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ATR、新たな航空機「EVO」の計画を発表。持続可能な燃料を100%使用

2022年5月18日 発表

ATRはリージョナル航空機の次世代機となる「EVO」について2030年までの計画を発表した

 ATRは、リージョナル航空機の次世代機となる「EVO」について、2030年までの計画を発表した。

「EVO」では、先進的な設計とハイブリッド機能を備えた新たなパワープラントの導入を目指す。これまでと同様の双発ターボプロップ機のまま、新型プロペラや改良した客室、システムを含む新たなエコデザインを採用。また、持続可能な航空燃料(SAF)を100%使用して運航できるようにする。

 今後数か月の間に、航空会社やエンジンメーカー、システムプロバイダーとの連携を図り、2023年までに計画を開始する予定。

ATR 最高経営責任者 ステファノ・ボルトリ氏のコメント

 当社の次世代航空機は、さらなる技術革新を通して責任ある航空輸送手段を実現する一歩となります。新たなATR「EVO」が市場に導入されれば、航空業界における脱炭素社会の実現に向けた道を切り拓くことになるでしょう。主な利点としては、全体で20%の燃費向上と、SAFを100%使用できることが挙げられます。これは、ケロシンを燃料とするリージョナル・ジェット機と比較して、二酸化炭素(CO2)排出量が50%以上削減されることを意味します。SAFを100%使用した場合、CO2排出量はゼロに近くなります。