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全面リニューアルした東横INN羽田空港2に泊まってみた
2023年3月28日 06:00
- 2023年3月28日 開業
東横インは、「東横INN羽田空港2」(東京都大田区羽田1-1-7)を3月28日にリニューアルオープンする。新しいブランドコンセプト「全国ネットワークの基地ホテル」のデザインを導入した最初の店舗にあたり、1棟全面にリニューアルを施した。
客室
客室は主に居室スペースに大きな変更が加えられている。部屋に入ってすぐ気付くのは楕円の大きな姿見が設置されていることと、木目を活かした化粧板の存在感だ。この木目基調はデスクやデスク脇の棚、ベッドのヘッドボード、ハンガー基部などに統一して採用されており、温かみのある印象作りに一役買っている。一方でスイッチやコンセントのパネル、ティッシュケース、スポット照明、浴室のドアノブ、トイレットペーパーホルダーはブラックで統一。落ち着いた質感でまとめられている。
ちなみにフロアごとに木目の色調は異なり、多くは紹介しているような濃いめのブラウンだが、水色やナチュラルブラウン(椅子と同じ色味)の客室も存在する。
居室に加えられた変更のうち、最大のトピックはデスクの構造変更で、部屋の角に三角形のデスクスペースを設けている。既存の店舗では、テレビのある壁面に沿って横長のデスクを備え付けており、そこに電話機や卓上ミラー、ティッシュ、電気ケトル(またはIH湯沸かし器)、有線LANケーブル、ドライヤーなどがまとめて設置されている。機能が集中して手が届きやすい半面、ノートPCや資料を広げて作業するにはやや手狭に感じることもある。
しかし今回のリニューアルでは、リモコン類やケトル、ドライヤーはデスク脇の棚へ移設され、机の上にあるのがティッシュと電話機のみになったことで、十分な空間が確保できている。
共用スペース
フロントや朝食会場などの共用スペースは、ライティングや天井のしつらえなどで「お帰りなさい」「行ってらっしゃい」という出迎え/送り出す姿勢を視覚化している。今回のリニューアルデザインを手掛けた建築家の梅澤竜也氏によると、方向性を打ち出すに当たってチームメンバーで各地の東横インに泊まってみたところ、「気兼ねなく利用できるサービスと女将(支配人)が迎えてくれる暖かさが印象に残った」という。
そんな経緯から、天井は外に向かって広がるような形状にすることで送り出すイメージを表現し、チェックインの時間帯には照明を暖色系にすることで迎え入れるイメージを表わすデザインになっている。
ロッカーや荷物の一時保管スペースは潤沢に用意しており、硬貨の投入も必要ない。このあたりも利用者が窮屈に感じないよう・気兼ねなく使えるようにと配慮したものだ。