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「かっこいいと思う駅名ランキング」第1位は「竜王駅」。悪竜を改心させ寺の境内に「竜王水」を湧出させた伝説が由来

2020年11月9日 発表

gooランキングは「かっこいいと思う駅名ランキング」を発表した

 ランキング情報サイト「gooランキング」は、日本全国の駅をテーマに、多くの人が字面や読み方をかっこいいと思う駅名ランキングを発表した。

 第1位になったのは、山梨県甲斐市にあるJR東日本(東日本旅客鉄道)の「竜王駅(りゅうおうえき)」。駅名に使われている「竜王」という地名は、1489年に開創された禅宗のお寺・慈照寺の初代住職が、この地に住み着いた悪竜を改心させ、寺の境内に「竜王水」を湧出させたという伝説が由来になったといわれている。駅舎の設計は安藤忠雄氏が手がけ、駅内の通路から南アルプスや八ヶ岳、富士山などが一望できるようになっている。冬には駅前がイルミネーションで彩られ、幻想的な世界が広がる。

 第2位は、青森の奥津軽を走る津軽鉄道の「毘沙門駅(びしゃもんえき)」。津軽五所川原駅と津軽中里駅を結ぶ津軽鉄道は、全12駅のうち9駅が無人駅となっており、毘沙門天駅もその1つ。毘沙門天は憤怒の相で北方世界を守護する神で七福神の1人とされているが、駅自体は簡素な造りで、周いに地吹雪や強風から鉄道を守る鉄道林が広がる秘境駅のようなたたずまいとなっている。

 第3位は、福井県大野市にあるJR西日本(西日本旅客鉄道)越美北線(九頭竜線)の「九頭竜湖駅(くずりゅうこえき)」。越美北線の終点に位置し、木造の駅舎が温かみを感じさせる。過去には「中部の駅百選」にも選出された。駅周辺には、駅名に採用されている九頭竜湖のほか、徒歩10分の場所に九頭竜スキー場もある。隣接する生産物直売所、ふれあい会館とあわせて「道の駅 九頭竜」として運営されており、駅を出た瞬間から観光スポットとして楽しめる。