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猿島・第二海堡への新拠点「三笠ターミナル」に行ってみた。新鋭クルーザー「Sea Friend 8」もお披露目

2020年7月15日 オープン

猿島と第二海堡ツアーの新たな拠点「三笠ターミナル」が完成した

 トライアングルは、猿島航路および東京湾第二海堡(かいほう)上陸ツアーの新たな拠点となる「三笠ターミナル」(神奈川県横須賀市小川町27-16)の完成にともない、内覧会を開催した。

 猿島は、横須賀沖約1.7kmにある無人島。旧日本軍が使用した司令部跡のレンガ造りのトンネルや、国史跡に指定された要塞跡の兵舎、弾薬庫がそのまま残されている。島全体が公園のように整備されていて、ショップなども併設している。

 東京湾第二海堡は、猿島よりも沖合で東京湾口のほぼ中央あたりに位置する、首都東京および横須賀軍港を守る目的で1914年(大正3年)に完成した人工島要塞。現在は国土交通省 関東地方整備局、海上保安庁第三管区海上保安本部、海上災害防止センターが利用し、航路の安全確保や気象、海象などの観測に活用されている。

米軍基地横の海沿いに記念館三笠が展示されている三笠公園がある
三笠ターミナルからは記念館三笠がよく見える
チケットターミナル、猿島ビジターセンターが入る三笠ターミナルの建物

 三笠ターミナルは、1階にチケットターミナルと横須賀市の観光案内所、お土産販売、飲食店、2階に猿島や第二海堡の魅力を伝える「猿島ビジターセンター」、3階がトライアングル本社が入居する。

 施設はトライアングルが運営し、横須賀市が1階に観光案内所を設置、国土交通省 関東地方整備局が2階の猿島ビジターセンター内に第二海堡の展示に協力するほか、京浜急行電鉄や東京湾海堡ツーリズム機構が活用・協力。5者の官民連携により実現したものになっている。

 三笠ターミナルの所在地は、記念艦三笠が展示されている三笠公園のすぐ横。京急線「横須賀中央駅」から徒歩圏内で、周辺には時間貸しのコインパーキングを含め駐車場が多くあり、アクセスしやすい。

 現在猿島航路は、9時30分~15時30分の間に1時間に1本の臨時ダイヤで運航している(新型コロナウイルス対策で定員を制限)。2019年5月から始まった第二海堡上陸ツアーは、一時休止していたが7月1日から再開していて、旅行会社の募集に応募する形での参加が可能。ツアーの日程は「東京湾海堡ツーリズム機構」のWebサイトに掲載されている。

三笠ターミナル

所在地: 神奈川県横須賀市小川町27-16
営業時間: 9時~16時30分(運航状況で前後)
定休: 年中無休(航路欠航時でも原則開店)
料金(猿島往復+入園料): 大人1600円、中学生1500円、小学生800円、小学生未満は大人1名につき1名無料
アクセス: 京急 横須賀中央駅から徒歩約15分、横浜横須賀道路 横須賀ICから本町山中有料道路経由で約10分

1階。船着場方面への出入り口とカフェがある
階段には銘板が入っている
1階にある案内板
陸側から建物を見たところ。こちらにエントランスがある
タクシーを止められるロータリーには市内巡回ツアーのタクシーが常駐
「スカリン観光タクシー」は初乗り1時間あたり4450円~30分毎に2010円加算
船の発着する「新三笠桟橋」
新三笠桟橋のゲート
新型コロナウイルス感染症対策で、待機列が密にならないよう対策がとられている
新型コロナウイルス感染症対策への対応が書かれていた

新鋭双胴船「Sea Friend 8」をお披露目

 内覧会では、2019年11月に就航したばかりの船「Sea Friend 8」がお披露目された。純白がまぶしいカタマラン(双胴船)タイプのクルーザー。後方には広いデッキを備え、ラグジュアリーな雰囲気が漂う。主に猿島航路で使われ、チャーターでも利用することができる。客室は1階、2階合わせて150名ほどの座席があり、定員は平水で280名。全長24.37m、全幅40m、82トンあり、トライアングルはほかにも3隻保有しているが、この船が最大。猿島航路は片道約10分ほどだが、乗船時には船内を満喫してほしい。

猿島航路で使われるSea Friend 8を前方から
Sea Friend 8を後方から。広いデッキを備える
Sea Friend 8を横から。全長は24.37m。旭日旗は記念艦三笠が掲揚しているもの
後部の船名表示
1階船内
1階船内客室。入口から入ったところに銘板がある
1階船内のシート
1階にある多目的トイレ。これ以外にも通常のトイレと洗面もある
1階後部。入口と2階への階段がある
2階船内客室。眺めがとてもよい
2階船内
2階後部のデッキ
1階の先頭部分にも出ることができる
2階のブリッジ
ブリッジの計器類
停泊していたもうひとつの船「Sea Friend Zero」
Sea Friend Zero
後部の船名表示

