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ホントにホントに……ライオンの赤ちゃんだぁ。富士サファリパークですぐ目の前の動物と触れ合ってきた!
2025年4月24日 14:00
関東近郊にお住まいの方なら一度は見たことがあるだろう。串田アキラ氏が熱唱する、あのなんとも耳に残るテレビCMを。その舞台となる「富士サファリパーク」(静岡県裾野市須山字藤原2255-27)を見学するプレスツアーが行なわれたので参加してきた。ちなみに、くだんのCMを見たことがないって人はYouTubeの公式チャンネルに動画がアップされているのでご確認いただきたい。
サファリパークとはなんぞや、といえばざっくり言って自然のなかに放し飼いにされている動物を見ることができる施設だ。普通の動物園と違うのはオリのなかに入っている動物たちを外から見るのではなく、人間が自家用車やバスなどに乗って放牧場に入り、自然のなかで過ごす動物たちを見ることができる点。アラビアで旅行を意味するサファリの名のとおり、アフリカ大陸を旅しているような雰囲気が味わえるってわけだ。
今回の目的地である富士サファリパークは富士山のふもとに位置し、広大な敷地には約60種、900頭の動物が暮らしている。園内はサファリパークの名が示すようにクルマやバスを使って見学する「サファリゾーン」をメインに、気軽に動物たちと触れ合うことができる「ふれあいゾーン」も用意。丸一日ゆっくりと楽しむことが可能となっている。
富士サファリパーク
入園料金:
大人(高校生以上)3200円
子供(4歳から中学生)2000円
シニア(65歳以上)2500円
※コンテンツにより別途利用料金が必要
入園受付時間: 9時~16時30分(4月~7月、季節や状況により異なる)
所在地: 静岡県裾野市須山字藤原2255-27
アクセス: 自家用車または御殿場駅などからの路線バスを利用
なお、公式ページから「My SAFARI」に登録することで、入園料金の割引やイベント予約が可能になるサービスを行なっている。オトクに便利に富士サファリパークを楽しむなら、事前に登録しておくのがベターだ。特にゴールデンウイークは年間でもっとも混雑するタイミングとのことなので、出かける前に準備しておこう。
サファリゾーン
サファリパークの華といえるのがこのゾーン。自家用車で回るイメージがあるけれど、公共交通機関を利用した場合でも、「ジャングルバス」や「スーパージャングルバス」に乗ってサファリ気分を味わうことが可能だ。どちらもMy SAFARIでの予約もしくは当日チケットの購入が必要になる。ちなみに自家用車利用の場合は入園料金だけで何周でも回ってOKだ。
ジャングルバス
料金: 1500円/人
所要時間: 約50分
エサあげ: クマ、ライオン、ラクダ
運行: 平日20~30分間隔、土日祝10分間隔
スーパージャングルバス
料金: 2100円/人
所要時間: 約60分
対象年齢: 小学生以上
エサあげ: クマ、ライオン、ゾウ、ラマ、ラクダなど
運行: 平日2~3便、休日3~7便
今回乗ったのはスーパージャングルバス。スーパーが付かないジャングルバスは側面のみ金網張り仕様だが、こちらは天井部分まで金網張りのなんともシースルーな感じのバスになる。雨や風も入り放題なので対策を用意しておきたい。
エサ箱を渡され後部からバスに乗り込むといよいよ出発だ。サファリゾーンのゲートをくぐると、そこはまさに野生の王国。最初に待っているのはクマゾーンで、スポットに停車するとクマ(アメリカグマ)がバスの上へと登ってくる。金網越しとはいえ1mも離れていない場所にクマの巨体が迫ってくるのだから大迫力。ホントに「近すぎちゃってどうしよう」って感じ。
そんなシチュエーションで「やっとこ」のような道具を使ってエサのリンゴを社車外に差し出すと、美味しそうに食べてくれた。世界的に人気となっているクマのキャラクターのモデルになったというだけに、獰猛っていうよりはちょっとカワイイ。もちろん、間違っても生身では遭遇したくないけれど。
