ニュース
尾翼に子猫をくわえたクロネコ描く。“空飛ぶ宅急便”ヤマト×JALの航空貨物専用機がお目見え！
2023年11月20日 11:00
- 2023年11月20日 実施
JALとヤマトホールディングスは11月20日、ヤマトグループの貨物専用機エアバス A321-200P2F型機を報道公開した。A321-200P2F型機が日本で導入されるのは今回が初めて。運航はJALグループのスプリング・ジャパンが担当し、2024年月4月11日に就航予定。
ヤマトグループは、通販市場の成長やトラックドライバー不足、自然災害の頻発・激甚化といった社会的背景や、2024年4月1日の働き方改革関連法によってトラックドライバーの労働時間の上限が変わり、輸送力が減少すると見込まれることから、新たな輸送手段として航空貨物専用機（フレイター）の導入を決定した。
既存のトラック、鉄道、フェリー、旅客機の貨物スペース（ベリー）にフレイターを加えることで、安定した輸送力の確保や持続的・強靱な物流ネットワークを構築する狙いがあるとしている。
A321-200P2F型機の最大搭載重量は28tで、同社の10t車換算で5～6台分に相当するという。航続距離は2300～3000km。東京から香港・台湾への輸送も可能。機材は3機導入予定で、全機投入後は東京（羽田/成田）～北九州/新千歳/那覇と、那覇～北九州の4路線で1日21便を運航する。
報道公開にあわせて実施した式典に登壇したヤマトホールディングス 代表取締役社長の長尾裕氏は、「“運想”がキーワード。今回の取り組みは2019年から本格的な検討を開始しているが、自社だけでは形になっていなかった。JALとスプリング・ジャパンの協力があって、チームとしてここまで来ることができた。陸のネットワークは現在もさまざまな取り組みを進めており、そこにフレイターが加わる。このチームワークをよりよいものにしていきたい」と概要を説明した。
