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ヤマレコ、富士登山専用の無料地図アプリ。富士山特有の問題を解決
2021年6月30日 14:26
- 2021年6月30日 発表
ヤマレコは、富士登山専用の無料地図アプリ「富士山」をリリースした。対応OSはiOS。Android版も今シーズン中の公開を予定している。
同社は全国の山に対応した登山専用のアプリ「ヤマレコ(YamaReco)」を提供しているが、「富士山」は登山初心者でも利用できる「富士登山に特化したアプリ」をコンセプトに開発したという。
富士山の主要なルートは、吉田ルート/須走ルート/御殿場ルート/富士宮ルートの4つで、本アプリは4つのルートから1つを選ぶだけでスタートできるため、ほかの登山アプリで必要な予定ルートを引く作業や、オフラインで使える地図を追加でダウンロードする必要がない。
また、富士山に訪れる登山者のなかには、あまり情報を調べていない初心者グループもいるという。特に多くの人が登る吉田ルートでは、須走ルートの下の分岐に気がつかず、ルートを間違えたまま須走口に下山してしまうという問題が発生している。
本アプリではこうした富士登山特有の問題を解決する機能を備えており、例えば問題の分岐が近づくと、アプリが分岐手前で音声で注意を促し、間違えた場合は音声と振動と通知する。
実際に登山を開始すると、歩くペースに合わせた各ポイントの予測到着時間を知ることができる。登山者が山小屋を予約をせずに来てしまい宿泊場所に困るという問題には、小屋のリストを表示し、各小屋の詳細画面で電話番号などのほか注意書きを加えることで、小屋の情報を確認する流れでそのまま予約につながることを期待しているという。
登頂すると、登山中に撮影した写真または地図を選び、オリジナルの登頂証明を発行することが可能。登頂証明はSNSでシェアすることができ、例えば剣ヶ峰(富士山最高点3776m)に達した場合「剣ヶ峰 3776m」と表示され、各登山ルートの山頂まで登った場合はGPSの位置情報から最高地点の標高が表示される。
このほか、アプリ内で富士山に関する情報サイトのリンクなどをまとめている。今後はアクセス、時刻表、装備、歴史など、さまざまな情報を充実させ、より安全に楽しく富士登山をできる機能を提供する予定とのこと。言語対応は現在日本語と英語の2種類で、利用者の状況を見て多国語対応を検討するという。