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JR東日本、改札機にスマホタッチで利用できるフリーきっぷの実証実験。フリーエリア外からそのまま乗降可

2023年12月1日 開始

「Tabi-CONNECT」でモバイルSuicaの実証実験

 JR東日本は、MaaSプラットフォーム「Tabi-CONNECT」で、モバイルSuicaの自動改札機タッチで利用できるフリーパスの実証実験を行なう。

 これまで「Tabi-CONNECT」で販売していたフリーパスとは異なり、Suica対応の改札機を設置している駅ではモバイルSuicaのタッチのみで出入場が可能。使用するモバイルSuicaをWebサイトで登録したうえで、SuicaのSF残高またはクレジットカードで事前にパスを購入する必要がある(登録は12月1日から)。パスは大人用のみで、購入当日に限り有効。

 対象となるMaaSサービスは伊豆エリアの「伊豆navi」と、茨城エリアの「ひたちのくに紀行」。

「伊豆navi」では、伊豆急行線の伊東駅~伊豆高原駅間が乗り放題となる「伊東・伊豆高原デジタルフリー切符」(1000円)を12月1日~2024年1月31日に販売。「ひたちのくに紀行」では茨城県内のJR線や私鉄が乗り降り自由の「ときわ路パス(デジタル)」(2180円)を12月2日~12月24日・2024年2月10日~3月31日の土休日に販売する。

 自動改札機利用の際はいったん乗車区間分の運賃を残高から引き去り、後日フリー区間相当分の運賃をキャッシュバックする形となる。フリーエリア外から乗車しエリア内で下車することも可能(逆を含む)で、その場合はエリア内の区間の運賃のみキャッシュバックする。一方、フリーエリア内で途中下車せずエリア外相互間を乗車した場合や、首都圏Suicaエリア外で乗降した場合はキャッシュバックの対象とならない。

 また利用上の注意点として、上記のようにいったん残高を引き去るため、利用する区間分の運賃額をあらかじめモバイルSuicaにチャージしておく必要がある。乗り越し精算機や有人窓口での出場処理を行なった場合、キャッシュバックの対象外となることがある。また「ときわ路パス(デジタル)」においてSuica非対応駅と対応駅の間を乗車する際は、乗降時ともにモバイルSuicaをタッチせず、従来通り係員へのパス画面提示で出入場する。

発売するフリーパス