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沖縄観光コンベンションビューロー、2019年の重大ニュースは「観光客数1000万人」「下地島空港」「ゆいレール延伸」など

2019年12月25日 実施

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 下地芳郎氏

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は、12月25日に定例記者懇談会を行なった。

 会の冒頭では、OCVB会長の下地芳郎氏が2019年沖縄観光OCVB重大ニュースを発表。挙げられたトピックは、「入域観光客数1000万人突破」「みやこ下地島空港ターミナル開業」「ゆいレール延伸」など明るい話題が多かった。

 文化面では、「琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な『琉球料理』と『泡盛』、そして『芸能』」が日本遺産に認定されたことも挙げられた。

 また、海外3路線(香港エクスプレスによる下地島~香港線と那覇~香港線、中国国際航空による那覇~重慶線、エアアジアXによる那覇~台北~クアラルンプール線)が新規就航・就航決定したことも明るい話題として挙がった。

 一方で、首里城火災による正殿などの焼失は、沖縄観光はもとより県民にとって大きな出来事であった。日韓関係の悪化による訪沖客の激減も暗い話題として述べられた。

 2020年10月に沖縄で開催する「ツーリズムEXPOジャパン2020」に向けて、開催地連絡協議会および開催応援団が立ち上がったことも大きな出来事で、下地会長は「10月の大阪でのツーリズムEXPOジャパンで引き継ぎを行ない、2020年沖縄開催を国内外に発信した。2019年は大きなスタートを切った年となった」と期待を寄せた。

 続いて、各課が実施予定のイベントや告知事項を発表した。

中国国際航空が那覇~重慶定期便を就航

 中国国際航空は、12月27日からは那覇~重慶線の定期便を就航している。沖縄県とOCVBでは、初便の那覇到着に併せて那覇空港で歓迎式を実施した。

 沖縄県とOCVBは、2013年から重慶でのセミナーや招聘事業を展開。12月12日にも重慶でセミナーと商談会を開催し、200名を超える旅行関係者が来場したという。今回の就航により、北京・上海・天津とともに中国中央政府行政院直轄の4都市すべてと那覇が直行便で結ばれた。機材はボーイング 737-800型機で、席数は167席。

CA477便: 重慶(12時35分)発~那覇(17時20分)着、水・金・日曜運航
CA478便: 那覇(18時35分)発~重慶(22時10分)着、水・金・日曜運航

エアアジアXによる那覇~クアラルンプール線(台北経由)定期便が就航決定

 マレーシアに本社を置くエアアジアXは、1月22日から那覇~桃園(台北)~クアラルンプール線の定期便を就航する。機材はエアバス A330-300型機で、席数は377席(プレミアムフラットシート12席、スタンダードシート365席)。

 これまでにマレーシアと沖縄は3年連続で双方チャーター便を運航しており、今回の就航は台北経由ではあるが、マレーシアと那覇を結ぶ初めての定期便になる。エアアジアXはこれまでに札幌(新千歳)、東京(成田・羽田)、名古屋、大阪(関空)、福岡へも就航済み。

 初便となる1月22日には、那覇空港 国際線到着ロビーで歓迎式を実施する。エアアジアX CEOのベンヤミン・イスマイル氏、会長のタン・スリ・ラフィダ・アジズ氏、取締役のダト・ファム・リー・イー氏も式典に出席する予定。

D7384便: クアラルンプール(07時35分)発~桃園(12時20分)着~那覇(16時00分)着、月・水・金・日曜運航
D7385便: 那覇(17時30分)発~桃園(18時10分)着~クアラルンプール(翌00時05分)着、月・水・金・日曜運航

「欧米豪露市場からの誘客・受入に関する情報交換会」開催

 OCVB主催のもと、沖縄県内観光関連事業者との「欧米豪露市場からの誘客・受入に関する情報交換会」を開催する。

 沖縄県を訪れる外国人観光客は2019年は300万人と好調に伸びているが、そのうち欧米豪露市場が占める割合は3%とまだまだ低く、さらなる誘客・受入に注力する必要がある。また、同市場は長期滞在が見込め、観光消費額の向上にもつながると期待されている。

 そこで今回初めて、欧米豪露市場をターゲットとしてOCVBと関連業者とで情報交換会を行ない、課題解決も含めて今後の戦略立案を図ろうというもの。

 OCVBによるプレゼンテーションでは、同市場からの訪日・来沖観光客に関する統計などの紹介や、現地での商談会・旅行博などへの参加やデジタルマーケティングなどから把握したニーズ、要望、課題などを紹介する。またグループディスカッションを設け、課題など情報の共有を今後のアクションプラン案を出し合う。

日時: 2020年1月16日13時30分~16時30分
会場: 沖縄産業支援センター 1F展示場
対象市場: イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ロシア

「沖縄ナイト」をタイで初めて開催

 沖縄県とOCVBでは、沖縄観光振興への尽力に感謝して「沖縄ナイト」を国内外で開催しており、1月20日には初めてタイで開催することが決定している。

 タイ市場は、2017年2月に那覇~バンコク直行便が就航し、2018年度は3万200人が来沖するなど好調である。感謝の会である「沖縄ナイト」にあわせ、当日の昼には沖縄観光セミナー・商談会の開催およびトップセールスも予定しており、さらなる誘客につなげたいという。

沖縄ナイト in タイ 2020

日時: 2020年1月20日19時~21時
会場: シェラトングランド・スクンヴィットホテル Grand Ballroom(バンコク)
来場者(予定): タイ側招待客150名、沖縄側参加者50名
内容: 主催者あいさつ、来賓あいさつ、アトラクション、抽選会など

「沖縄ナイト」を東京と名古屋で開催

 沖縄県とOCVBは、沖縄観光への尽力に感謝する「沖縄ナイト」を、東京および名古屋で開催する。東京は例年開催、名古屋は初開催となる。

 2020年は、那覇空港の第2滑走路の供用開始、鹿児島奄美大島・徳之島とともに目指している世界自然遺産登録、ツーリズムEXPOジャパンの沖縄開催など観光業界にとって節目ともいえる年。同イベントを、2020年沖縄観光の機運を高めるきっかけとしたいとのこと。

沖縄観光2020~感謝の夕べ~ OKINAWA NIGHT in NAGOYA

日時: 2020年1月22日(水)18:00~19:30
会場: ヒルトン名古屋 4F「竹の間」
予想来場者数: 250名

沖縄観光2020~感謝の夕べ~ OKINAWA NIGHT in TOKYO

日時: 2020年1月23日(木)18:00~19:30
会場: セルリアンタワー東急ホテル B2「ボールルーム」
予想来場者数: 900名