ANA、ミラノ・ストックホルム・イスタンブール線就航日決定。井上社長「ここまで戻れて感無量」

全日本空輸株式会社 代表取締役社長 井上慎一氏

　ANAは7月19日、羽田発のミラノ線、ストックホルム線、イスタンブール線の就航を発表した。

　羽田～ミラノ線は12月3日、羽田～ストックホルム線は2025年1月31日、羽田～イスタンブール線は2月12日に就航する。機材はミラノ線が215席のボーイング 787-9型機、ストックホルム線とイスタンブール線が184席のボーイング 787-8型機。

　いずれもコロナ禍に就航を見合わせていた路線で、ミラノは羽田発のANA定期便として初めて（かつて関空発を運航していた）、イスタンブールもANA定期便として初めて、ストックホルムは本邦航空会社として初めての就航地となっている。

　航空券はいずれも7月22日に発売する。

ANAの羽田～ミラノ線（2024年12月3日～）

NH207便： 羽田（01時05分）発～ミラノ（08時30分）着、火・木・日曜運航
NH208便： ミラノ（10時30分）発～羽田（翌07時30分）着、火・木・日曜運航

ANAの羽田～ストックホルム線（2025年1月31日～）

NH221便： 羽田（00時30分）発～ストックホルム（06時20分）着、火・金・日曜運航
NH222便： ストックホルム（09時35分）発～羽田（翌07時20分）着、火・金・日曜運航

ANAの羽田～イスタンブール線（2025年2月12日～）

NH219便： 羽田（08時15分）発～イスタンブール（15時55分）着、月・水・土曜運航
NH220便： イスタンブール（18時10分）発～羽田（翌11時20分）着、月・水・土曜運航

　登壇した代表取締役社長の井上慎一氏は、7月26日に開幕するパリ五輪について触れ、連日選手団の出発が続いており、自身も7月18日に日本代表の見送りイベントに出席したという。井上氏は「選手たちは日頃海外で練習や試合をこなしており、オリンピックへ出発することへの気負いが見えず、楽しもうとしている姿が印象的だった。ANAはこれからも若者の活躍を応援するような航空会社でありたい」と話した。

　新規就航地については、ミラノは経済やファッションの中心地であり、ミラノ・マルペンサ空港には鉄道も乗り入れている。ANAはイタリアの鉄道会社トレニタリアと提携を開始しており、国内25都市のほか欧州各国とのアクセスもよいという。

　ストックホルムはスウェーデンの首都であり、政治・経済・文化の中心地で、自然環境と先進的な土地開発の融合した観光地になっている。

　また、2024年は日本とトルコの外交樹立100周年であり、イスタンブールはトルコ最大の都市であるとともに歴史的な建造物や美食、自然に恵まれた地である、とそれぞれ紹介した。

　現在、ANAは日本と欧州を結ぶ便数で最大規模になっており、週間49便・9地点を運航している。ここにさらに新規3路線が加わる格好になる。

　井上氏は「欧州路線は毛細血管のようにつながっている。新しく飛ぶミラノ・ストックホルム・イスタンブールから先の乗り継ぎもどんどん増やしていく。この3路線はコロナ前に就航を予定していたものであり、ついにここまで戻れたかと感無量」と期待感を表現した。