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新しい西武園ゆうえんちに行ってみた! 60年代昭和の商店街にゴジラ、独自紙幣、食べ歩きが懐かしいのに新鮮!
2021年5月21日 07:00
- 2021年5月19日 開業
西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)は5月19日、開業70年記念事業として約100億円をかけて進めてきた改装工事を終え、グランドオープンした。コンセプトは「心あたたまる幸福感」。
1960年代の商店街を再現した「夕日の丘商店街」や、大興奮の新ライド・アクション「ゴジラ・ザ・ライド」、新しいファミリーエリア「レッツゴー!レオランド」などが今回のリニューアルの目玉だ。オープンに先がけて行なわれた報道向けの内覧会の様子をたっぷりの写真でレポートする。
娯楽の殿堂「夕陽館」で世界初の大型ライド・アトラクションを体験
まずはゴジラをテーマにした世界初のライド・アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド大怪獣頂上決戦」から。手掛けたのは映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなど数々のヒット映画を監督している山崎貴氏と株式会社刀のクリエイティブチームだ。
ゲストは劇場に入る寸前のスペースで突然緊急放送を聞く。そして現われた特殊災害対策部隊の隊員から「東京に突如謎の巨大生物が現われ所沢方面に向かっている」と知らされ、今から特殊装甲車に乗り込むよう指示される、という流れだ。
そこから先はとにかく一度体験してほしいというしかない。圧巻の没入体験へといざなうスリル満点のVFX映像は想像していた以上で、この日体験した報道関係者からはライド終了後に拍手が起こったほどだ。個人的にはゴジラが喉(首?)部分を震わせながら大きく吠えるシーンを観るアングルがたまらかった。
“おせっかいなほど”人情味があふれる「夕日の丘商店街」
続いて、いよいよ1960年代が再現された「夕日の丘商店街」を案内しよう。まず最初に、新しい西武園ゆうえんちでは食事や買い物などの支払いに使われる独自の園内通貨「西武園通貨」が用意されている。拾園(じゅうせいぶえん)と百園(ひゃくせいぶえん)の2種類で、パーク内での支払いは原則この西武園通貨を使う(ただしロッカーや自販機などは実際の円を使用)。
購入はゲートを抜ける前のチケット売り場のほか、商店街のなかにある夕日丘郵便局でも追加購入が可能。帽子を被って制服姿の郵便局員スタイル園通貨交換係もいるらしい。ちなみにこの西武園通貨、50園が600円なので1園=12円ということになる。百園札が1200円、拾園札が120円と覚えておくとよいだろう。この独自通貨が海外旅行にでも行ったかのような非日常体験になる。
とにかく1960年代という大前提に基づいて、建物などの設定が細かく考えつくされ、作り込まれていることにびっくりする。例えば当時は一階が店舗で二階が住まいというところがほとんどだったため、二階のベランダにはくつ下が干してあったり、個々の玄関先に電気やガスのシールが貼ってあったり(ちゃんと夕日の丘商店街のもの)。そして園内のスタッフを「フレンズクルー」と呼ぶそうだが、彼らが実際に商店街で暮らしているかのような錯覚を覚えるのだ。
商店街のあちこちで繰り広げられる珍道中
夕日の丘商店街では、泥棒とお巡りさんによるチェイスや八百屋の叩き売りなど、あちこちでライブパフォーマンスを見ることができる。パフォーマンス中は人懐っこいフレンズクルーから気さくに声をかけられたりもするので、その場がどっと盛り上がる。リニューアルコンセプトの「心あたたまる幸福感」を肌で体感できる場所になっている。
食事処もある商店街、揚げたてコロッケやメンチカツの食べ歩きも
約30軒が軒を並べる夕日の丘商店街には、床屋や豆腐屋など外観だけの建物もあるが、なかには実際に飲食店として営業しているところもある。そんな食事処は全部で8店舗。焼きモロコシや団子、かき氷やイカ焼きなどちょっと懐かしい食べ物を味わうことができる。
ファミリー向けに新設した「レッツゴー!レオランド」
「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」など、漫画家・手塚治虫さんの作品が初めて遊園地のアトラクションになった「レッツゴー!レオランド」。レトロサーカスをコンセプトにファミリーが楽しめる広々とした空間になっている。ここには揚げパン(20園)やミルメーク(20園)など懐かしメニューを提供するフード店「ミルクホール」がある。