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JR東日本、2026年3月から運賃値上げへ。初乗り運賃は現行150円から160円に

2024年12月6日 発表

JR東日本は2026年3月に運賃を改定する。画像は東京駅起点の普通旅客運賃(現改比較)

 JR東日本は、2026年3月の運賃改定に向けて、国土交通大臣に運賃改定を申請した。これにより、初乗り運賃は、現行150円から160円となる。ICカード利用の場合は、幹線・地方交通線は現行料金+8円、電車特定区間・山手線内は現行料金+9円となる。

 申請の背景には、ライフスタイルの変化、物価高や人材の確保といった経営環境の変化に対応し、安全・サービスの維持向上、車両・設備の更新、バリアフリー設備の拡充や激甚化する災害への対策などが挙げられている。

 改定率(値上げ率)は全体で7.1%。内訳は、普通運賃7.8%、通勤定期12.0%、通学定期4.9%。また、今回の運賃改定で、電車特定区間・山手線内の運賃区分は幹線に統合となる。

 普通運賃は、幹線4.4%、地方交通線5.2%、電車特定区間10.4%、山手線内16.4%値上げする。これにより、東京駅~新宿駅は210円から260円、東京駅~横浜駅は490円から530円、東京駅~大宮駅は580円から620円となる。

 通勤定期は、普通運賃の改定相当分を反映し、幹線7.2%、地方交通線10.1%、電車特定区間13.3%、山手線内22.9%値上げする。改定後の通勤定期は、東京駅~大宮駅が1万6610円から1万7970円、東京駅~柏駅が1万7310円から1万8720円、東京駅~八王子駅が2万2890円から2万4880円となる。

 6か月定期については、普通運賃に対する割引率を最大で約5%見直す。例えば、幹線6か月通勤定期券の平均割引率は60.3%から59.0%になる。

 なお、家計負担を考慮して、幹線、地方交通線の通学定期運賃は据置く。ただし、電車特定区間と山手線内は値上げを行なう。値上げ率は電車特定区間8%、山手線内16.8%。

 また、特急に関しては、料金は改定前後で変更しないが、運賃を改定する。この結果、東京駅~宇都宮駅は5020円から5130円、東京駅~仙台駅は1万1410円から、1万1630円となる。

 そのほかには、運賃改定後は東京駅~熱海駅間では東海道新幹線と東海道線を別の線路として取り扱い、普通乗車券の売り分けを行なう。定期券は値上げとなるが、取り扱い方法に変更はないという。

東京駅起点の通勤定期旅客運賃(現改比較)
東京駅起点の通学定期旅客運賃(現改比較)
中長距離利用時の旅客運賃・特急料金(現改比較)