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リニューアルしたDMMかりゆし水族館に行ってみた! 光・音・映像で没入感の高い展示

2021年7月17日 リニューアル

リニューアルしたDMMかりゆし水族館に行ってみた

 2020年5月25日に沖縄県豊見城市でオープンした「DMMかりゆし水族館」(沖縄県豊見城市豊崎3-35)。海の生き物たちと映像コンテンツを組み合わせた新しいスタイルの演出が特徴で、空港からのアクセスのよさやショッピングモールに隣接している利便性などもあり、地元客・観光客双方から人気を博すスポットだ。

 この7月17日からは、映像コンテンツと光・音の空間演出をリニューアルし自然の美しさや迫力をより一層体感できるようになった。

ショッピングモール「イーアス沖縄豊崎」に隣接する「DMMかりゆし水族館」

 入場して最初に通されるのは、多面大型スクリーンが設置された「はいさいゲート」。迫力ある海の映像が広がり、5.1サラウンドシステムの音響と相まって自然のなかに吸い込まれるような気分になる。

大型スクリーンいっぱいに広がる沖縄の自然。水中撮影やドローンによる臨場感ある映像が映し出される

 はいさいゲートを出るといよいよ展示室へ。沖縄本島北部の「やんばる」の森をモチーフにした、木々に覆われた内装が特徴的だ。鳥や虫の声も響き、まさに森の中にいるような気分になる。

 DMMかりゆし水族館の特徴の1つは、展示されている生き物についての解説の掲示板がないこと。そのため、自然のなかにいる雰囲気から現実に戻されることがない。

 解説掲示の代わりに公式アプリを用意しており、生き物の解説、フロアマップなどはここから見ることができる。館内はWi-Fi完備なのでダウンロードやアクセスも安心だ。

はいさいゲートを出て最初に目に飛び込んでくる水槽。森の中へ入っていく気分で進んでいく
館内観覧には公式アプリのインストールをお勧め。案内板のQRコードからダウンロードできる
アプリではフロアマップや生き物の解説などを見ることができる
木々に覆われウッドデッキなども設置された展示エリア
解説掲示がなく水槽まわりはすっきり。木々の存在が活きる
ウッドデッキを上れば高い目線で生き物たちを観察できる
歩いているときに足元にも注意。蝶々の影が飛んできた
手前の水槽には本物の魚たち、正面のスクリーンにCGが映し出される「うみかじドーム」。現実の時間帯に合わせて夕焼けや夜の海の映像も映し出されたり、たまにクジラやイルカにも出会える
時折おとずれるスコールのシーン。雨が上がりの日差しに向かってクジラがブリーチング
海の上を歩いている気分になれるガラス張りの大水槽。大丈夫と分かっていても、歩くときには少し腰が引けてしまう
生き物に直接触ることができる水槽も3つある。ヒトデやナマコなどすぐに触れる生き物のほか、貴重なサメにも触れるチャンスも
国内の水族館では、ここでしか見られないという貴重なナガサキトラザメ
人気者のコツメカワウソ

 動物エリアではカピバラやリクガメ、鳥類などが展示。このエリアでシンボル的にそびえる中央のタワーにはナマケモノが。

 1日に20時間くらい寝ているそうだが、運がよければ吊り橋を渡ったり、柵の外に出たりする場面に出会えるそうだ。がっちりと檻に囲われておらず、手を伸ばせばすぐに触れそうな距離に生き物たちがいるのが魅力あるポイント。

動物エリア。柵が低く開放的で、タワーなどで自由に動物や鳥が休んでいる
すぐ手の届きそうなところで寝ていたナマケモノ
鮮やかな南国の鳥もすぐそこに

 入口からここまでは建物の2階。1階に降りると小ぶりの水槽が並ぶエリアや、頭上を魚が泳ぐ「ちゅらさんリーフ」、クラゲが泳ぐ円柱水槽が並ぶ「クラゲよんなー」エリアなどがある。

 クラゲよんなーでは、7月17日から9月30日まで夏季シーズン限定の演出を展開中。海の底に緑の森が広がっていたら……というイメージを光で演出。清涼感あふれる癒しのエリアだ。

エスカレーターで1階へ
小ぶりの水槽がたくさん並ぶ「ばんない水槽」には、鮮やかな海の生き物たちが展示されている
かわいらしいチンアナゴの水槽も
トンネル状の水槽「ちゅらさんリーフ」
クラゲが泳ぐ円柱水槽が並ぶ「クラゲよんなー」エリア
照明がだんだん緑色に変わり……
花が咲いたような鮮やかな照明に

 クラゲのエリアの先は館内で一番大きな水槽のあるエリア。その大水槽の前はカフェスペースになっており、5枚のアクリルパネルが並ぶバーチャル水槽でも迫力ある映像が楽しめる。

 18時からはミュージックバーとして営業しているが、現在はアルコール販売はしていない。しばらくはノンアルコールで楽しみたい。

大水槽には小型の熱帯魚から大型のサメやエイ、ウミガメが泳ぐ
大水槽の向かいには5枚のアクリルパネルから成る大スクリーン。迫力ある生き物の映像でバーチャル水槽にもなる
ドリンクやスナックはカウンターで販売。現在は緊急事態宣言中に付きアルコールは販売を中止している
1階奥が出口になっている。一度ゲートを出ると戻ることはできないので見忘れたエリアはないか最後に確認したい
出口の先にはおみやげショップ。海の生き物をモチーフにした商品がたくさん揃っている

 入館料金は、大人(18歳以上)2400円、中人(13~17歳)2000円、小人(4~12歳)1500円。スマホをかざして入場できるWebチケットも販売している。営業時間は10時~21時(入場は閉館の1時間前まで)。年中無休だが、変更の場合もあるので開館日、営業時間はWebサイトやアプリで確認されたい。

 開業から1年2か月。オープン時はちょうど新型コロナの第1波のただなかで、さまざまな苦労もあったかと察するが、感染防止対策を徹底してこれまでクラスターなどは生じていない。

 通常なら21時まで営業しており、夜のデートスポットとしてもお勧め(※7月17日現在は20時までの営業)で、家族連れやカップルはもちろん、おひとりさまでも十分楽しめる場所だ。