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楽天の夏トレンド予測、5人に1人が国内旅行を計画

2023年6月27日 発表

楽天グループ 2023 夏トレンド予測

 楽天グループは6月27日、各種購買データを分析し、今夏のトレンドを予測した「楽天グループ 2023 夏トレンド予測」を発表した。

 今夏の過ごし方について楽天ユーザー1万人にアンケートを実施したところ、「国内旅行」が20.9%で最も多く、5人に1人が計画していることが分かり、「花火、グルメ(美味しいものを食べる)」が13.0%、「帰省」が12.7%と続いた。その一方で、「動画配信サービスを観る」(7.8%)、「読書」(6.7%)といったインドアでの需要の高さも確認された。

5人に1人が国内旅行を計画

 同社では、こうしたアンケートの結果や直近の購買・予約データなどから物販編、旅行・レジャー編、エンタメ編、モバイル編の4つのジャンルごとにトレンドとなるキーワードを発表。旅行・レジャー編では「分散型旅行」「リトリート旅」が挙げられた。

 楽天グループ 楽天トラベル PR推進室の樋口詩織氏は、7~8月の予約が2019年の約1.3倍になっていることを紹介。その上で、キーワードとして挙げた「分散型旅行」「リトリート旅」の2つのポイントを解説した。

楽天グループ 楽天トラベル PR推進室の樋口詩織氏

 同氏によれば、7~8月の予約数の傾向を日程別に調べたところ、連休の予約が2019年比で約1.2倍なのに対し、それ以外の日程は約1.3倍となっており、日程の分散傾向が確認された。加えて、行き先についても分散する傾向が見られたという。

 同社では、混雑を避ける生活様式が続いたことで旅行スタイルが多様化していることや、ピークを避けることでお得に旅行ができることが、こうした“分散型”の背景にあるとしている。

 また、2019年比で航空券付きの国内ツアーの予約数が約1.2倍、高速バスの予約数が約1.3倍となっているほか、石垣島などの離島エリアの予約数が約1.6倍、高級宿の予約が約1.6倍になっていることから、社会が徐々にコロナ前に戻るなか、非日常のリラックスできる環境を求める「リトリート旅」に適した旅先や宿泊先が選ばれる傾向があると指摘している。

 樋口氏は、こうしたリトリート旅にオススメの都道府県を3つ紹介。女子旅にオススメの滋賀県、カップルにオススメの宮崎県、ゆったり旅行にオススメの福島県のそれぞれのイチオシのポイントを提示した。

 このほか、物販編においては、外出・旅行関連の需要の回復傾向が見られ、折りたたみ傘が前年比で約1.7倍、レディース帽子が約1.3倍、スーツケースが約2.2倍、ネックピローが約1.6倍に伸長していることも明らかにされている。