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タイ、ワクチン接種済みなら11月1日から隔離なし。外国人観光客受け入れ本格再開へ

2021年10月28日 実施

タイ国政府観光庁が「タイランドアップデート」を開催

 タイ国政府観光庁は10月28日、現地の最新情報を業界向けに発信する「タイランドアップデート」を開催した。

 タイ国内の新型コロナウイルスの感染状況は、全国で1日あたり約7000~9000人の新規感染者が発生しているものの、重症者・死亡者は減少しており、ワクチンも3回目のブースター接種が進んでいる。9月半ばにピークを打って、その後は感染が収まりつつあり、全土で緊急事態宣言は出ているが(11月30日まで)、夜間の外出禁止が緩和されるなど、事態は好転しているとのこと。

 タイの本庁で日本市場を担当する鹿野健太郎氏によると、昨日(10月27日)に外に出てみたところ、すでに朝のバンコクは通勤ラッシュが戻ってきているという。

タイ国内の感染状況

 また、タイ政府は外国人観光客の受け入れ再開に向けて3段階の区分「Test&Go」「BLUE ZONE」「Happy Quarantine」を設定し、11月1日以降に適用する(名称はすべて仮のもの)。

「Test&Go」は、日本を含む46か国・地域からの渡航者に対し、ワクチン接種済みの場合は隔離なしで受け入れるというもの。

 ただし、いくつか条件は設定しており、当局の認定した国・地域から航空便で入国すること、出発前にその国・地域内に21日以上連続して滞在していること、ワクチンの接種証明を提出すること、出発前・到着時にPCR検査で陰性を確認できること、治療費5万米ドルを補償する旅行保険に入っていることなどが挙げられている。

 また、到着時のPCR検査の結果を待つため、最初の1泊のみ、空港から2時間以内のSHA+(タイ衛生安全基準)指定ホテルを予約する必要がある。

 そして、これまでのCOE(入国許可証)に代わって11月1日からは「Thailand Pass」が導入される。11月7日までをメドにオンライン化も進められており、渡航前に事前申請が必要になる。詳細はタイ王国大使館のWebサイトなどを確認していただきたい。

 なお、ワクチンが接種できない人のために用意している区分が「Happy Quarantine」で、航空便で入国する場合は10日間の指定施設での隔離が必要になる。

外国人観光客の受け入れ再開に向けた取り組み
「Test&Go」
「BLUE ZONE」
「Happy Quarantine」