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国交省、新潟~福島県境の国道289号「八十里越」工事を全面再開。車両不通区間の解消目指す

2020年4月20日 発表

国交省は国道289号「八十里越」の工事を全面的に再開することを発表した

 国土交通省 北陸地方整備局 長岡国道事務所は4月20日、国道289号「八十里越」の工事を全面的に再開することを発表した。

 八十里越は、新潟県の日本海沿岸と、福島県の太平洋沿岸を結ぶ国道289号のうち、新潟県と福島県の県境を越える区間となる。越後山脈と帝釈山脈約を抱える急峻な地形で、約19.1kmにわたって車両の通行ができない。この車両不通を解消するための道路改築事業は1986年に事業化され、1989年に工事に着手。事業延長約20.8kmのうち、約11.8kmを直轄権限代行で国交省が施工している。

 一方で、越後三山只見国定公園、奥早出粟守門県立自然公園、只見柳津自然公園を通過など自然に恵まれた地域であり、猛禽類の繁殖など自然環境への影響を十分に把握し、適切な保全措置を行なう必要があることから、1997年に八十里越道路環境検討委員会を立ち上げ、モニタリング調査を継続してきた。

 これまでは影響が予見される区域を除く区間で工事を行なっていたが、2020年3月に行なわれた第46回の同委員会において「国土交通省施工区間では、猛禽類の繁殖への影響は予見されない」との意見が出たことから、4月21日より全面的に工事を再開する。

 現時点で開通予定時期は示されていないが、各県施行区間を含めて全区間が開通すれば、新潟県三条市~福島県只見町間の所要時間は、国道252号を経由する現ルートの約半分へと短縮されるほか、国道252号の一部は冬期不通となるため、通年において両地域の交流を促進。国道289号沿いには両県それぞれに観光スポットが多く、アクセス向上による観光促進も期待されている。

国道289号「八十里越」