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タイ、入国申請システム「Thailand Pass」オンライン化。タイ国際航空の羽田線は1月から週3便で再開予定
2021年11月26日 20:16
- 2021年11月26日 実施
タイ国政府観光庁は11月26日、現地の最新情報を業界向けに発信する「タイランドアップデート」を開催した。説明を行なったのは、タイ国政府観光庁 本部 日本市場担当の鹿野健太郎氏。
タイ国内の新型コロナウイルスの感染状況は、全国で1日あたり5000~7000人の新規感染者となっており、前回の報告値(7000~9000人)よりまた一段階減った印象を受ける。タイの人口約7000万人のうち、2回目の接種を完了したのが約4000万人で、そのうち300万人以上が3本目のブースター接種も完了しているという(関連記事「タイ、ワクチン接種済みなら11月1日から隔離なし。外国人観光客受け入れ本格再開へ」)。
鹿野氏がバンコク都心部の様子を撮影した写真も公開したが、以前なら通勤通学の利用者でホームやコンコースがいっぱいになる駅もまだ人はまばらで(それでもだいぶ増えてきたとのこと)、道路も大渋滞だったところがスムーズに流れているという。
保健省が発表している地域別リスクは11月16日に見直しが入り、新たに「観光先行地域」を設定。これにはバンコク、パンガー、プーケット、クラビの4県が名を連ねている。そのほか前回との違いは、「最高度厳重管理地域」は23県から6県へ、「最高度管理地域」は30県から39県へ、「管理地域」が24県から23県へ、という具合に変遷している。
非常事態宣言は11月30日までで、外出禁止令はすでに解除、夜間も行動できるようになっている。こうした背景から、在宅勤務から通常出勤へ戻りつつあるそうだが、まだ多くの企業は交替制勤務を採用しているという。
また、11月1日から適用している外国人観光客の受け入れ区分については、補足の説明があった。
日本を含む63の国と地域からの渡航者に対し、ワクチン接種済みの場合は隔離なしで受け入れる「Test&Go」については、運用方針自体に変化はなく、以下のとおり。
Test&Go(タイ全土で隔離免除)
・当局の認定した国・地域から航空便で入国する
・出発前にその国・地域内に21日以上連続して滞在している
・出発14日以上前のワクチンの接種証明を提出する
・出発前72時間以内の検査の陰性証明を提出する
・治療費5万米ドルを補償する旅行保険に入っている
・最初の1泊のみ、空港から2時間以内の「SHA Extra+(タイ衛生安全基準)」指定ホテルを予約している
・出発予定日の7営業日以上前にThailand Passを登録する
補足の1点目は、COE(入国許可証)に代わって導入した「Thailand Pass」で、前回告知していたとおり、オンライン化が完了している。
2点目はワクチン接種証明書についてで、3か月以内に感染歴がある場合は完治後にワクチンを最低1本打つ必要がある。
3点目は現地到着後について。到着初日、まず接触確認アプリ「MorChana(モーチャナ)」(日本で言うCOCOA)をインストールする必要がある。また、ホテル(プーケットは空港)でPCR検査が陰性だった場合はそのまま移動が自由になるが、6~7日目に抗原検査を受ける必要があり、その結果は自分で初日のホテルに送信しなければならない(ホテル側でMorChanaに登録することでステータスが更新される)。
この初日のSHA Extra+ホテルについてはタイ国政府観光庁 大阪事務所の井上氏がさらに補足しており、予約する際に「ホテルの予約確認書を英文で手に入れる必要がある」という。日本語が使えるホテル予約サイトなどを通すとメールで届く予約確認書が日本語になっている場合があるが、これだと現地で読めないため、「必ず英文のものを用意」してほしいと念を押した。なお、Thailand Passの公式サイトから閲覧できるSHA Extra+ホテルのリンクだと確実とのこと。
続いて、タイ国際航空の梅田氏が最新状況のアップデートを説明した。
同社は2020年5月に破綻、現在はタイ中央裁判所の管理下で事業再生中で、新しい組織構造、採用条件の発表、減資、ノックエアーの売却など再生計画を作成し、この計画を裁判所が承認。本社ビルの売却や非効率航空機の売却、リースの終了、フィナンシャルアドバイザーの任命などを行なっている。あわせて、ノックエアー株式やプーケットオフィス、チェンマイの土地、計画に含まれない機材など、二次資産の売却も実施している。
同社の日本路線は現在、成田/関空/セントレア~バンコク線を運航中。12月以降は、成田は週4便からデイリー(毎日運航)へ移行し、関空は週5便から週6便へ、セントレアはしばらく週4便を継続する。羽田は12月まで運休、2022年1月から週3便の再開を予定しているが、3月まで運休の可能性もあるという。
マイレージについては、2021年/2022年期限のマイルは一律2023年12月31日まで延長しており、会員ステータスについてもステージに応じて期限の延長措置を執っている。