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視覚障害者のためのAIスーツケース実証実験。ルート探索、衝突回避、列に並ぶなどを支援

2020年11月12日~2021年4月30日 実施

次世代移動支援技術開発コンソーシアムが「AIスーツケース」の実証実験を開始した

 アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本アイ・ビー・エム、三菱自動車工業で設立した「次世代移動支援技術開発コンソーシアム」は、視覚障害者のための「AIスーツケース」の実証実験を開始した。期間は11月12日から2021年4月30日まで。商業施設「コレド室町3」ほかで実施する。

 AIスーツケースは、現在地と地図情報から目的地までのルートを探索するほか、音声や触覚などのフィードバックで利用者を誘導、カメラとセンサーの情報から障害物の検知と回避、周囲の情報を認識して「列に並ぶ」などの社会的行動を支援、現在地とクラウド上の情報から周辺の店舗案内や買い物を支援、などの機能を備えており、「視覚障害者が自立して街を移動、自然なコミュニケーションを開始することを助けるソリューション」と位置づけている。

 公開した動画では、透明なガラスの自動ドアの前で一時停止したり、エレベーターの先客がマスク非着用であることを知らせたり、施設内で遭遇した知人の存在を知らせたり、店舗内で目的の商品棚(靴下)を探したり、といった機能を紹介している。