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西武鉄道、生ビール2時間飲み放題の「ヱビスビール特急」を運行
ヱビスガールも同乗し、ミステリートレイン仕立てに
(2015/8/27 13:43)
- 2015年8月25日 開催
西武鉄道は8月25日、「ヱビスビール」とコラボして車内に特設のバーカウンターと生ビールサーバーを設置し、ヱビスビール(生ビール)が約2時間飲み放題となる「ヱビスビール特急」を運行した。その模様をレポートする。
乗車駅は西武新宿駅を19時30分、もしくは東伏見駅を20時20分に乗車。降車駅は、東伏見22時02分、西武新宿駅22時41分、上石神井駅23時03分、東伏見駅23時09分、小平駅23時27分、東村山駅23時32分となる。
8月27日には西武池袋線で「ヱビスビール特急」も運行される。こちらは西武池袋駅を19時25分、もしくは保谷駅を19時55分に乗車。降車駅は、西武池袋駅22時09分、東長崎駅22時19分、保谷駅22時36分、清瀬駅22時51分、所沢駅23時01分。
チケットは前売りで、参加費用は4500円。両日ともほぼ完売したとのこと。西武新宿駅の入場受付は、改札前の少し離れた場所に集合し長い列ができていた。
使用された車両は10000系“レッドアロークラシック”。外装の装飾などは行なわれておらず、列車名の部分は「臨時」と掲出されていた。また、本列車は途中経路を公表しない「ミステリートレイン」として運行された。
車内には特製のお弁当が各席に準備されていた。これは「西武園ゆうえんち」に近い「中国割烹旅館 掬水亭」のもの。海老のチリソース、豚肉のオイスターソース炒め、広東風チマキ、点心三種盛りなど、ビールに良く合いそうな内容となっていた。
西武新宿駅を19時44分に発車。まずは乾杯用のビールが配られる。発車してすぐに通常の特急レッドアロー号では停車する高田馬場駅を通過するが、その際「高田馬場の駅、“通過”をいたしております。ラッシュのさなかに高田馬場を通過する優越感。ヱビスビールを味わいながらご堪能ください」とアナウンスがあると、車内は沸き立っていた。
車内放送にてヱビスガールの貫井奈美子さんの「ヱビスビール特急を目一杯楽しみましょう!」の発声とともに乾杯。以後おかわりのビールは、巡回するヱビスガールやスタッフに声をかけるとすぐに持ってきてくれる。
ヱビスガールは各席をくまなく回ってくれていて、記念撮影にも気軽に応じてくれていた。貫井奈美子さんと近藤志穂さんの2人は、普段は西武プリンスドームにてビール販売で活躍している。
バーカウンターと生ビールサーバーは4号車に設置されていて、基本的にスタッフが客席に持っていくというスタイル。
4号車には乗客はおらず、車両半分の座席が取り払われてカウンターが設置されている。カウンター上には、サーバーが複数設置されていて、そのうち2台は10000系レッドアロークラシックと9000系の車両を模したオリジナルの西武鉄道車両バージョンになっていた。
途中、サプライズでサッポロビール 首都圏本部 広域外食統括部 担当部長 松田正哉氏とヱビスガールによるジャンケン大会が車両を回って行なわれ、勝者には缶ビールや景品が贈られた。同時に松田部長直伝のビール正しいグラスへの注ぎ方講座も披露され、「グラスは傾けない」「最初に泡をたくさん出して注ぎ、ゆっくり待ちながら注ぎ足していく」などといったテクニックも楽しく披露された。
経路が公表されないミステリートレインは、西武新宿線を下り、小平駅~萩山駅を通り西武多摩湖線に入っていく。アナウンスで「西武多摩湖線を特急が走るのは、たいへん珍しいことです。滅多に見ることのできない風景をお楽しみください」と言われると、乗客は驚いた様子。その後しばらくして、ミステリー停車駅とされていた西武遊園地駅に21時17分に停車。西武遊園地駅も、もちろん普段特急が停車する駅ではない。ここでは、トイレ休憩とヱビスガールとの記念写真ができる時間が設けられた。ヱビスガールとの2ショット撮影は人気を博していた。
列車は、21時39分に西武遊園地駅を出ると、来た路線をそのままのルートで西武新宿駅まで戻る。上り途中の東伏見駅からは降車が可能になり、西武新宿駅まで戻ったあとは再度下りになり、終点は東村山駅になる。この際に「高田馬場を三度目の通過をしています」とアナウンスがあり、車内は笑いに包まれる。
東伏見駅が近くなる22時頃に、生ビールがすべて完売したアナウンスが入った。車内は大きな拍手が起こったが、飲み足りないという声も。その後は、おのおの降車して帰路についた。
終始ヱビスガールが笑顔でビールを提供しているせいもあるかと思うが、乾杯後の車内では居酒屋やバーとは異なる妙な一体感があり、おおいに盛り上がっていた。西武線沿線で通勤するビール好きにはたまらない、楽しい夏のイベントとなったようだ。