ニュース

全線開通した「中国横断自動車道 尾道松江線」最後の開通区間「世羅IC~吉舎IC」を写真で紹介

尾道自動車道の最高地点もこの区間に

2015年3月22日17時 開通

 3月22日17時に全線が開通した「中国横断自動車 尾道松江線」。開通式やテープカットの様子などはお伝えした通りだが、テープカットなどが行なわれた祝賀会場に使われた世羅IC(インターチェンジ)の近くから、尾道松江線の最後の開通区間となった吉舎ICまでの様子を写真で紹介する。

 世羅IC~吉舎ICはアップダウンはあるが、全体的にはゆるやかに下る区間が長め。また、風景の変化にも富んでいる。

世羅IC付近を歩いてみた

 テープカットやパレードなどの祝賀行事は、世羅ICから少し吉舎IC寄りに進んだ地点で行なわれた。そして、この祝賀行事会場から世羅IC寄りが参加者のクルマを駐車するスペースとなっており、この区間を歩くことができた。尾道側を起点とした、21KP(キロポスト)の前後の範囲となる。起点~世羅IC間は19.2kmなので、2kmほど吉舎寄りと判断できる。

祝賀会場は21.2KP付近よりやや吉舎IC寄りの地点で行なわれた
ちょうど2車線区間から対面通行へと移っていく区間
祝賀行事終了後すぐにセンターポールを設置できるよう準備されていた
センターポールの設置ポイントが等間隔に並ぶ
世羅IC寄りへ歩き、21KPに到達
対面通行区間はセンターポールとともに縁石が置かれ対向車線への侵入を防いでいる
センターポールと縁石
センターポールの緑に対し、非常駐車帯で車道外側を示すポールはオレンジが使われている
センターポールと車道外側のポール
非常駐車帯
緊急電話は配備されておらず、連絡先を案内する看板が立てられている
風車付きの反射板
歩いた区間には2つの跨道橋があった

世羅IC~甲奴IC

 ここからは、祝賀会場から吉舎IC方面へクルマで走行した際の写真を紹介する。世羅ICから吉舎ICは20.4kmの道のりとなるが、その間に甲奴ICが新設された。世羅IC~甲奴IC間は12.3kmである。

祝賀会場でゆるキャラ軍団が並んでいた場所。中央分離帯が設けられた2車線区間がスタートする地点だ
2車線区間。開けた区間あり、小高い丘ありの自然豊かな中を進む
最初の跨道橋
22.1KP付近で合流を示すサインが現われ、その後左車線へ合流していく
しばらく導流帯が続いたのちに、センターポールを介した対面通行へ移っていく
途中気温を示す電光表示板も
非常駐車帯の奥に横風注意の標識が見える
「砂田川橋」を渡る
砂田川橋を渡りきったところに23KPの標識。奥に見えるトンネルは542mの「別迫トンネル」
トンネル内。出口付近からやや右にカーブしている
トンネル後はしばらく開けた場所が続く
少し進んで24.4KP付近に「はりま橋」
甲奴ICからのウォーキングイベント開催中。上り側に多数の歩行者
25KP。このあたりはコンクリート舗装の道路が続く
25.7KP手前で三次市に入る
25.9KPから26KPを超えるあたりで車間確認標識
その先でコンクリート舗装の区間が終了。ゆるい下り坂が続く
27KP
27.4~28KP付近までコンクリート舗装
「小童川橋」(ひちがわ橋)入り口に28KP
小童川橋を超えた先に甲奴ICまで2kmの標識
そこから500mほど進んだところに跨道橋
29KP
さらに、そのすぐ先に甲奴ICまで1kmの標識
「宇賀川橋」
29KPのすぐ先に「尾道自動車 最高地点 標高460m」の看板
宇賀川橋を超えると甲奴ICまで500mの標識
30KP
電光の道路情報板。ここで「向田川橋」を渡る。もう甲奴ICが見えている
甲奴ICの出口

甲奴IC~吉舎IC

 世羅IC~吉舎ICの区間中、ここまでで半分以上を通過。残る、甲奴IC~吉舎IC間は8.1kmとなるが、橋が多く、追い越し区間も設けられるなど、風景の変化が大きい区間だった。

甲奴ICの跨道橋には「中国やまなみ街道」の愛称デザインが描かれた横断幕が掲げられていた
甲奴ICの入り口側
入り口側から本線を望む
甲奴ICの入り口からすぐの所に「東谷川橋」
その先に非常車両帯
非常車両帯の奥に追い越し車線まで2kmの標識
32KP
32KPのすぐ先に吉舎IC、三良坂IC、三次までの距離標識
「六ツ宗川橋」(むつむねがわきょう)を渡る
次の「宇賀峠橋」(うがとうげきょう)までの短い区間に非常車両帯と車間確認標識が設けられる
宇賀峠橋の入り口
宇賀峠橋の出口にある33.1KP
33.1KPのすぐ先から追い越し車線が始まる
34KP
動物注意の標識。描かれている動物はシカ
34.5KP付近で追い越し車線は終了。この手前の34.3KP付近が施工担当の境目で、今回の開通区間のうち、ここから世羅ICからの区間15.1kmが福山河川国道事務所、吉舎ICまでの区間5.3kmが三次河川国道事務所の施工となる
導流帯が続いて再び対面通行へ
対面通行が始まる
35KP
先に示した対面通行に戻った付近からコンクリート舗装が続く
コンクリート舗装が終わり「古銀山橋」にさしかかる
古銀山橋の出口
古銀山橋を超えた先に吉舎ICまで2kmの標識
「三玉トンネル」入り口。トンネルの長さは292m。このトンネル内で37KPを超える
三玉トンネル出口から、馬洗川を超える「海田原熊野橋」が始まる
海田原熊野橋の長さは674mで、今回開通した区間内でもっとも長い。ちなみに2番目に長い橋は東谷川橋で277m
出口付近でゆるやかに右カーブする海田原熊野橋
その出口に吉舎ICまで500mの標識
38KP。その先に道路情報板
38.2KPの先に非常車両帯
その非常車両帯の先に吉舎ICの出口がある
この看板には出口を直進すると三次とあるが、開通済みだった吉舎IC~三良坂IC間の本線へ戻るということ。開通前で本線を経由して通過できないための措置
出口。右へ曲がると、この区間に並行している国道184号に出られる

編集部:多和田新也