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長野県大町市、最後の「トロバス」保存を目指してクラウドファンディング開始

2020年3月10日 発表

関電トンネルトロリーバス

 長野県大町市は、立山黒部アルペンルートの一部として運行されていた「関電トンネルトロリーバス」(通称「トロバス」)を市内保存することを目指し、クラウドファンディングを開始した。

 トロバスは、立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口となる扇沢駅(大町市)から黒部ダムを結ぶトンネル内を2018年まで走っていたが、車体が老朽化したことなどから2019年に電気バスに移行していた。

 大町市では、トロバスの車体を保存することを検討したものの、費用面から一旦これを断念し、全ての車両が解体されることになった。しかし、ファンからの要望を受けた解体業者の判断により、最後の1台が残されていたことが判明し、クラウドファンディングで保存資金を募り、プロジェクトが成立した場合、同市としてトロバスを市内に保存し、教育や観光のために活用していくことにした。

 自治体向けクラウドファンディング「READYFOR ふるさと納税」で実施され、目標金額は180万円。支援金額は5000円、1万円、3万円、5万円の4コースで、金額に応じた返礼品が用意される。公開期間は3月10日~4月30日23時。

最後の1台
運行最終日の黒部ダム駅