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神戸市、新神戸駅前の再整備イメージを公開。「ハーブ」をテーマにしたシンボル空間。2024年度末の供用開始目指す

2022年1月28日 発表

神戸市は新神戸駅前の再整備計画のデザインコンセプトやイメージを公開した

 神戸市は1月28日、再整備を進める新神戸駅前広場のデザインコンセプトやイメージを取りまとめ、「新神戸駅前広場・生田川公園の再整備計画」を公開した。

 新神戸駅は1972年に新幹線駅として開業。広域的交通における神戸の玄関口であるとともに、地下鉄やバス、タクシーなどの交通結節点となっている一方で、バス乗り場の点在や神戸を感じられる雰囲気でない、周辺観光スポットへとアクセスが分かりにくい、といった課題から、「リノベーション・神戸」の一環として再整備を決定。2021年7月に基本方針案などを公表したうえで意見を募集。同9月からデザインプロポーザル提案募集を行ない、12月に委託候補事業者として株式会社E-DESIGNを選定した。

 再整備の対象となるのは新神戸駅前、駅前の生田川公園で、下記の基本方針を掲げている。

公共交通の利便性向上(交通機能の再編)

・新幹線改札口と同じ2階に公共交通(バス・タクシー)の乗降場所を集約するとともに、待合環境の向上を図るなど、乗り換え利便性を向上。
・バス乗降場は将来的な神戸空港方面などへのBRT導入にも対応できるようする。
・1階と2階で一般車と公共交通を分離することで、交通の円滑化を図る。

周辺エリアへの歩行者動線の改善

・初めて訪れるヒトが目的地にスムーズに移動できるように、新幹線改札前の出入口部において、あらゆる方面への歩行者動線の起点となる結節点を整備する。
・北野や布引の滝など、周辺エリアへのアクセス改善を図るため、案内サインや高架下空間のリニューアルを含む歩行者動線を改良する。

玄関口としてふさわしい空間の創出

・駅南側に新設する駐車場の上部にデッキを整備し、新幹線改札から生田川公園にかけて一体となった、神戸らしさを感じられるシンボル空間を整備する。

新神戸駅前の再整備
開業当時の新神戸駅
新神戸駅前広場の現状と課題
生田川公園の現状と課題
新神戸駅前広場再整備の基本方針
駅前広場再整備後の機能配置のイメージ

 今回発表されたデザインコンセプトは、「山と街をつなぐ新神戸ハーブガーデン」というもの。新神戸駅がフラワーロードの起終点であるとともに山麓部に布引ハーブ園が隣接しており、北野エリアは多様な文化を取り入れてきた歴史から西洋文化を感じられるハーブとの親和性が高いと考えられたことから、「ハーブ」をコンセプトに取り入れた。

再整備イメージ

 駅前広場には、2か所のシンボル空間を整備。改札口南側には、神戸の街に降り立った人々を出迎えるシンボルとして、ハーブの花々が鏡面の屋根や壁に映り込む「花のゲート」を設置。ここを起点として周辺目的地にスムーズに移動できるよう案内機能充実を図る。

 駐車場の上部にはデッキを新設し、シンボル空間として整備。駅や周辺観光スポットなど周辺施設の前庭空間として、休憩や散策に訪れ、神戸らしさを感じられる空間を作る。ハーブを中心に四季を通じて変化するさまざまな花や緑を植栽し、記念撮影スポットとして「BE KOBE」モニュメントも設置。

 また、神戸市によるフラワーロードライトアップ「光のミュージアム」の起終点として、デッキ上の植栽帯を間接照明としての活用や、ルーバーの照明による光のスポット空間創出などにより、印象的な夜間景観も形成する。

 生田川公園は、駅前広場と一体となり、フラワーロードの起終点、桜の名所として魅力ある空間へと再整備。湧き水を活用した親水広場をリニューアルするほか、イベントの開催やキッチンカー設置が可能な広場を設け、新たなにぎわいを創出し、新神戸周辺の回遊性向上を図る。

 今後、2022年度内に設計を進め、2023年度から工事に着手。2024年度末の供用開始を目指す。

駅前広場(改札口南側)のシンボル空間イメージ
駅前広場(新設デッキ)のシンボル空間イメージ
駅前広場(新設デッキ)のシンボル空間の夜間景観イメージ
生田川公園のイメージ
地域や周辺施設の事業者と連携してシンボル空間や生田川公園などをにぎわい創出の場として活用
今後のスケジュール