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富士山の“弾丸登山”に注意呼びかけ。8月11日~14日に混雑ピークで事故リスク高まる危険

2023年8月2日 発表

山梨県が安全な富士登山のため注意呼びかけ

 山梨県は、夏山シーズンの最盛期に向けて安全な富士登山を呼びかけている。

 今年は新型コロナの規制緩和に加え、富士山の世界文化遺産登録から10周年を迎えたことで、国内外から多くの登山者が訪れる見込み。特に8月11日「山の日」から14日にかけて混雑がピークになると予想しており、7月30日時点で6万3778人。2019年に比べ約17%増加し、昨年比では2倍以上の登山者数となっている。

 登山者が多くなると自分のペースで歩けず、転倒や滑落のリスクが高まり遭難に繋がる。また5合目で山小屋に泊まらず夜通しで一気に富士山頂を目指す“弾丸登山”は疲労が溜まりやすく、高山病などの体調不良やケガにつながる危険性がある。こういった事故が多発することで、救助要請の対応が普段より時間を要するおそれもあるという。

 安全で快適な登山のためには装備を整え、ゆとりを持った計画が必要。山梨県では警察と連携し、混雑日や混雑時間帯に一時的な交通規制を行なうなど事故を未然に防ぐよう対策していく。

Tシャツ・短パン、サンダルといった軽装登山はとても危険。混雑を避け、ゆとりある登山を