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マリンダイビングフェア2021が池袋で開催! コロナ禍~後の国内海外最新事情を知る・聞くチャンス

2021年4月2日~4日 実施

4月2日より池袋サンシャインシティ文化会館にて「マリンダイビングフェア2021」が開催中

 東京・池袋サンシャインシティ文化会館にて4月2日から4日の3日間にわたり「マリンダイビングフェア2021」が開催中。入場料は無料だが新型コロナウイルス感染症予防対策のため事前登録制だ。

 今年で29回目を迎えた同フェアは、国内外のダイビング情報を現地のショップやリゾート担当者から直接手に入れることができる。政府観光局もブースを展開し、最新のダイビングや観光情報など現地の今を知ることのできる貴重な機会となっている。

 ステージイベントや抽選会も開催、ダイビングギアの販売もあり会場は大勢のダイビングファンによりにぎわっていた。

会場は文化会館3階Cホール
エントランスには事前登録証の提示のボード
入場前には検温と消毒が徹底されている

海外ブースはもちろん美海推し&各国の新コロナ予防対策もチェック

 会場内は個別ブースでの展開で移動もしやすく、展示の把握がしやすいレイアウト。

 主に「海と島の旅ゾーン」「日本全国ダイビングゾーン」「沖縄ゾーン」「水中デジカメゾーン」「ダイビングギアメーカーゾーン」「ダイビングスクールゾーン」「PADIビレッジ」「マリングッズゾーン」「主催者&協賛者ブース」に分かれている。エントランス前には地図があるためお目当ても見つけやすい。

会場内の様子。通路も広く取られており密にならない
ブース前には除菌用の機械が稼働
フェアの会場マップ

 まず訪れたのは「海と島の旅ゾーン」。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行のなかでも、コロナ後を見据えたダイバーへのPRのために各国観光局や観光省のブースが目立った。

「インドネシア」ブースでは、優先観光スポットとして2021年はトバ湖、ボロブドゥール、コモド、ロンボク島南のマンダリカ、北スラウェシのリクパンの5か所を推しているとのことだったが、このなかでもコモドの海、北スラウェシ、ロンボク島が特にダイビングスポットとして非常に注目されているという。

 会場内ブースのほかにも、今年は現地各社スタッフの来日が難しかったため同フェアのオンライン版に16社が参加。インドネシア共和国 観光クリエイティブエコノミー省 ビジットインドネシアツーリズムオフィス日本地区事務所 チーフマーケティングオフィサーの高橋直美氏は、「1日でも早く観光客の皆さまをお迎えできるようバリ島からワクチンの接種が始まっています。ダイビング協会を始め、観光に携わる各業界ごとにガイドラインを決め、規定順守と感染対策も十分に行なっていますので、お互いに交流できる日が待ち遠しいです」と話してくれた。

「インドネシア」のブース
優先観光スポットとともにバリ島など人気のエリアをアピールしていた

 続いては「パラオ政府観光局」のブースへ。4月1日から台湾とのトラベルバブルもスタートし、着々と各国の観光客を迎える準備が整っている印象だが、実はパラオは世界でも数少ない新型コロナウイルス感染者がいまだにゼロの国とのこと。また、ワクチンの2回目の摂取率も50%を超えているという。

 パラオ政府観光局 日本事務所代表の芝村剛氏は「1年間誰も来ることのできなかったパラオの美しい海を全面的に日本のダイバーさんや観光客の皆さまにご紹介していきたいです。パラオは日本との時差がなく、約4時間半で到着と香港やマニラと同等の近さ。また、日本のダイビングショップやホテルなども多く、日本語対応が可能な部分も強みです。沖縄の先にある感覚で気軽にお越しいただき、自然に癒されてください」と語ってくれた。

 ブースではアンケートに答えると日焼け止めのサンプルをプレゼント。ハワイ同様に自然保護の観点から海での化学物質入りの日焼け止めの使用が禁止されており、今回自然と人間に優しい日焼け止めの配布で環境を意識してほしいという願いが込められている。

