NEXCO中日本、指向性スピーカーで「この先、急カーブ」と伝えるシステムを開発

道路脇に設置された指向性スピーカー

　NEXCO中日本（中日本高速道路）は、指向性スピーカーで音声で注意喚起するシステムを開発し、東名高速道路（E1）の横浜町田IC（インターチェンジ）に設置している。

　音声による注意喚起システムは、音の拡散が少ないトンネル内においては一定の効果が確認されていたが、トンネル以外では周辺に音が拡散してしまうという課題があった。同社では、早稲田大学の山崎芳男名誉教授と共同で屋外に設置可能な指向性スピーカーを開発した。

　同スピーカーは、速度超過によりカーブを曲がりきれない事故が多発していた横浜町田ICの下り入口ランプに2019年8月から6基設置されており、「この先、急カーブ」という音声でドライバーに注意を促す。同社によれば、設置前と比べて車両速度が4％（1.7km/h）低下し、事故も発生しなくなったという。

　同社では、事故多発地点や渋滞頻発箇所、長期間の工事規制の手前などで注意喚起を図るために同システムの設置を進めていくとしている。

設置場所

スピーカー運用時間帯の速度変化と事故発生件数