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ピーチ、バニラから移管した福岡~台北線就航。井上CEO「桃はアジアのラッキーシンボル」

2019年11月25日 就航

ピーチが福岡~台北線を就航した

 ピーチ(Peach Aviation)は11月25日、福岡~台北・桃園線を就航した。同社としては福岡から初の国際線就航で、バニラエアとの統合により引き継がれた路線でもある。初便を迎えた福岡空港では、代表取締役CEOの井上慎一氏をはじめ、ピーチスタッフによる就航セレモニーが開催された。また、式典では福岡空港も拠点化したことを明らかにした。

 この前日には、MM826便が台北・桃園国際空港を現地時刻17時17分に出発、福岡空港に20時04分に到着して夜間駐機していた。機材はエアバス A320-200型機(登録記号:JA810P)。

ピーチの福岡~台北・桃園線

MM825便: 福岡(08時55分)発~桃園(10時40分)着、火~日曜運航
MM825便: 福岡(09時15分)発~桃園(11時40分)着、月曜運航
MM826便: 桃園(16時55分)発~福岡(20時10分)着、毎日運航

 福岡空港国際線ターミナルの58番ゲート前には就航セレモニーの会場が設営されており、8時10分にはアナウンスとともに井上氏らピーチスタッフが搭乗を待つ利用者にプレゼントを配布して回った。大阪の企業らしく、アメちゃん(ピーチオリジナルの飴)とフリーマガジン「PEACH LIVE 台北」を手渡した。

搭乗ゲートは58番
セレモニー前にゲート前の搭乗客に向けてプレゼントを配布するアナウンス
井上氏はエプロン姿で搭乗客へアメちゃんを配りながらコミュニケーション
フリーマガジン「PEACH LIVE 台北」も配られた

 そして井上氏は「ピーチの歴史はここ福岡から始まりました。2012月3月1日、日本初のLCCとしてピーチは就航(関西~福岡線)しました。

 それから7年あまりが経ち、福岡発の国際線を就航する運びとなりました。本日はもう一つ新しいニュースがあります。ここ福岡国際空港を拠点化させていただくこととなりました。福岡ならびに九州の皆さまにとって、ますます便利なフライトを提供できるようになります。

 皆さまにご利用いただければ、ここからどんどん路線を増やすことができます。何よりアジアの交流拠点都市として、微力ながら貢献させていただければうれしい限りです」とあいさつ。

Peach Aviation株式会社 代表取締役CEOの井上慎一氏があいさつ
搭乗開始前にゲート奥で待機
ビッグハンドでハイタッチ
記念品として日付入りのフライトタグを配布
機材はエアバス A320-200型機(登録記号:JA810P)
スタッフ一同でお見送り
定刻より早い9時11分にプッシュバック開始
9時25分、34滑走路から台北に向けて離陸

 セレモニーが終了し、スタッフは搭乗客を見送るためにゲート内に移動。8時45分には搭乗が開始され、ビッグハンドをはめた井上氏らがハイタッチで歓迎した。配布した記念品には、日付の入ったフライトタグが封入されていた。満席の183名(うち幼児4名)を乗せたMM825便は9時11分にブロックアウトし、34滑走路から台北・桃園空港に向けて離陸した。

 お見送り終了後、井上氏は「福岡発の国際線就航はわれわれの念願でしたので感慨深いものがあります。今回の就航で、九州各自治体へインバウンドの方をお運びすることへの貢献ができたかと思います。拠点化しましたが、具体的に便数を増やすといった目標は今後やりながら考えていきます。地理的な優位性は確かに存在し、拠点化による夜間駐機が今後の発展に大事な要素であることは確かです。アジアの方が来やすい福岡、そこから日本国内を周遊するネットワークができます。インバウンドの皆さまの利便性が格段に向上したと思います。また『桃』はアジアの方にとってラッキーシンボルであり、ブランディングとして成功している部分も大きい」と語った。