「パラオ政府観光局」のブース。ロックアイランドとマップで距離の近さをアピール
パラオを満喫するためのパンフレットが並ぶ
アンケートに答えると自然と人に優しい日焼け止めのサンプルを進呈

「タヒチ観光局」は、美しい海や自然とともに文化面も紹介。タヒチ観光局 マーケティングマネージャーの森啓三郎氏は、「タヒチの魅力は国としてすでに1000年以上の歴史、海とともに生きてきた人の歴史があります。ダイビングはもちろんアクティビティ、街中でもポリネシア文化に触れることができます。海、自然だけでなく、人の歴史としても含めもう少し大きな旅の醍醐味が味わえると思います」とのこと。

 また、以前より宿泊施設の乱立などは国の方針として行なっていないため、社会的距離も旅行中でも取りやすいとのことだ。

「タヒチ観光局」のブースは海のなかの美しいブルーをフィーチャー
楽園タヒチでのダイビングとホリデーが楽しめるパンフを配布

「フィリピン」ブースでは、フィリピン観光省のキャンペーン「It's More Fun In The Philippines」を掲げ、もっと楽しいフィリピンでのダイビングをPR。オーストラリアまで続くコーラル・トライアングルのなかでもひときわ魚影が濃いとされるエリア「The Center Of The Center」とともに、全部お任せの「殿様・姫様ダイビング」で人の温かさにも触れるダイビングを楽しめるという。

 フィリピン観光省 東京支局PR&マーケティングマネージャーの山本ジェニファー氏は、「マリンダイビング大賞2021を受賞するなど、フィリピンはダイバーに大人気です。美しい海で珊瑚礁を眺めたり、レック(沈船)ダイビング、そして人々との交流で海と陸、両方で素敵な思い出を。ブースではZoomを使って出展各社の現地のスタッフに直接質問することもできますので、ぜひ会場へ今のフィリピンを感じにお越しください」とのことだ。

かなりの大きさで展開していた「フィリピン」ブース
「It's More Fun In The Philippines」をキーワードに紹介
映像視聴や現地のスタッフとの会話(英語)でエコバッグなどをプレゼント

「日本全国ダイビングゾーン」「沖縄ゾーン」では離島に三陸と各ダイビングスポットを紹介

「日本全国ダイビングゾーン」では震災から10年目を迎えた東北エリアから「三陸ボランティアダイバーズ」がブースを展開。地域課題の解決や海中の瓦礫の撤去、磯焼け現象が全国で発生しているなか、特に岩手ではウニによる海藻の食害が多いため、移植や海藻のタネなどを使い、環境改善を行なう活動をしているという。

 ブース内ではVRゴーグルを使った三陸の海体験やパネル展示を実施。スタッフによると「現在の三陸の海の状態を知っていただきたく、海中の震災遺構のパネル展示をしています。巨大ゆえに引き上げが難しい大きな瓦礫の姿や、海中に沈んだ車体が魚礁となり新しい命の生まれる場所になっていること。本活動により海藻が戻ってきていることなど写真を通し三陸の海を身近に感じていただけるととうれしいです」と話してくれた。

「NPO法人三陸ボランティアダイバーズ」はパネルで今の三陸の海を紹介
VRゴーグルを活用し、海のなかが眺められる

「世界自然遺産 小笠原諸島」ブースでは、映像やパネル展示を使い小笠原諸島の魅力を紹介。LINEの新規登録でのエコバッグプレゼントやガチャマシーンを使ったマスクの販売なども実施していた。

「世界自然遺産 小笠原諸島」ブース
LINEの登録でオリジナルエコバッグをプレゼント
「小笠原特製マスク」(500円)などのガチャも楽しめる

「奄美群島観光物産協会」ブースでは、プリシアリゾートヨロンのマリンレジャー課ダイビング チーフインストラクター 塚田良平氏が鹿児島県最南端の離島与論島についてレクチャー。

