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阿蘇くまもと空港、新旅客ターミナルビルを3月23日オープン。熊本の人気店を集めたデパ地下ゾーンやフードコートエリア、免税店も

2023年3月23日 開業

阿蘇くまもと空港は新旅客ターミナルビルをオープンする

 熊本国際空港は、阿蘇くまもと空港で建設を進めている新旅客ターミナルビルを、3月23日に供用開始する。

 今回は1期として新旅客ターミナルビルを開業し、2024年秋頃に2期として広場を中心とした空間を提供する。

2段階に分けてオープン

新旅客ターミナルビルの特徴

 新旅客ターミナルビルには、座屈補鋼鉄骨制振ブレースつきラーメン構造を採用し、熊本地震のような短期間に繰り返す強い揺れにも耐えられる耐震性能を備える。地震発生時に通常数日以上かけて行なわれる被災状況判定を10分程度で行なう建物被災度判定システムも導入した。

 感染症対策としては、館内カメラなどによりリアルタイムに混雑状況を把握し、旅客の一連の手続所要時間の計測と予測を行なう。これにより、空港利用者を混雑していないエリアに誘導することで、密状態を分散させてソーシャルディスタンスを確保できる。

 また、災害によって万が一電源を喪失した場合に備え、非常用発電機からの供給持続可能時間を4時間から72時間に拡大した。空港構内の地下水を汲み上げて利用することにより、トイレ洗浄水なども確保できる。

耐震性能
感染症対策
非常時のライフラインを確保

旅客利便の向上を目指す設備

 自動チェックイン端末によりスムーズにチェックインできるほか、自動バゲージドロップやインラインスクリーニングにより手荷物預け入れにかかる時間を短縮する。またこれまでのターミナルビルとは異なり、店舗などを充実させた搭乗待合エリアも整備する。

 搭乗口の目の前にあるフードコートエリアには、熊本名物が勢揃い。阿蘇の自家牧場で育てられたあか牛丼やあか牛挽肉カレーを提供する「あか牛食堂よかよか」や、直営農場のとれたて卵のたまごかけご飯や親子丼を提供する「コッコファーム」、馬刺しの「菅乃屋」、天草産の魚介類を使った寿司屋海鮮丼が楽しめる「鮨 福伸」、熊本名物の太平燕や熊本ラーメンの老舗「味千ラーメン」、熊本の地ビールなどを提供する「WITCH’S BEER FLIGHT」、コーヒーショップ「珈琲回廊」などが集う。

 搭乗待合エリアの中心には、イートインスペースも備えるデパ地下ゾーンを設置。熊本郷土食や熊本県産の食材を使った品を楽しめて、お土産としても買って帰れる。熊本の銘菓やお酒、ニッチなお土産を購入できる物産店も展開する。

 さらに、フライトシミュレーターゲームや熊本ご当地景品のクレーンゲームなどが楽しめるアミューズメントが、空港の搭乗待合エリア内に出店する。

免税エリア

 国際線の出国審査場を抜けた先には、これまでの10倍を超える面積の免税店エリアを設けた。化粧品、香水をメインに、酒、タバコ、美容雑貨、食品、トラベル雑貨、ギフト雑貨などをラインアップする。

 これらのほかにも、テレワークブースやコワーキングスペース、会議室、空港ラウンジ、誰でも立ち寄れるイベントスペースなどを整備する。

搭乗待合エリア・出国待合エリア
免税店エリア