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NEXCO中日本、車線規制用の発炎筒を安全に投下できる装置を開発

2020年1月30日 発表

発炎筒投下装置

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は、高速道路などで交通規制を開始する際に安全に発炎筒を投下できる「発炎筒投下装置」の試作機が完成したと発表した。

 高速道路において本線を車線規制する手順としては、矢印板の約100m手前に発炎筒を置く形で「仮テーパー」を設置し、車線を絞り込むが、高速で走行する車両の合間を見計らって車線を横断するなど、危険を伴う作業となっている。こうした作業がほぼ毎日のように実施されていることから、安全かつ容易に発炎筒を設置できる装置の開発が望まれていた。

 今回開発された発炎筒投下装置は、パトロールカーの後部に装備することで、車内の専用コントローラーのボタンを押すだけで、発炎筒に着火し、路面に投下させられる。同社では、中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋、中日本ハイウェイ・パトロール名古屋、日本カーリットと共同で、2018年4月から装置の開発を進めてきた。

 今後、2月から名古屋支社管内の試験ヤードにおいて交通規制設置作業を担当する作業員による試行検証を行ない、必要な改良を施した上で本線上での試行導入を目指す。

発炎筒投下装置を装備した車両
車線規制の手順
出発前に発炎筒をセット
専用コントローラーのボタンをプッシュ
着火した発炎筒が落下する