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ナビタイム、北陸新幹線延伸による動向分析。東京~福井は北回りに変化、沿線駅の検索数も増加
2024年3月18日 17:10
- 2024年3月18日 発表
ナビタイムジャパンの交通データ事業は、ナビゲーションアプリの利用状況から「北陸新幹線」延伸開業に伴う検索状況の変動について、分析結果の速報値を発表した。
延伸前後における“東京駅~福井駅間の経路検索”を分析したところ、延伸後は北回りの検索結果が増加した(東京駅~福井駅間、大宮駅~福井駅間)。開業前は南回り(米原駅経由)の経路が多く検索されていたが、延伸後は途中の乗り換えがなくなったことで、北回りも表示されやすくなったという。
公共交通機関を用いたルート検索における“目的地として検索された駅(2023年比)”については、北陸新幹線の停車駅である敦賀駅が8.35倍、福井駅が3.61倍に。芦原温泉駅と小松駅も2倍を超える結果となった。
また新幹線停車駅ではないものの鯖江駅が2.38倍、小浜駅が2.18倍となっており、沿線だけでなく県内他エリアへの来訪も予測され、経済波及効果が期待できるという。
さらに延伸前後の“福井県を目的地とした出発地”を確認したところ、東日本では「北陸新幹線」の停車駅を出発地とした富山・長野・高崎・大宮・東京駅の検索が増加。西日本では福井県に向けて特急列車の始発駅を出発地とした大阪・京都・名古屋駅の検索が増加しており、延伸後の駅を活用しての移動需要が見込まれると予想した。
なお同調査は、ナビタイムジャパンの経路検索サービス(「NAVITIME」および「乗換NAVITIME」アプリ)のデータをもとに、開業後2週間(2024年3月16日~29日)および前年の同期間(2023年3月18日~3月31日)を移動日に指定した経路検索を対象としている。