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箱根の自然あそび新拠点「HAKONATURE BASE」4月28日開業。ザ・ノース・フェイス初出店、地ビールも味わえる

地域協働のアウトドアプロジェクト始動

2023年4月28日 開業

箱根の自然を楽しむ新スポット「HAKONATURE BASE」が開業する

 小田急電鉄は、“自然体験”をテーマに箱根の新たな楽しみ方を発信する地域協働プロジェクト「HAKONATURE(ハコネイチャー)」を始動し、このプロジェクト拠点となる「HAKONATURE BASE(ハコネイチャーベース)」(神奈川県足柄下郡箱根町湯本740)を4月28日に開業する。

HAKONATURE BASEは、2018年に閉業した「北原おもちゃミュージアム」の既存建物をコンバージョンして誕生。運営はUDS株式会社が行なう
緑の芝生が広がるガーデン。高台からの景色も美しい
地元ガイドとともにディープな箱根の森を探検

 場所は、箱根登山電車 箱根湯本駅から徒歩7分の小高い丘の上。雄大な自然に囲まれたHAKONATURE BASEを発着地に、地元出身ガイドによるネイチャーツアーやトレッキング、登山、ワークショップといったさまざまなプログラムを開催していく。

 また施設には「THE NORTH FACE」が箱根エリア初出店。ここでは豊富なアウトドアギアや箱根限定商品を取りそろえる。

「THE NORTH FACE箱根」が併設オープン
機能的なアウトドアファッションがずらり
大人用だけでなくキッズアイテムも豊富
登山やハイキングに特化したアイテムが多い
箱根店限定のTシャツとボトル。ショップの緯度経度がデザインされている

 そのほか箱根唯一のクラフトビール醸造所「GORA BREWERY(強羅ブルワリー)」のビアタップを味わえるカフェラウンジ、子供の好奇心を掻き立てる“かがく”の絵本コーナー、アップサイクルの家具を配したコワーキングスペース、アクティビティ後の汗も流せるシャワーブースなど機能が充実している。

 季節の動植物が生息する豊かな森に触れ、地域住民とつながる時間を持つことで、“温泉観光”だけに留まらない箱根を楽しめるという。

クラフトビールやコーヒーを味わえるカフェラウンジ
ビアタップから注がれる3種のクラフトビール
RISING SUN IPAやHAKONE KOHAKUなど箱根の天然水を使用した強羅ブルワリーの人気商品
小田原産梅サイダーや足柄茶など
厳選豆のコーヒーをオリジナルタンブラーで提供
登山前の栄養補給食品
ビールに合うドライナッツ
飲み比べも楽しい
カフェラウンジのスタッフも地元出身
子供向けリンゴジュースなども用意

 4月20日、開業に先立ち施設内部が報道公開された。小田急電鉄 取締役社長 星野晃司氏は冒頭挨拶のなかで「HAKONATUREは、自然体験を通じて世界に誇る箱根の新たな魅力を発信していく取り組み。自分の体を動かし、歩いて探索しながら楽しんでいただくことで、箱根の自然や文化を学び、守り、育むことにつなげたい。将来も魅力的な観光地としてサステナブルに存在し続けられるよう、地域の方々と協力していきたい」と説明。

 また特別な思い出作りの温泉旅行だけでなく「箱根をもっと日常使いしてほしい。気軽に足を運んで“箱根の常連さん”になっていただけたら」と想いを語った。

2階スタジオを会場にお披露目会が行なわれた
小田急電鉄株式会社 取締役社長 星野晃司氏

 来賓としてお披露目会に出席した箱根町 町長の勝俣浩行氏は、「箱根の玄関口であるここ箱根湯本の地に、新たな拠点が誕生することをうれしく思う。箱根に訪れる多くの観光客の方々に、年齢・性別・アウトドア経験の有無を問わず、箱根の素晴らしさを肌で感じ取っていただける施設になると確信してる」とコメント。

箱根町 町長の勝俣浩行氏

 さらに「箱根は新型コロナの影響で長いあいだ苦しいときを過ごしてきたが、最近は国内外からお客さまが多く見受けられるようになり、ようやく賑わいが戻ってきた。5類引下げによって経済回復に向けた動きが活発になることは、箱根にとってもプラスになる」と期待感を示した。

ゴールドウイン株式会社 専務執行役員 事業本部長 森光氏

 続けて、2022年3月に箱根町と地域活性化に関する包括連携協定を結んだゴールドウインより、専務執行役員 事業本部長 森光氏が挨拶。

 今回、同社の主力ブランドであるTHE NORTH FACEが併設オープンすることについて「ブランドを通じて箱根町の美しさやアウトドアの魅力を多くの方に伝えていきたい。18坪という我々の直営店のなかではコンパクトなサイズだが、HAKONATURE BASEに入居する意味として、物を売るということだけでなく、来ていただいた方にいろいろなアクティビティを提供していく」と協働パートナーとしての豊富を語った。

