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年会費5~20万円のラグジュアリーカード、銀座の会員制バーをカードラウンジに。林社長「決済手段ではなく人生を豊かにするもの」
2020年2月8日 09:00
- 2020年2月7日 発表
ラグジュアリーカードを発行するBlack Card Iは2月7日、2020年の事業戦略説明会を実施し、東京・銀座の会員制バー「VILLA FOCH GINZA(ヴィラフォッシュギンザ)」をカード会員向けラウンジとして優待提供することを発表した。
ラグジュアリーカードはMastercardの最上位クラス(World Elite Mastercard)で、現在米国、中国、日本の3か国で展開しており、日本では2016年11月からサービスを行なっている。チタニウムカード、ブラックカード、ゴールドカードの3グレードが存在し、年会費はそれぞれ5万円、10万円、20万円。
カードは金属製で、裏面にカーボン素材を採用。エンボス(凹凸)のないフラットデザインで、Mastercardロゴや保有者名などをレーザーで刻印している。金属製のため重量感があり、ゴールドカードは24金コーティングを施している。
説明会に登壇した代表取締役社長の林ハミルトン氏は、「ラグジュアリーカードは単なる決済手段ではなく、ライフスタイルを豊かにするための存在」と述べ、VILLA FOCH GINZAが利用できることについても落ち着いた空間を提供するという体験であることを強調した。
明確に富裕層向けのクレジットカードであり、会員の平均年収は約1700万円、6割近くが経営者・会社役員・自営業。東京の会員のうち3割が港区、世田谷区、渋谷区在住というデータが出ている。
高額な年会費ということもあって優待サービスが充実しており、世界3000超のホテルでの優待(部屋のアップグレード、レイトチェックアウト、無料朝食など)や空港からの手荷物無料配送、プライオリティ・パスのラウンジ利用権、レストランのリムジン無料送迎サービス(ゴールド/ブラック限定)、Uber 1万円分の乗車権などがあり、国内の5つ星ホテルで月に4~5回ワインテイスティングなどのソーシャルイベントも積極的に実施している。
また、「優れた優待であっても10年変わらなければ飽きてしまう」(林氏)として、ビジネスジェットを使った初日の出フライトやクルーズ旅行招待、プロキャディ帯同のゴルフイベントなど、さまざまな優待サービスを月7本ペースで開発しているという。
今回ラグジュアリーカード会員向けにラウンジサービスを提供するVILLA FOCH GINZAは、2019年9月にオープンした完全会員制のバーラウンジで、銀座4丁目の交差点から30秒という立地。18時~20時を「ラグジュアリーラウンジアワー」として、カード会員にはフィンガーフード3種とワインなどのドリンク2杯を提供する(1名2500円)。また、14時~18時はカフェタイムと位置づけて、ラグジュアリーカードオリジナルの紅茶「LUXURY TEA」を提供する(同伴1名まで無料)。
VILLA FOCH GINZAは通常入会金3万円、月会費1万5000円が必要だが、ラグジュアリーカード会員はビジター扱いながらこれらが免除され、チタニウムカード保有者だと都度利用料1500円(1名あたり)、ブラック/ゴールドカード保有者は追加費用なしで利用できる。