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日本最古の遊園地「浅草花やしき」に新エリアオープン。お化け屋敷など3つのアトラクション誕生。名物“パンダカー焼き”も復活
レトロを超えて“カオス”になった170周年の進化を楽しんで
2023年7月19日 00:00
- 2023年7月20日 オープン
花やしきは、日本最古の遊園地「浅草花やしき」(東京都台東区浅草2-28-1)が開園170周年を迎えるにあたり、7月20日に新エリアをオープンする。
今回は猛暑や雨のなかでも楽しめるよう“屋内施設”を強化し、完全リニューアルしたお化け屋敷、浅草の街並みを一望できる映像型アトラクション、8年ぶりに復活の名物「パンダカー焼き」が味わえる和カフェなどを新設。
また、NAKED(ネイキッド)との初コラボによるデジタルアート空間「NAKED 花景色」も見どころとなっている。
本稿ではオープン直前に報道公開された3つの新アトラクションをはじめ、楽しみポイントをネタバレなしで紹介していく。
新アトラクション「お化け屋敷~江戸の肝試し~」
歌舞伎や落語、講談などさまざまな形で現代にも伝わる江戸四大怪談をモチーフにしたお化け屋敷。
花やしきにはもう1つ、コースター型「お化けやしき スリラーカー」があるが、こちらは昔ながらのウォークスルー型。以前あったお化け屋敷よりも少しマイルドな仕上がりになっているという。
遊園地デビューする小さな子供も多い花やしきで、世代を超えて楽しめるようにと既存施設のリニューアルが行なわれた。
全長: 約70m
所要時間: 5~6分
条件: 0歳から利用可能、4歳以下の子供には中学生以上の付き添いが必要
料金: のりもの券4枚、フリーパス可
新アトラクション「パノラマ時間旅行」
4面マルチ映像によって、浅草の今と昔をめぐる映像型アトラクション。2016年に惜しまれながら引退したアトラクション「Beeタワー」に乗って空から浅草の町並みを楽しめるほか、ちょっとスリリングなサプライズが起こり、浅草らしさ満載のタイムトラベルを体験できる。
収容人数: 24人
所要時間: 約5分
条件: 0歳から利用可能、4歳以下の子供には中学生以上の付き添いが必要
料金: のりもの券4枚、フリーパス可
新アトラクション「摩訶不思議!君もスクープカメラマン」
新聞記者のカメラをモチーフにした専用デバイスを使い、ARで現れる妖怪たちを見つけ出す園内周遊型アトラクション。
ゲストはまず、新エリアにある「マルハナ新聞社」で任務を受けて出発し、新聞記者として園内の至るところに潜む妖怪たちを探し撮影する。
妖怪は、一反もめんや河童、座敷わらし、のっぺらぼうなど全22種類。マルハナ新聞の一面を飾れるよう、制限時間内にクリアを目指す。
制限時間: 約15分
条件: 2歳から利用可能、4歳以下の子供には中学生以上の付き添いが必要
料金: のりもの券4枚、フリーパス可
デジタルアート空間「NAKED 花景色」と和スイーツを味わえる「お花見茶屋」
屋内施設1階では、NAKEDが空間プロデュースした「NAKED 花景色」を楽しめる。四季折々の風景がプロジェクションマッピングによって映し出され、まるで花やしきの原点である花園が蘇ったかのような美しい世界が広がる。
また併設する飲食施設「お花見茶屋」では、8年ぶりの復活となる名物「パンダカー焼き」、具だくさんの「花むすび」、十勝あずきやフルーツ、団子を添えた「デセールもなか」などのメニューを販売。
見た目もかわいらしいワンハンドフードを食べながら、1年じゅうお花見気分が味わえる。
170年の歩みを振り返る新エリアのメインストリート「ご利益横丁」
浅草花やしきは江戸時代末期の嘉永6年(1853年)、造園師・森田六三郎が牡丹と菊細工を観賞できる花園(かえん)として設立したのがはじまり。
震災や戦禍により閉園を余儀なくされた時代を経て、昭和24年(1949年)に遊園地として再建したのち、昭和28年(1953年)には日本現存最古のコースター「ローラーコースター」が、昭和35年(1960年)には「人工衛星塔」(のちの「Beeタワー」)が置かれ、浅草の名物となった。
また2019年4月には、引退した「Beeタワー」跡地に新ホール「浅草花劇場」がオープン。現在はアトラクションのみならず、縁日や飲食店舗、エンタメが集まる浅草随一のプレイスポットとして親しまれている。
今回オープンする新エリアは、そんな浅草花やしきの歴史を懐かしむのも1つのテーマになっており、3つのアトラクションが並ぶメインストリート「ご利益横丁」には、2階へ上がる階段に昔の風景写真が飾られ、変遷を振り返ることができる。
さらに、原点の“花園”を彷彿させるように花の装飾や縁日のようにたくさんの提灯が吊るされたレトロな空間が広がり、懐かしいゲームコーナーや休憩できるテーブルとイスも用意されている。
花やしき 営業推進部 マーケティング課で広報を担当する髙知尾有美さんは、「皆さんによく“レトロ”って言っていただくのですが、狙ってできたワケではないんです。ちょうど70周年を迎えるローラーコースターをはじめ、本当の古さが積み重なったゆえのカオス、歴史のなかに新しい施設が加わっていく花やしきならではの不思議な空間を楽しんでいただけたらうれしい」と語ってくれた。