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ハワイ州、日本からの渡航はブースター接種不要。ハワイの人たちに「日本人観光客に戻ってきてもらえてよかった」と言ってもらえるものにしたい

2022年2月16日 実施

ハワイ州観光局 営業部長 寺本竜太氏

 ハワイ州観光局は、ハワイ観光関連企業向けのオンラインミーティングで、コロナ禍でのハワイについての最新情報を営業部長の寺本竜太氏が説明した。

 日本からハワイへの渡航は現状、海外渡航ワクチン接種証明の取得と、出発前1日以内の医療機関でのPCR/抗原検査が必要になっている。3回目のブースター接種はハワイで30%台後半まで進んでいるが、日本ではまだ遅れているなか、2月8日(現地時間)付けでハワイ州デービッド・イゲ知事は、3回目の追加ワクチン接種は求めず、「新型コロナウイルスワクチン接種証明書(指定回数分、最終接種日から14日が経過することが必須)または渡航前の72時間以内にハワイ州指定医療機関でのPCR検査陰性証明書の提示できる渡航者はハワイ到着後の5日間自己隔離免除の対象」としている。

ハワイ渡航前のプロセス

 一方日本政府は、ハワイ州からの帰国者・入国者について、2月11日0時以降、検疫所の宿泊施設での待機期間を6日間から3日間に変更している(近日さらに変更か)。日本~ハワイの航空便の供給座席数は2021年12月が1万9537席(計79便)、1月も2万席弱、2月は1万8000席前後を見込んでいるが、米国系エアラインは厳しい搭乗者数制限で運休もでている。

 JATA(日本旅行業協会)ではハワイ観光復活に向けて、デービッド・イゲ知事とのアポイントも含めた視察ツアーを12月に予定していたが、オミクロン株の影響から延期となっており、その仕切り直しは春以降を見込んでおり、遠くに明かりが見えているが、リカバリーに向けてまだまだ難しい状況が続く。

 ハワイ州観光局では、Webサイトで観光情報や新型コロナ関連の情報などを発信しているが、2021年4月に開設したレスポンシブルツーリズム情報サイト「Mālama Hawai'i(マラマハワイ)」(「マラマ」はハワイ語で「思いやりの心」)などを通じてサスティナブルな観光情報の発信を継続し、いつか観光渡航が通常になったときにハワイの人たちに「日本人観光客に戻ってきてもらえてよかった」と言ってもらえるものにしたいと述べた。