した手厚いサービスで距離的にも楽しみやすいリゾートだ。南国が好きならデュシタニ モルディブも一度は体験してみたい場所だ。部屋から紺碧のラグーンを見れば、日常のすべてを忘れて浸れるはず。どちらも特別なご褒美旅行やカップル、ウエディング、ハネムーンなどで訪れれば、質の高いホスピタリティーが体験できることは間違いがない。タイ文化が好きな人には特におすすめだ。どちらも本格的なタイ料理レストランとスパが満喫できる。

(村上俊一)