ニュース

横浜みなとみらいに音楽ホール「Kアリーナ横浜」と高級ホテル「ヒルトン横浜」誕生! 音楽を軸とした街「ミュージックテラス」がいよいよオープン

2023年9月22日 実施

Kアリーナ横浜、ヒルトン横浜、Kタワー横浜が立ち並ぶミュージックテラスがいよいよオープンする

 不動産やホテル事業を手掛けるケン・コーポレーションは9月22日、横浜駅にほど近い横浜みなとみらい21地区にオープンする「Kアリーナ横浜」と「ヒルトン横浜」の開業説明会を開催した。Kアリーナ横浜は9月29日、ヒルトン横浜は9月24日に開業する。

音楽専用ホールとしてトップクラスの収容力と設備を持つ「Kアリーナ横浜」

 最初に、Kアリーナ横浜を含めた街区「ミュージックテラス」を運営するKアリーナマネジメントの代表取締役社長である田村剛氏がエリア概要を説明した。ミュージックテラスには、音楽ホールのKアリーナ横浜、高級ホテルのヒルトン横浜、オフィスビルのKタワー横浜の3つの施設が立ち並ぶ。Kアリーナ横浜は座席数2万33席、ヒルトン横浜は客室数339室、Kタワー横浜は賃床面積約1万5000m2のキャパシティを持つ。

株式会社Kアリーナマネジメント 代表取締役社長 田村剛氏
ミュージックテラスを構成する施設の概要(資料提供:Kアリーナマネジメント)
「みなとみらいスマートフェスティバル 2023」の花火が打ち上がった際の風景(写真提供:Kアリーナマネジメント)

 Kアリーナ横浜の大きな特徴は、音楽専用ホールとして国内トップクラスの収容力を持つこと。スポーツと共用ではさらに大きい施設があるが、アリーナを設ける形となると、ほとんどが1万7000~1万8000人規模で行なわれることに触れ、「世界ではマディソンスクエアガーデンなど有名な会場はありますが、大体2万人のキャパなので、世界最大級の施設と言ってもいいのではないか」と説明した。

 力を入れている音に関しては、ホール内にはフランスのL-ACOUSTICS製の高性能スピーカーを約200基設置し、席によって音が聴きづらいといったことにも配慮しているとのこと。また、反響や残響による不快な音に関しても吸音装置を多数設けた設計になっており、心地よい音がダイレクトに楽しめるそうだ。客席に関しても、離れている席からでもステージが見やすいように設計されているので、演者も観客も一体感を持ってライブを行なえると説明した。

 ホールの階層は、1階のアリーナ、3階のロアースタンド、5階のミドルスタンド、7階のアッパースタンドの4つのフロアに分けられている。売店は11か所用意されており、5階には約400席のラウンジ、7階にはBarラウンジが設置されており、ライブ前後もドリンクやフードを楽しめるようになっている。

 また、館内と施設の外には6200のコインロッカーが用意されているので、身軽な状態でライブに参加できるとしている。支払いに関しては昨今のキャッシュレスの流れを汲み、コインロッカー以外は基本的にキャッシュレス決済になっている。このほか、主催者用と企業向けに用意するVIPルームやVIPラウンジも用意されている。

音楽用のホールとして設計されたKアリーナ横浜(写真提供:Kアリーナマネジメント)
設備やスタンドの概要(資料提供:Kアリーナマネジメント)
5階に設置された400席のラウンジ(資料提供:Kアリーナマネジメント)

 田村社長は、Kアリーナ横浜はイベント催行者にとっても利用しやすいホールであることも説明した。特に搬入や設置にかかるコストや労力を省けるように、11tトラックをそのまま乗り入れて機材などを搬入できるようにしてあったり、多種多様な音響や照明器具の貸し出しも行なうとのことだ。

 設備面ではステージ機材を120tまで吊れる装置、8つのエリアに設置された昇降グリッドなど、大掛かりなステージの設置が可能であるとともに、使い勝手に優れ、安全面が考慮されているのもKアリーナ横浜の特徴だと話した。また、バックヤードもスタッフが動きやすいように広々とした作りになっていることも加えて説明した。

リハーサル室や控室もスペースを広く取っており、催行者が使いやすい設計になっている(資料提供:Kアリーナマネジメント)

 Kアリーナ横浜は9月29日~10月1日に行なわれる「ゆず」の公演からスタートするわけだが、年内の稼働状況は80%に達し、多くのライブイベントが今後も予定されている。田村社長は土・日・祝日については1年半先まで公演の予約を受けているとし、「国内外のいろいろなアーティストさんからお申し込みをいただいており、いろいろなジャンルの音楽を楽しむことができる」と話した。

