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JR東日本、2020年度は17駅にホームドア整備。踏切には高機能版の障害物検知装置を拡大
2020年4月7日 18:31
- 2020年4月7日 発表
JR東日本(東日本旅客鉄道)は4月7日、駅ホームや踏切の安全対策の取り組みや、2020年度に整備を予定しているホームドア、踏切への障害物検知装置の展開計画を発表した。
駅ホームへのホームドア設置は、2019年度末までに48駅(線区単位では57駅)にホームドア整備を完了。2020年2月に京浜東北線 蕨駅に初導入したJR東日本メカトロニクスの「スマートホームドア」の積極的導入によりホーム整備の早期展開を目指すとしている。
スマートホームドアは、転落や触車事故防止機能を確保しつつ、扉部をフレーム構成したシンプルな構造とすることで軽量化。従来型と比べて最大40%の工期短縮が可能なホームドア。2020年度は17駅へホームドアを整備することが決定しているが、このうち京浜東北線 与野駅/東十条駅/上中里駅/新子安駅、横浜線 淵野辺駅/町田駅、中央・総武線各駅停車 市ヶ谷駅/亀戸駅/小岩駅はスマートホームドアを導入する。
また、ホームドア整備に合わせてホームのかさ上げにより段差を縮小しているほか、ホームと列車のすき間を縮小するくし状の部材を、山手線、京浜東北線、中央・総武線各駅停車の一部駅を対象に2020年7月までに32駅に設置。以後も拡大する。
駅ホームにおいては、内方線付き点状ブロックを乗降人員3000人以上の全駅に2020年度末までに整備するほか、視覚的・心理的にホーム端部の危険性を注意喚起するCPライン(CP=Color Psychology、色彩心理)を、2020年度末までに累計111駅370番線に整備する計画。さらに、駅社員や車掌が確認するモニターについても、解像度の高いモニターへの置き換えを継続して進める。
踏切における安全対策については、踏切内に立ち往生した自動車などを検知して列車に知らせる障害物検知装置のうち、踏切全体を検知する「3次元レーザーレーダー式障害物検知装置」を2019年度末時点で約830踏切に設置。さらに、点灯した人などの検知機能を上げる機能と、降雨/降雪の誤検知を削減する機能を備えた高機能版を2019年度に11踏切に導入。2020年度は78踏切への整備を計画している。