 三笠ターミナルの建物には、1階にチケットターミナルと横須賀市観光案内所、ショップ、カフェ、軽食販売が、2階には「猿島ビジターセンター」が入る。

 横須賀市観光案内所には、パンフレット配布以外に3台のサイネージを使ったビジュアル解説のほか、カウンターでの対人案内も行なっている。軽食販売では、猿島の特産品の1つ、ワカメを使ったラーメン「猿麺」と、特製味噌だれに2日漬け込んだ「みそから」を提供。カフェでは、地元ブランドのオリジナルコーヒーやソフトクリーム、地ビールなどがある。

 猿島ビジターセンターでは、猿島の魅力をビジュアルで伝える展示のほか、国土交通省 関東地方整備局による第二海堡の展示を併設している。

三笠ターミナル1階のショップコーナー
1階ショップコーナー
一角に横須賀市観光案内所がある
パンフレット配布とサイネージによる案内がされている
発券所のチケットターミナル
柱にもサイネージを配置
猿島に行くのにかかる料金案内
猿島での禁止事項案内
館内の案内図
お土産販売コーナー
カップ麺の横須賀海軍カレーラーメンなど
横須賀海軍カレー関連
地ビールなど
肉類など冷蔵品の販売もある
パイやチップスなど定番のお土産も
1階の一角にあるカフェ
猿島ブランドのコーヒーや地ビールなどを提供
小さなラーメン屋さんも
ワカメをふんだんに使ったラーメン「猿麺」
コインロッカーもある。身軽になって猿島へ
車椅子にも配慮しエレベーターもある
2階の猿島ビジターセンター
2階の階段付近に美しい写真スクリーンの展示
足下に猿島の写真が出迎える
待合のベンチなどが置かれる
ウェルカムパネルによる案内
廊下にも猿島の美しい写真が飾られている
もちろんトイレ完備
東京湾第二海堡を解説するコーナー
第二海堡の建設当初(1914年)を復元した模型
第二海堡の見所を解説したパネル
第二海堡にあった27cm加農(カノン)砲復元模型
第二海堡にあった砲台の解説
VR体験コーナー。第二海堡をVR体験できる
東京湾に海堡は3つある

トライアングル鈴木氏「横須賀市内回遊の拠点になる」

 三笠ターミナルのオープン記念として、トライアングル、横須賀市、国土交通省 関東地方整備局、京浜急行電鉄、東京湾海堡ツーリズム機構の5者が登壇する共同記者会見を行なった。

 冒頭に登壇したトライアングル 代表取締役の鈴木隆裕氏は、猿島には年間23万人が来島するほどになったこと、官民連携で横須賀観光のニーズに応えるために三笠ターミナルが作られたことなどを説明。三笠ターミナルの役割には3つあり、1つは、猿島の魅力発信の拠点としての機能で、2019年5月から開始した第二海堡上陸ツアーの魅力も伝え、猿島航路以外のクルーズも1階のカウンターで受付を行っていることにも触れた。

 次に挙げたのは、積極的な横須賀市内回遊の拠点となること。軍港めぐりのツアーと猿島航路で、やや離れた観光ポイントを連携させて、興味をもってもらうことで市内回遊を促進していきたいとし、そのためにロータリーに観光タクシーを常駐させる。最後に、今後の取り組みとして、「環境と観光」というワードで提案し、さまざまな事業者ともコラボしていきたいと抱負を述べた。

 横須賀市長の上地克明氏は、三笠ターミナル1階に観光案内所を設置したことを説明。市として初めてデジタルサイネージを3台設置し、ビジュアルを活用して横須賀市の魅力を発信していきたいという。三笠公園周辺では、現在リニューアルのため休業している横須賀ポートマーケットがあり、旧三笠駐車場用地には新しいホテルの建設が控えていて、今後さらに魅力的なエリアになると説明した。

 国土交通省 関東地方整備局 副局長の加藤雅啓氏は、2018年7月に第二海堡上陸ツーリズム推進協議会を立ち上げて、社会実験としてトライアルツアーが始まり、2019年5月から一般開放に至った経緯を説明。第二海堡上陸した際にさらに楽しんでもらうため、スロープの整備、各施設の案内看板の設置や、各自のスマートフォンを使い、現地の風景に過去の遺稿を重ねて表示するAR(拡張現実)を体験してもらう仕組みを準備中との解説があった。

株式会社トライアングル 代表取締役 鈴木隆裕氏
横須賀市長 上地克明氏
国土交通省 関東地方整備局 副局長 加藤雅啓氏
京浜急行電鉄 取締役社長 原田一之氏
東京湾海堡ツーリズム機構 代表 荒川堯一氏
フォトセッション
猿島のイメージ映像から
第二海堡のイメージ映像から
軍港めぐりツアーのイメージ映像から
横須賀市のイメージ映像から