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ハワイのワクチン接種2回目終了者は58.6%。米国内からは接種証明書の提示で渡航可能に

ハワイ州観光局、「ADAM ET ROPÉ(アダムエロペ)」とのコラボアロハシャツ発売

2021年7月15日 実施

ハワイ州観光局 営業部長 寺本竜太氏

 ハワイ州観光局は、ハワイ観光関連企業向けのオンラインミーティングで、コロナ禍でのハワイについての最新情報を営業部長の寺本竜太氏が説明した。

 ハワイ州では2020年12月からワクチン接種が始まっているが、7月13日現在で1回目の接種を終えた人が65.1%、2回目の接種を終えた人が58.6%と進んでいる。屋外でのマスク着用義務の解除がニュースでも取り上げられているが、密集する状況では着用が推奨されている(屋内では着用)。現状、ハワイへの渡航者のほとんどが米国本土からで、観光目的の渡航も増え、少しずつ回復の気配が見えてきている。

 ハワイ州知事が6月に発表した内容で主だったところでは、6月15日以降、州内隣島間の移動については規制を撤廃、州内でのワクチン接種完了者が州外へ渡航し、戻る際の規制も撤廃。事前検査や自己隔離が不要になっている。米国在住者でワクチン接種を完了した者は、7月8日以降、ワクチン接種証明書の提示で渡航可能にもなっている。レストランでの人数制限は、店舗定員の75%まで引き上げられ、集会人数も屋内で最大25人、屋外で75人まで可能と緩和が進んでいる。

ハワイ州の感染状況(現地時間7月12日現在、「ハワイ州 新型コロナウイルス情報サイト」より)

 ハワイ滞在は長期化の傾向にあり、米国からの渡航者は従来平均7~9泊だったものが9.9泊に伸びている。内訳としてはホテルステイが45%、コンドミニアムステイが23%。ホテルの稼働が少しずつ戻ってきている。日本からの渡航者(は少ないが)も従来は5.8~5.9泊が平均だったものが、17.4泊と長期化している。

 日本でもワクチン接種が進んでおり、ワクチンパスポートの話も出てきているが、相変わらず日本からハワイへの渡航では帰国後14日間の隔離がネックになっており、事前PCR検査・ワクチン証明書・帰国後14日間隔離の条件が、今後どのように変更・緩和されているのかが、日本人のハワイ旅行でのポイントになる。

 ハワイ州観光局では、「ハワイ州 新型コロナウイルス情報サイト」をポータルサイト「allhawaii」内に開設しており、ハワイ州での感染状況や統計データ、ハワイ旅行前に必要な手続き、旅行中の感染防止対策、ハワイ州の安全ガイドライン、観光施設の感染防止対策への取り組みなどを発信している。

「ハワイ州 新型コロナウイルス情報サイト」ではハワイへの渡航までに必要なことが解説されている

 アースデーの4月22日に局は、ハワイ州レスポンシブルツーリズム特設サイト「Mālama Hawai'i(マラマハワイ)」を開設しているが、アロハシャツを通じて環境保全の大切さを身近な問題として捉え、意識を高めてもらうきっかけになるように願いを込め、ハワイのアーティストと日本のアパレルブランド3社がコラボレーションしたアロハシャツプロジェクト「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」がスタートしている。これまで「BEAMS」「BAYFLOW」のアロハシャツが発表されているが、7月15日には第3弾として「ADAM ET ROPÉ(アダムエロペ)」のものが発売となった。

 寺本氏も「ハワイが抱えている問題、環境問題に注目していただくことが目的」と強調するように、第3弾のテーマ「ハワイの食文化」は、ハワイアンの主食であるタロイモの版画アートをSteven Kean氏が、ハワイの個性豊かで色とりどりのフルーツの写真アートをKristen Reyno氏がデザインしており、大地からの恵みがハワイアンの生活を支え、この先の未来も自然と人々が共存していくことの大切さをアロハシャツに込めている。

アロハシャツプロジェクト「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」の第3弾は「ADAM ET ROPÉ(アダムエロペ)」
未来を変えるアロハシャツ「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」プロジェクト 第3弾