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全国80銘柄の「一合缶」を飲み比べ! JR中央線の駅近アウトドアで、日本酒と肴を味わえる“週末だけの角打ち”オープン

JR武蔵小金井駅 東側高架下/JR武蔵境駅 nonowa Terrace

2023年12月15日~ オープン

JR中央線沿いに、日本酒80銘柄を楽しめる“週末だけの角打ち”オープン

 JR東日本スタートアップとAgnaviは、JR中央線コミュニティデザイン協力のもと、全国各地の日本酒が“一合缶”で楽しめる体験店舗「旅する日本酒店」を12月15日から期間限定オープンする。

 場所は「JR武蔵小金井駅 東側高架下」(12月15日~24日の金~日曜)と「JR武蔵境駅 nonowa Terrace」(2024年1月12日~28日の金~日曜)の2か所。

 どちらも駅すぐ近くという野外スペースに、試飲も楽しめるトレーラーハウス造りのカウンターと日替わりのキッチンカーが出店し、日本酒とそれに合う肴がそろう“週末だけの角打ち酒場”となる。

12月15日からオープンした「旅する日本酒店」
JR武蔵小金井駅 東側高架下の広い空きスペースを活用し、日本酒カウンターやキッチンカーが出店
全国80銘柄の日本酒一合缶がラインアップ。熱燗も楽しめる

 ここで販売する日本酒は、Agnaviが展開する日本酒ブランド「ICHI-GO-CAN(一合缶)」で、全国各地の酒造メーカーとタッグを組んだ80銘柄。ブランド名のとおり、1合180mLの適量が缶に充填されていて、飲み切りやすいサイズとオシャレなパッケージ、そして持ち運びやすく、贈り物にも便利な“缶”の利点を活かした新しいスタイルの日本酒となっている。

カウンターでは試飲サービス。気になるデザインや土地から選び、一口カップで試せる
「辛口のお勧めは?」「珍しい銘柄はどれ?」など、日本酒に詳しいスタッフから説明を聞いたり、日本酒トークを楽しんだりできる
「日本酒に合う料理」をテーマに日替わりで数台のキッチンカーが出店
この日の一例、山形風 玉こんにゃく煮
こんがり焼かれた長ネギ
塩こうじ鉄板やきとり
からしや一味、柚子胡椒など
チキンケバブ。エスニックな香辛料が意外と日本酒にマッチするとか

 12月から1月までの全5週にわたり「関東飲み比べ」「近畿飲み比べ」「九州・四国飲み比べ」「東北飲み比べ」「中部飲み比べ」のテーマを設け、週ごとに異なる80銘柄をラインアップ。

 また、常時取扱い商品としてJR東日本とコラボした鉄道デザインの「ICHI-GO-CAN(一合缶)」(1本500円~700円)も販売する。

JR東日本グループ×ICHI-GO-CAN(一合缶)×酒蔵コラボ商品。鉄道IPデザインの一合缶を展開し、地方創生に取り組む
フルーティアふくしま(純米吟醸 奥の松/福島県)
SLぐんま(JR東日本SL C61 純米吟醸/群馬県)
サフィール踊り子(純米吟醸 花の舞/静岡県)
SL銀河(あさ開 純米大吟醸/岩手県)
急行伊豆(純米吟醸 花の舞/静岡県)
JR東海道本線 普通 熱海行き(純米吟醸 湘南/神奈川県)
東北新幹線 E5系(純米酒 磐城壽/福島県)。震災で酒蔵を失い、2021年に酒造り再開を果たした浪江町の老舗とコラボ。一合缶とともに地元の復興を後押しする

 Agnaviは、「JR東日本スタートアッププログラム2023春」に採択されたベンチャー企業。日本酒の消費量が年々減少傾向になるなか、気軽に飲める「ICHI-GO-CAN(一合缶)」を通じ、日本酒の魅力や隠れた地方の地酒の美味しさを広める。

 特徴的なのは、誰もが知る大手酒造メーカーではなく、たとえ小ロットでもその地域に根付く中小規模の蔵元に寄り添いタッグを組んでいること。なかなか市場に出まわらないマイナー地酒も、一合缶のネット販売によって消費者が「試しに飲んでみよう」というきっかけを創出する。2020年2月末の設立から、現在では全国約100社の130銘柄以上を展開している。

全国約100社、130銘柄以上を公式オンラインショップで販売

 Agnavi 代表取締役の玄成秀氏はもともと、農芸化学を研究してきた博士という一面を持ち、食における米麹や酵母、酒造環境などの分野においては専門家でもある。Agnaviでは、各地から仕入れたお酒を自社工場で缶に充填し、販売するまでの一気貫通にこだわり、品質や香り、味わいも安定した商品を実現させた。

株式会社Agnavi 代表取締役 玄成秀氏

 今回の企画「旅する日本酒店」について玄氏は、「JR中央線の地域はビアフェスやパンフェスなどのグルメイベントが盛んで集客力もあり、“食に対する感度”の高い方々が多く住んでいる」と武蔵野・小金井エリアを会場に選んだ理由を説明。そして、JRとのコラボで高架下などの空きスペースを利活用しながら「消費者と日本酒の一期(一合)一会を提供したい。地域の酒蔵の魅力を知ってもらい、観光流動につなげたい」と話した。

農芸化学博士でもあるAgnaviの玄成秀氏。日本酒の魅力を世界に広めるため、欧米やアジアにも「ICHI-GO-CAN(一合缶)」の輸出を行なっている

 なお「旅する日本酒店」のオープン期間中、好きな「ICHI-GO-CAN(一合缶)」を1本買うごとに1個もらえるスタンプを5個集めた人には、JR青梅線 沢井駅近くにある小澤酒造の「澤乃井 一合缶」をプレゼントする(参加費用10円、先着300名)。

営業期間

JR武蔵小金井駅 東側高架下: 2023年12月15日~24日の金~日曜
JR武蔵境駅 nonowa Terrace: 2024年1月12日~28日の金~日曜
※いずれも金曜は16時~20時、土・日曜は11時~19時

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