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エアバス、高高度ソーラー無人機「ゼファー」の新しいテスト飛行を完了。成層圏からの監視、通信用途などに

2020年12月7日 発表

エアバスが高高度ソーラー無人機のテスト飛行を成功させた

 エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは12月7日、高高度滞空ソーラー型無人機「ゼファー(Zephyr)」の新しいテスト飛行が成功したと発表した。

 ゼファーは成層圏を飛行する無人機で、翼に取り付けたソーラーパネルの電力のみで駆動する。天候やほかの航空機などの影響を受けない高度を飛行するため、森林火災や石油流出時の監視、自然環境の変化の追跡、通信ネットワークのない地域への通信環境の供給など、民間/防衛両面で静止衛星のようなサービスが提供できるという。

 すでに2018年7月に成層圏をおよそ26日間連続飛行するという記録を達成しているが、今回は11月の3週間で低高度の飛行と成層圏への早期移行などを確認、成功させたという。