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タイ国政府観光庁、東京事務所 新所長にカジョンデート・アピチャートクラクン氏

タイ国政府観光庁 東京事務所 前所長のセークサン・スィープライワン氏(左)と新所長のカジョンデート・アピチャートクラクン氏(右)

 タイ国政府観光庁は8月12日、ネットワーキングイベントを実施し、7月31日で任期を終えた東京事務所 前所長のセークサン・スィープライワン(Seksan Sripraiwan)氏のあいさつと、後任のカジョンデート・アピチャートクラクン(Kajorndet Apichartrakul)氏の紹介が行なわれた。

 セークサン・スィープライワン氏は、直近のタイ観光の動向を紹介。2019年には3900万人の外国人観光客がタイを訪れ、610億ドルの収益をもたらしており、海外からの観光客は国内の旅行者の約10倍の消費を行なっていたことから、同庁としても同国を訪れる観光客のトップ5に入る日本を重視してきた。

 しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックにより、海外旅行が困難な状況となり、2020年、2021年と外国人観光客が大きく減少してしまった。

 その後、ワクチン接種済み外国人の隔離を免除する「Phuket Sandbox」を2021年7月にスタートするなど、少しずつ入国制限を緩和してきており、2022年には700~1000万人の外国人観光客の受け入れを目標に掲げている。7月26日までの実績値は296万人になっているとのことで、2023年には金額ベースで国内外あわせて2019年の80%の水準までの回復を見込んでいるという。

 同庁では、すでに2023年を見据え、需要創出、供給体制の整備、デジタルトランスフォーメーションの3つの戦略を実行に移していく。具体的には、Food、Film、Fashion、Festival、Fightの5つのFと、Music、Museum、Master、Metaverseの4つのM、Quick Win、Qualityの2つのQ、New Segments、New Areas、New Partners、New Infrastructure、New Wayの5つのNをキーワードにプロモーションを実施していくとしている。

 日本に赴任する前にはパタヤ事務所の所長を務めていたというカジョンデート・アピチャートクラクン氏は、3年に渡るセークサン・スィープライワン氏の功績を称えるとともに、参列した関係者に対して変わらぬ支援を呼びかけていた。