箱根では、登山電車やロープウェイ、ケーブルカーの「箱根フリーパス」などを活用した周遊観光が定番
本プロジェクトでは環境省や箱根町観光協会との連携をさらに深め、環境保全や経済活性化につなげる
「富士箱根伊豆国立公園」のなかにある箱根の地域価値を活かした楽しみを共創
箱根の新たな楽しみ方をツアーやモデルコースとして提案。コンセプトは「人生に、ホームフォレストを。」
左から、環境省 富士箱根伊豆国立公園管理事務所 所長 青柳信太氏、一般財団法人箱根町観光協会 理事長 勝俣伸氏、箱根町長 勝俣氏、小田急電鉄 星野社長、ゴールドウイン 森氏、小田急箱根ホールディングス株式会社 取締役社長 水上秀博氏

 HAKONATURE BASEの建物は、インフォメーション、THE NORTH FACE箱根、カフェラウンジが入る1階(246m2)と、コワーキングスペース、シャワーブース、多目的スペースのスタジオを備えた2階(203m2)で構成される。

 敷地中央に広がるガーデンは、屋外プログラムやイベントに活用予定。

1階カフェラウンジ。ビールを味わったり、休憩したり、読書したりと自由に過ごせる
改修時の廃材を使用した遊び心あるインテリア
“かがく”をテーマに揃えた絵本コーナー
観光案内のパンフレットも
子供が自然環境について楽しく学べる
2階コワーキングスペース
2階コワーキングスペース
2階コワーキングスペース
2階スタジオ(多目的スペース)
2階トイレ・シャワーブース
シャワーブースは男女各2室ずつ。シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤーも備わる
敷地中央に広がるガーデンは屋外イベントやワークショップ利用の貸出も行なう
趣ある芝生の庭。外にも炊事場や手洗い場を完備している
フロアマップ

 また箱根の未来の観光と環境について考える「HAKONATURE LAB(ハコネイチャーラボ)」を創設し、地域内外の事業者とともに持続可能な観光の実現に向けた検討を続けていく。

 なお開業初日より、ギャラリー展示やハイキングツアー、親子向けプログラムなどの各種オープニングイベントを実施する。詳細スケジュールおよび参加予約については、HAKONATUREの公式サイトを確認いただきたい。

オープニングイベント(一例)

HAKONATURE ギャラリー展示

開催日: 2023年4月28日~
概要: 旧東海道箱根の自然や歴史、文化の魅力を切り取った写真家・木本日菜乃氏による作品を展示。

HAKONE Adventure Class オープニングツアー(事前予約制)

開催日: 2023年4月30日
概要: これからアウトドア・アクティビティを始めたい人を対象としたハイキングツアー。国立公園に位置する箱根の豊かな自然を体験できる。

箱根の森 親子自然探索ミニツアー(事前予約制)

開催日: 2023年4月29日、5月4日~5日
概要: ネイチャーガイドと一緒に森へ探検に出かける1時間のミニツアー。虫や野生動物の痕跡を探して観察したり、季節の草木を使って遊んだり、親子で楽しく学べる。

アフリカマラカス(マニャンガ)・バードコール作り体験(事前予約制)

開催日: 2023年5月6日
概要: 箱根の森や木をテーマにしたワークショップ。イベントを通じて環境について考えるきっかけも提供する。

箱根トレイルフェス(仮称)

開催日: 2023年5月7日
概要: HAKONATURE BASEまで5km以上ランニングで来た人に先着で記念品を授与。またトレイルランナーによるフリーマーケットや各種プログラムを実施する。

THE NORTH FACE アウトドアギア展示

開催日: 2023年4月28日~30日、5月3日~7日
概要: THE NORTH FACEのアウトドアギアをガーデンに展示し、箱根でのアウトドアシーンを提案。

キッチンカー出店

開催日: 2023年4月28日~30日、5月3日~7日
概要: 地元カフェ「CAFE Ryusenkei」のメニューやジビエ料理、HAKONATURE BASEで販売するビールとも相性のいい軽食を日替わりで販売。

HAKONATURE BASEは箱根湯本駅から徒歩7分
駅前の坂を上がった先にある
駅前から無料送迎バスも運行(箱根湯寮行きへ)
箱根登山電車がすぐ近くを走る
土産店が軒を連ねる駅前商店街もほど近い
温泉街と雄大な山々を望む
駅前を流れる早川