3月22日17時に全線が開通した「中国横断自動車 尾道松江線」。開通式やテープカットの様子などはお伝えした通りだが、テープカットなどが行なわれた祝賀会場に使われた世羅IC(インターチェンジ)の近くから、尾道松江線の最後の開通区間となった吉舎ICまでの様子を写真で紹介する。
世羅IC~吉舎ICはアップダウンはあるが、全体的にはゆるやかに下る区間が長め。また、風景の変化にも富んでいる。
世羅IC付近を歩いてみた
テープカットやパレードなどの祝賀行事は、世羅ICから少し吉舎IC寄りに進んだ地点で行なわれた。そして、この祝賀行事会場から世羅IC寄りが参加者のクルマを駐車するスペースとなっており、この区間を歩くことができた。尾道側を起点とした、21KP(キロポスト)の前後の範囲となる。起点~世羅IC間は19.2kmなので、2kmほど吉舎寄りと判断できる。
祝賀会場は21.2KP付近よりやや吉舎IC寄りの地点で行なわれた 祝賀行事終了後すぐにセンターポールを設置できるよう準備されていた 対面通行区間はセンターポールとともに縁石が置かれ対向車線への侵入を防いでいる センターポールの緑に対し、非常駐車帯で車道外側を示すポールはオレンジが使われている 緊急電話は配備されておらず、連絡先を案内する看板が立てられている 世羅IC~甲奴IC
ここからは、祝賀会場から吉舎IC方面へクルマで走行した際の写真を紹介する。世羅ICから吉舎ICは20.4kmの道のりとなるが、その間に甲奴ICが新設された。世羅IC~甲奴IC間は12.3kmである。
祝賀会場でゆるキャラ軍団が並んでいた場所。中央分離帯が設けられた2車線区間がスタートする地点だ 2車線区間。開けた区間あり、小高い丘ありの自然豊かな中を進む 22.1KP付近で合流を示すサインが現われ、その後左車線へ合流していく しばらく導流帯が続いたのちに、センターポールを介した対面通行へ移っていく 砂田川橋を渡りきったところに23KPの標識。奥に見えるトンネルは542mの「別迫トンネル」 甲奴ICからのウォーキングイベント開催中。上り側に多数の歩行者 25KP。このあたりはコンクリート舗装の道路が続く 25.9KPから26KPを超えるあたりで車間確認標識 その先でコンクリート舗装の区間が終了。ゆるい下り坂が続く 29KPのすぐ先に「尾道自動車 最高地点 標高460m」の看板 電光の道路情報板。ここで「向田川橋」を渡る。もう甲奴ICが見えている 甲奴IC~吉舎IC
世羅IC~吉舎ICの区間中、ここまでで半分以上を通過。残る、甲奴IC~吉舎IC間は8.1kmとなるが、橋が多く、追い越し区間も設けられるなど、風景の変化が大きい区間だった。
甲奴ICの跨道橋には「中国やまなみ街道」の愛称デザインが描かれた横断幕が掲げられていた 32KPのすぐ先に吉舎IC、三良坂IC、三次までの距離標識 次の「宇賀峠橋」(うがとうげきょう)までの短い区間に非常車両帯と車間確認標識が設けられる 34.5KP付近で追い越し車線は終了。この手前の34.3KP付近が施工担当の境目で、今回の開通区間のうち、ここから世羅ICからの区間15.1kmが福山河川国道事務所、吉舎ICまでの区間5.3kmが三次河川国道事務所の施工となる 先に示した対面通行に戻った付近からコンクリート舗装が続く 「三玉トンネル」入り口。トンネルの長さは292m。このトンネル内で37KPを超える 三玉トンネル出口から、馬洗川を超える「海田原熊野橋」が始まる 海田原熊野橋の長さは674mで、今回開通した区間内でもっとも長い。ちなみに2番目に長い橋は東谷川橋で277m この看板には出口を直進すると三次とあるが、開通済みだった吉舎IC~三良坂IC間の本線へ戻るということ。開通前で本線を経由して通過できないための措置 出口。右へ曲がると、この区間に並行している国道184号に出られる