 街区のミュージックテラスにおいては、屋外イベントスペースを4か所設け、こちらのスペース貸しもするとしている。そして、横浜市と協議したうえで設置を許可された大型スクリーンは、大きなスポーツイベントなどのパブリックビューイングに活用することも検討しているそうだ。

屋外に設けられているイベントスペース(資料提供:Kアリーナマネジメント)

音楽都市・横浜を代表するホテルとして誕生した「ヒルトン横浜」

 ヒルトン横浜については、総支配人の木村卓也氏が概要を説明した。ホテルは客室数339室で、ダイニング・バー、エグゼクティブラウンジ、宴会場、会議室、フィットネスルームなどを備えている。7階~25階までが客室で、帷子川や新横浜が見える部屋、みなとみらい方面が見える部屋の2つのビューの違いがある。

 コンセプトは「音楽と横浜に酔いしれる大人の社交場」を掲げており、「活気と品性を兼ね備えた至高のサービスと上質なエンタテイメントを求める大人たち」をコアターゲットとして設定している。音楽に加え、力を入れているのがフードで、全国から集めた調理師が70名ほど在籍し、地産地消も進めながら、横浜で美味しい食事を楽しめるように心掛けているそうだ。

 デザインは今も横浜の街を印象付けているアール・デコのテイストを現代の横浜にアップデートした「ヨコハマ・デコ」をコンセプトにしており、「これからこのKアリーナ横浜と一緒に成長し、5年後10年後20年後、この横浜が音楽都市として認知されて数多くの人たちが訪れていただいた際に、インターナショナルのブランドとしてこのホテルに泊まっていただく。そのときに恥ずかしくないホテル作りを目指すために、この“ヨコハマ・デコ”をデザインコンセプトに選んで設計されております」と説明した。

ヒルトン横浜 総支配人 木村卓也氏
ヒルトン横浜のフロア概要(資料提供:ヒルトン横浜)

 ホテルの特徴的な部分についても解説した。象徴ともなるエントランスは1階からフロントがある3階まで続くらせん階段になっており、アール・デコの代表的な色合いである金色の手すりを取り入れている。フロントやロビーラウンジも直線と幾何学模様を取り入れたアール・デコ調のデザインになっている。同じフロアにあるバー&ラウンジ「Melody」は、7.2mのボトルタワーが目に飛び込んでくるインテリアが印象的。ピアノも設置されており、演奏を楽しみながらお酒が楽しめるようになっている。

ホテルの顔であるメインエントランス(資料提供:ヒルトン横浜)
アール・デコ調のフロントとロビーラウンジ(写真提供:ヒルトン横浜)
巨大なボトルタワーに目を奪われるバー&ラウンジ(写真提供:ヒルトン横浜)

 2階にあるスペシャリティレストラン「Ocean Milano Seafood&Roast Beef」では、その名のとおり、海の幸と肉料理を楽しめる。ケン・コーポレーションが運営するホテルのプレミアクラスのホテルでは特にローストビーフに力を入れており、ヒルトン横浜でもオススメの一品として提供すると説明した。3階のオールデイダイニング「Parade」では、朝、昼、デザートバイキング、ディナーと4つの時間帯で食事を提供しており、それぞれが異なるメニューになっている。ビュッフェスタイルなので、心行くまで楽しめる。

上質なディナーを楽しめる「Ocean Milano Seafood&Roast Beef」(写真提供:ヒルトン横浜)
時間やニーズに幅広く応える「Parade」(写真提供:ヒルトン横浜)
デザートバイキングでは軽食用にパスタやアペタイザーも用意する予定なので、コンサート前に寄ってもらうのもオススメとのこと(資料提供:ヒルトン横浜)

 5階にあるエグゼクティブラウンジは、エグゼクティブフロアやスイートルームに宿泊する利用客を対象にした専用ラウンジ。こちらでチェックインを行なえるほか、音楽やアート関連の書籍が並ぶインテリアのなかで優雅な時間を過ごせる。

ワンランク上のサービスを提供するエグゼクティブラウンジ。屋外の風を感じられるテラス席も設けられている(資料提供:ヒルトン横浜)

 客室もアール・デコ調のインテリアになっている。廊下を挟んで、リバーサイドビュー(帷子川側)、シティビュー(みなとみらい側)に分かれており、それぞれ美しい夜景を堪能できるそうだ。22階以上がエグゼクティブフロアになっている。各部屋のアメニティなどは環境に配慮されたものになっており、浴室のソープ類は詰め替えて使うディスペンサーボトルに置き換え、ミネラルウォーターは再利用可能なボトルを採用し、プラスチックストローは廃止するなど、SDGsへの取り組みも行なっているホテルであることも説明した。

客室の特徴(資料提供:ヒルトン横浜)
デラックスツインの特徴(資料提供:ヒルトン横浜)
プレミアムルームの特徴(資料提供:ヒルトン横浜)
空室・料金チェック