続いてライオンへのエサあげや、寝そべっているトラなどに感動しつつ草食動物ゾーンへ。手を伸ばせば届く距離にいるキリンやゾウに感動していると、あっという間に出口に到着してしまった。60分が短く感じられる体験だった。自家用車の場合は窓を開けたり、エサをあげたりすることはできないので、動物たちをより身近に感じたければこれらのバスは間違いなくオススメだ。
サファリゾーンにはもう1つ楽しみ方が用意されている。それがウォーキングサファリ。これは外周部に設けられた未舗装の遊歩道を歩いてめぐる1周約2.5kmのコース。それぞれの動物がいる場所には展望台などが設けられているほか、ライオンやキリンなどのエリアではエサあげ体験も可能だ(有料)。
バスだと一定の時間で通り過ぎてしまうけれど、こちらは好きなだけ見ていられるので、動物たちの写真を撮りたいなんて人にはこちらがオススメ。ただし、歩けるとはいえここはサファリ。道中にトイレや自動販売機はないので事前の準備を忘れずに。
ふれあいゾーン
子供から大人まで楽しめるのがこの場所で「ふれあい牧場」と「どうぶつ村」、そして「動物の館」の3つのエリアで構成されている。
ここで今、一番ホットなのが「ライオンの赤ちゃん・特別展示」で、3月26日に生まれたばかりの4つ子の赤ちゃんライオン(オス3頭、メス1頭)を見学することができるのだ。その愛らしさは写真を見てもらえば分かるハズ。場所はふれあい牧場の体験棟。
また、そっと触れたり写真を撮ったりすることが可能な「プレミアム体験」も用意される。こちらは人数限定(有料)となっており、前記のMy SAFARIから予約が必要になる。特別展示の期間は4月21日~30日で、5月以降については体調などを考慮して後日発表となる。時間は10時30分~15時。
そのほか、ふれあい牧場内の特設会場において飼育員による「ライオンの赤ちゃん・紹介タイム」が実施され、解説とともにミルクを飲んでいる様子を見ることができる。時間は11時からと14時からの2回で各回20分程度となる。
アカカンガルーやカピバラなどと触れ合えるのがふれあい牧場。見学者用の通路とそれぞれの動物がいる展示スペースは、小さな柵で仕切られているものの動物たちはお構いなし。自由気ままにそれらのエリアを行き来している。
そんな様子を眺めつつ動物たちをなでたり、エサ(有料)をあげたりすることができるのはなんとも緩い雰囲気で楽しい。1時間でも2時間で過ごすことができそうだ。ちなみにどの動物も開園直後と夕方が行動的になるとのことなので、寝ている姿以外を見たいのならその時間を目指していくべし。
どうぶつ村ではヒョウやシマハイエナなどを見ることができる。こちらは普通の動物園のような展示スペースながら、限定でエサあげ体験が可能。この日はヒョウとワオキツネザルが対象となっており、間近でヒョウの毛皮の美しさに驚いたり、ワオキツネザルの人懐っこさに癒されたりと、楽しい時間を過ごすことができた。このコンテンツは通常、土日祝日開催。こちらもMy SAFARIでの予約が必要となっているが「すぐに枠が埋まってしまう」とのことなので、予約開始時間をよくチェックしておこう。なお、詳しい時間や条件などはそちらでチェックしていただきたい。
どうぶつの館は「イヌの館」「ネコの館」「ウサギの館」の3か所。館のなかではそれぞれの動物たちと触れ合うことができる。
富士サファリパークならではのランチやお土産も楽しめる
園内を歩き回ってお腹がすいたら「サファリレストラン」へ。ここで1番人気なのは富士山カレー。富士山のカタチに盛り付けられたライスにカレーをかけ、ヒレカツやソーセージ、大きくカットされた野菜がトッピングされておりなんとも楽しいルックスとなっている。そのほかパスタやラーメン、キッズメニュー、デザートなども用意されている。また、パスタやハンバーガーなど軽食中心の「アルペンローゼ」、動物たちのかわいい姿をしたパンが購入できる「パン工房」もある。営業時間はどちらも11時~15時。また、パン工房ではパン作り体験も可能だ。
お土産を購入できるのがレストラン横にある「サファリショップ」。動物たちを模したクッキーなどのお菓子類をはじめ、ぬいぐるみやトートバッグといったグッズ類まで豊富な種類が取り揃えられている。こちらの営業時間は9時~17時30分。閉演直前まで営業しているので帰る前に立ち寄るのがオススメだ。