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パスポートの更新をネットでやってみた! マイナカードでいつでも申請、窓口受け取りは待ち時間短め
申請から受け取りまでは約1週間
2023年7月11日 06:00
- 2023年3月27日 開始
令和5年(2023年)3月からパスポートの更新申請がオンラインでできるようになりました。今年9月に有効期限となってしまうパスポートを持っていた私は、先日さっそくスマホのマイナポータルアプリから申請手続き。無事翌週に新しいパスポートを受け取ってきました!
便利な世の中になったもので、マイナンバーカードがあれば自宅でいつでも申請可能。しかも窓口に行くのはパスポートを受け取るときの1回だけで済みますよ。
オンライン申請ができる大前提の条件とは?
そもそもパスポート更新のオンライン申請をするには条件があります。それがこちら。
1. 有効なパスポートを持っている
2. パスポートの有効期間が1年未満、または、査証欄の余白が見開き3ページ以下である
3. パスポートの記載事項に変更がない
パスポートの有効期限が1年を切った人、特に半年を切った人はそろそろ更新を考えた方がいい時期。海外に行くとき「パスポート残存有効期限が6か月以上あること」などと言われることがありますよね。求められる残存有効期間は渡航先によって違いますが、私のように「気づいたらあと4か月だ~」というような人は急いで!
3の「パスポートの記載事項に変更がない」というのは、例えば結婚などで本籍が変わったという人は残念ながらオンライン申請はできません。
ちなみに今回の私のような切替申請(更新)は、すべての都道府県でオンライン申請が可能ですが、新しくパスポートを申請する(新規申請)場合は、一部の府県のみの受付となります(東京都は不可)。詳しくは各都道府県のWebサイトなどでご確認を。
条件すべてに該当したら、申請に必要なものは(1)現在有効なパスポート、(2)マイナンバーカード、(3)マイナポータルアプリ対応のスマートフォンの3つ。なのですが! いくつか事前準備・確認しておいた方がいいものがあるのでご紹介します。
まず顔写真。なんとこの申請方法では自撮り写真で申請できます(すごい時代!)。でも5年または10年使うんだから、ちゃんと撮ったものを使いたいと思う人はいるはず。私は近所のカメラのキタムラへ行って証明写真用に撮影してもらい、データで受け取ってスマホのカメラロールに入れておきました。
続いてマイナンバーカードの署名用電子証明書のパスワード。って何!?という人も多いかと思いますが、これはマイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取った際に設定した半角6文字~16文字英数字が混在したパスワードのこと。数字4桁の暗証番号ではありません。申請の最後で必要なので事前にご確認を。
あとは、意外と「えっと……(汗)」となりそうなのが「本籍の情報」。現住所と同じならいいのですが、違う人も少なくないはず。終盤で入力する箇所がありますので、こちらも念のためご確認を。
パスポートの更新(切替申請)の流れ
ではマイナポータルからの更新申請の流れをご紹介しましょう。
ここからがパスポートの申請事前準備になります。顔写真、自署画像、申請事前情報の3つですが、どの項目からでもオーケーです。私は上から順番にやりました。
顔写真は「カメラを起動して撮影する」か、端末に保存されている顔写真を「選択してアップロードする」を選びます。前述したように私はカメラのキタムラで撮ってもらった写真を使いましたが、試しにカメラを起動して撮影するを選択して1枚撮ってみました。
続いて自署画像。パスポートの顔写真ページに自分で書いた自分の名前の転写がありますが、それです。これは白い紙に書いたものをスマホで写真を撮ってアップロードします。このあたりがオンライン申請の醍醐味です。
ここからは申請者の情報を入力する画面。パスポート情報画面が表示されます。カメラが起動してパスポートの読み取り画面が表示されるので、ガイドの枠にパスポートの顔写真ページを合わせます(その写真がなくてごめんなさい)。
続いて申請事前情報(申請者情報、日本国内の緊急連絡先、その他情報)画面が表示されます。ここでは旅券面の氏名、連絡先などの必要な情報を入力します。
続いて現在のパスポート情報画面が表示されます。ここではマイナポータルアプリでパスポートのICチップのページを読み取るという重要ミッションがあるのですが、今回私は端末のせいなのかICチップのページのせいなのか分かりませんが、どうしても読み取れず(泣)。ここまで順調だったのに~!?と少し落ち込んだのですが、「何度か試してもパスポートが読み取れない方」という案内にいって解決しました。どうやら同じような人がたくさんいるのですね。
焦っていたのでスクショを撮り忘れてしまったのですが、その方法はというと、「顔写真のページ」「顔写真のページの裏」「最後のページ」の3枚を透かした状態で撮影し、その写真をアップロードするというもの。(こ、こんなんでいいの~?)と思いながらパスポートを窓ガラスにくっつけて撮影しました。
スクショの撮り忘れで画像が抜けていますが、パスポートのICチップページ読み取りのあとは、パスポート申請をする本人情報を入力するためにマイナンバーカードの読み取りがあり、その読み取った氏名、住所などを確認します。
さらにパスポート申請に使用する顔写真が申請者本人であることを確認するために、もう1回マイナンバーカードを読み取ります。
続いて受取窓口の確認です。最初に設定したパスポートを受け取る窓口をここで変更することもできます。次に申請の同意確認画面が表示され、確認事項に同意するにチェックをして「申請する」ボタンを押します。
最後は署名付与。マイナンバーカードを読み取るボタンを押すと、例の署名用電子証明書用暗証番号(英数字6~16文字)を求められるので、ここで入力。そして申請完了画面が表示されます。最後の方は「またマイナンバーカード読み取り!?」と思いましたが、終わってみればすんなり完了した印象でした。
「申請状況照会をする」ボタンを押すと、パスポートの申請が外務省で処理中であることが確認できました。
申請した翌日に、さっそく交付予定日の連絡がありました。登録してあるメアドに「マイナポータルで申請した申請書・届出書にコメントがあります」というような通知がきて、マイナポータルを開くと「旅券(パスポート)の申請の審査が完了しました」とのこと。申請した日から7日目の6月6日に受け取れるという連絡でした。
ちなみに紙で申請した場合、この「審査完了」までの時間をパスポートセンターで待つことになり、現在はどこも混み合っているので2~4時間かかるとか。オンライン申請してよかった~!と思った瞬間です。
交付日当日。池袋パスポートセンターに着いてから新しいパスポートを受け取るまでにかかった時間はトータルで20分ほどでした。池袋は申請と受取の部屋が同じなので、座って待っている大勢の人たちが申請待ちなのか受取待ちなのか分かりませんでしたが、おそらく申請待ち。交付窓口の方にお聞きすると、平日昼間でだいたい2時間、週末はもっと混雑するとのことでした。有楽町や新宿はさらに混雑しているようですよ。
コロナ禍の間に期限切れになった人も多く、夏の海外旅行シーズンに向けて都内のパスポートセンターは申請に訪れる人で混雑中。パスポートの有効期限が1年を切っている人はぜひオンライン申請をやってみてはいかがでしょうか。