週末駅弁
加賀温泉駅「駅弁たかの 北陸新幹線弁当」
2024年3月22日 12:00
北陸新幹線の金沢~敦賀間が3月16日に延伸開業しました。それを記念して3月16日に販売を開始したのが、北陸新幹線弁当です。
日本鉄道構内営業中央会 金沢支部の会員5社が、シウマイでおなじみの崎陽軒と共同開発した「北陸シウマイ」を盛り込みつつ、それぞれの地域の食材を活かしながら開発した5種類の北陸新幹線弁当が、延伸した北陸新幹線の駅などで販売されています。今回はそのなかから、加賀温泉駅で購入した「駅弁たかの 北陸新幹線弁当」を紹介します。
北陸新幹線弁当最大の特徴でもある北陸シウマイは、ベースとなるホタテの旨味に、福井県の福井サーモン、富山県の白エビ、石川県のいしる(魚醤)を加えた北陸オリジナルのシウマイだそうです。本家シウマイに比べて魚介の風味が強く、ややあっさり目の味わいです。酒のお供と言うよりも、ご飯のおかずとしてぴったりな美味しさと感じました。北陸新幹線弁当には、この北陸シウマイが3個盛り付けられています。
北陸シウマイを囲むように盛り付けられているおかずはカラフルでバラエティに富んだいて、どれから箸を付けるか、迷ってしまいます。
鯖の塩焼きや海老の旨煮、玉子焼きなど幕の内弁当の定番おかずもありますが、個人的に特に気に入ったのが、ガスエビの唐揚げです。石川県では、甘エビよりも甘みが強いとして人気の食材だそうですが、食べてみると確かに海老の風味とともに甘さが口いっぱいに広がって、あとを引く美味しさです。
甘辛いタレでじっくり煮込まれたブリの角煮も、ブリの味わいがとても強く、ご飯のおかずとして最強の味わいです。そして、駅弁たかのの駅弁では定番のおかず、肉コンは、すき焼き風に煮込まれた牛肉とこんにゃくのバランスがたまりません。
そして、ご飯にも大きな特徴があります。駅弁たかの 北陸新幹線弁当のご飯は、石川県など北陸でおなじみの食材、バイ貝のお出汁で炊きあげたご飯となっています。バイ貝の風味と旨味が加わった炊き込みふうのご飯は、あっさりとしつつも深い味わいです。そのご飯の上にはバイ貝の旨煮が盛り付けられていますが、そちらはコリッとした食感とともに、よりストレートにバイ貝の味わいを楽しめます。おかずがなくてもどんどん食べ進められると感じます。
さらに、海老とノドグロの手鞠寿司も盛り付けられています。ノドグロは石川地方の高級魚としておなじみですが、この手鞠寿司もさすがの美味しさです。
本家とは違う味わいの北陸シウマイも魅力ですが、全体としては石川地方の食材を使いつつ、それぞれの味わいをストレートに楽しめる駅弁と感じました。北陸新幹線で石川県方面に旅行する際にはぜひ手に取ってもらいたいと思います。
「駅弁たかの 北陸新幹線弁当」
価格: 1500円
販売駅: JR加賀温泉駅
購入場所: 加賀温泉駅構内 特設売店
購入日: 2024年3月18日