「与論島では冬場でしたら、ダイビングに慣れた方が南側の海でどーんと大きな崖や地形を楽しめ、夏は北側で初心者さんが水中宮殿や沈船をゆったり、満喫できます。魚としてはギンガメアジやイソマグロなどがいたり大物というよりは細かい魚たちが中心でゆったり。これからの季節は初心者さん向けの優しい海の季節ですので、ぜひお越しください」と話してくれた。

「奄美群島観光物産協会」ブース
これからの季節与論島は初心者向けの優しい海のシーズンとのこと

「沖縄ゾーン」では離島の「慶良間諸島国立公園 渡嘉敷島」「久米島」が出展。「慶良間諸島国立公園 渡嘉敷島」ブースでは、渡嘉敷村観光協会 副会長の國吉真之介氏が「那覇空港から20分ほどの泊港から高速船で35分、フェリーで1時間10分と利便性の高さがウリです。沖縄本島から一番近い渡嘉敷島は慶良間諸島国立公園やダイビングが有名です。もちろんそれ以外のマリンアクティビティもたくさんありますのでぜひ美しい海を堪能しにお越しください」と紹介してくれた。

「久米島」ブースでは、各種パンフの配布とともに現地の「マンタステーション」に関する情報も得ることができた。約3年前に発見されたポイントで石垣島よりも高いレベルでマンタと出会えるという。スタッフは「大物までマクロまで、黒潮の海ですのでなんでもそろっております。ぜひぜひお越しください!」とのことだ。

「沖縄ゾーン」の「慶良間諸島国立公園 渡嘉敷島」ブース
パンフや映像を使ったプロモーションを行なっていた
「久米島」ゾーン
パンフレットを中心に島の魅力をアピール

各ブースをめぐりスタンプラリー、ステージプログラムなど盛りだくさん

 会場でのブースめぐりとともに楽しみたいのがスタンプラリー。入場時に渡される用紙に訪れたブースでスタンプやサインをもらうと抽選ができる。6月から10月にかけて伊豆大島でのハンマーヘッドシャークとの早朝遭遇をサポートする「イエローダイブ」もスタンプラリーに参加。夜の海の魅力やライトトラップについて話を聞きつつ、用紙にスタンプをポンッと押してもらえた。

 スタンプが5つ揃ったら「マリンダイビングブース」へ。スマホを使った抽選では参加者全員にドリンクをプレゼント。(なくなり次第終了)ほかにも豪華賞品を用意している。また、お隣では時間指定の来場者向けにプレゼントを配布。カレーやスポーツドリンクの素、写真集など日時によって異なる。

各社ブースをめぐってスタンプを集めるスタンプラリーも実施
伊豆大島の「イエローダイブ」もラリーに参加
ブースを訪れるとスタンプを押してもらえた
すべて集まったら「マリンダイビングブース」へ向かおう
事前の日時来場登録で来場特典がもらえる

 ステージプログラムも盛りだくさん。訪れた際は水中写真家の中村卓哉氏によるトークショーを開催しており、自身の作品とともに訪れたお勧めエリアをピックアップ。熱心に話を聞く来場者の姿が印象的だった。

 また、会場ではダイビングギア関連の紹介や販売も実施。「GARMIN」ブースでは水中でタンク残量などをモニタリングする人気のギアを展示。ほかにもブースやワゴンにて特価でのアイテム販売を各社が実施していた。さらに「マリンダイビング大賞2021」の結果発表や「マリンダイビング大賞2022」の投票。海洋プラスチックごみ削減のためのアイデア募集なども行なっており、海で遊ぶだけではなく守るためにダイバーができることは何かを考える展示なども見られた。

水中写真家やタレントらのステージプログラムも見どころ
「GARMIN」では人気製品の展示などを実施
各社ブースでは一押しアイテムを販売・展示していた
ワゴンセールでは掘り出し物を大放出
「マリンダイビング大賞2021」の結果発表と来年の投票も募集
海を守るためのアイデアを募集