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ロコンジェット北海道、新千歳で初便就航。草野社長「機内も演出にこだわった」

2021年12月1日 就航

ロコンジェット北海道就航セレモニー

 AIR DOは12月1日、ポケモンの特別塗装機「ロコンジェット北海道」の運航を開始した。初便の新千歳(札幌)発~羽田行きのADO20便の出発前には、機体公開と就航セレモニーを行なった。

 ロコンジェット北海道は、北海道と包括連携協定を結ぶAIR DOと株式会社ポケモンとの連携により実現したボーイング 767-300ER型機(登録記号:JA607A)の特別塗装機だ。

 この機体は、就航前日の11月30日に羽田からフェリーフライトされて新千歳に到着。12月1日の就航セレモニーの前には、駐機しているナイトステイエプロンの86番スポットで機体を報道公開した。

 左右非対称のデザインで、機体右のイエロー側がロコン、機体左のブルー側はアローラロコンという、これまで「北海道だいすき発見隊」として北海道のPRに貢献してきたポケモンキャラクターが描かれており、左右で印象の違う飽きのこないデザインとなっている。

 ロコンとアローラロコンは機内の座席ヘッドレストカバーにもデザインされ、機体の塗装に合わせて右側座席はロコン、左側座席にはアローラロコンがそれぞれくつろぐ様子が描かれており、中央の座席には2匹が寄り添うようなデザインとなっている。また、ロコンのポケモン図鑑にちなみ、37列目の座席にも中央席同様のデザインを採用している。

11月30日16時過ぎに新千歳空港B滑走路に着陸したロコンジェット北海道
ロコンの描かれた機体右側面とアローラロコンの描かれた機体左側面
右側座席のロコンをデザインしたヘッドレストカバー
左側座席は真っ白なアローラロコン
中央は2匹が寄り添いこちらをうかがうようなデザイン
ロコンのポケモン図鑑番号である37列目にも中央座席と同様のヘッドレストカバーが
ドリンクサービスの紙コップやエプロンにも2匹が描かれている
86番スポットから7番スポットへとトーイングされてきたロコンジェット北海道
AIR DOのコーポレートカラーであるイエローとブルーにきれいに真ん中で色分けされている

 新千歳空港の7番搭乗口前で行なわれたロコンジェット北海道就航セレモニーでは、AIRDO 代表取締役社長の草野晋氏が、初便式を無事行なうことができたことの喜びと、羽田でも大きな話題になることを期待しているとコメント。「機内でもロコンたちと一緒に旅をする演出にこだわっています。皆さまには短い時間ですが、ロコンたちの世界を味わっていただきたい」と搭乗客にメッセージを伝えた。

 北海道副知事の小玉俊宏氏は祝辞のなかで、「ロコンジェット北海道の就航によりポケモンファンはもとより、新しい北海道ファンの開拓にも期待したい」と述べ、続いて北海道エアポート 常務取締役の富田秀樹氏はロコンジェットについて、「北海道の観光、食の魅力を発信できる架け橋になっていただけたら」と期待を寄せた。

 最後に登壇したポケモン 執行役員の河本拓氏は、「全面塗装の機会を得て、本当に張り切ってデザインをさせていただいた。今日、この大きなジェットにデザインされたロコンを見て、非常にうれしく思っております」と喜びを表わし、「北海道の皆さまと一緒になって、このロコンを通じてさまざまなものをプロデュースしていきたい」とコメント。

 初便の搭乗客にはロコンジェット北海道オリジナルグッズを配布。ADO20便は185名(+幼児1名)を乗せて12時22分にブロックアウト、12時33分にテイクオフした。

株式会社AIRDO 代表取締役社長 草野晋氏
北海道副知事 小玉俊宏氏
北海道エアポート株式会社 常務取締役 富田秀樹氏
株式会社ポケモン 執行役員 河本拓氏
テープカットとフォトセッションには機体にも描かれているロコンとアローラロコンも参加
記念品のロコンジェット北海道オリジナルグッズのクリアファイルと絵はがき、ステッカー3種類を配布
ADO20便のお見送りの様子