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マスク・トイレットペーパー不足に「落ち着いた行動を国民の皆さんにお願いしたい」と菅官房長官。必要なトイレットペーパーの目安は「1人1週間1ロール」

3月はマスク月産6億枚へ

2020年3月3日 会見

内閣官房長官 菅義偉氏

 内閣官房長官の菅義偉氏は、3月3日午前の定例会見で新型コロナウイルスの影響で品薄になっているマスクや、SNSの影響などで品薄になっているトイレットペーパーについて言及した。

 マスク生産の多くを占める中国からの輸入が停滞して国内の品薄状態が続いているが、「厚生労働省と経済産業省からの要請を行ない、国内主要企業で24時間の生産体制を敷いて、全力で取り組んでいるところ」であり、2月中旬からは毎週1億枚以上の供給を確保。3月には月産6億枚を超える供給へと拡大。さらに先週3件の企業のマスク生産への設備投資支援を決定したところだと説明。「国民の皆さんには必要な量をご購入いただくことをお願いしてまいりたい」と呼びかけた。

 また、トイレットペーパーは「そのほとんどが国内生産」であり「在庫も十分」にあることから、「落ち着いた行動を国民の皆さんにお願いしたい」と重ねて述べた。

 日本家庭紙工業会も「トイレットペーパーの供給量に不足はありません。日本国内で消費されているトイレットペーパーの約98%が国内生産です。消費者の皆さまには、適切な利用を心掛け、安心して冷静な行動をお願いします」と情報を発信。

 ちなみに日本家庭紙工業会によると「人差はありますが、⼀般的なトイレットペーパーの平均的な利用量は、過去のデータをみると、1週間程度で1ロールを利用しています。これをもとに計算すると、1か月では4ロール程度を利用しており、4人家族の場合には、1か月で16ロール程度を利用しているのが実態」であり、買い占めや転売目的など品薄につながる行為を控えるよう呼びかけている。

日本家庭紙工業会からのお知らせ 第2報