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「初めての子連れ海外旅行にお勧め」。台湾観光局のセミナーで「FAMILY TAIWAN TRIP」田中伶さんが講演

2019年8月23日 実施

台湾観光局のセミナーで登壇した「FAMILY TAIWAN TRIP #子連れ台湾」の著者・田中伶さん

 台湾観光局は8月23日、都内で観光セミナーを開催し、最新のプロモーション情報などを紹介するとともに、ゲストスピーカーによる「台湾親子旅」をアピールした。

 セミナー冒頭では、主催代表として台湾観光協会 副秘書長 羅瓊雅(Chiung-Ya Lo)氏が登壇。台風の接近のため来場予定をキャンセルして帰国した台湾観光局 局長の周永暉氏に代わり、8月22日に京急(京浜急行電鉄)の羽田空港国際線ターミナル駅で除幕した国立芸術センターの広告パネルについて紹介した。台湾は舞台が盛んで、劇場プログラムが豊富にあり、1年を通じて国内外の公演に触れることができる。羅氏は「観光スポットだけでなく、台湾の文化を知ってほしい」と設置理由を説明した。

台湾観光協会 副秘書長 羅瓊雅(Chiung-Ya Lo)氏
台湾観光局/台湾観光協会の示したスライド

 続いて、ゲストスピーカーとして「FAMILY TAIWAN TRIP #子連れ台湾」の著者・田中伶さんが登壇して、台湾での親子旅の可能性とモデルプランをテーマに講演した。学生時代から台湾に通っていたという田中さんは、自身が子供を産んで母親になった際、これまでのように台湾に行くことができなくなるのではと危惧し、子供連れであることによる不安点や懸念などを洗い出したところ、「台湾は親子旅に向いている」という結論に達したという。その後、1年かけて取材した内容を書籍化し、4月に前述の著作を出版した。

 子連れの海外旅行はグアムやニューカレドニア、ハワイなどリゾートが選ばれることが多く、台湾はグループ旅行や格安旅行のイメージが強いが、田中さんは「近くて安くてグルメの宝庫で、初めての子連れ海外旅行にお勧め」という。

 子連れだと心配の多い食については、麺類、米、肉まん、粉もの、フルーツかき氷、タピオカミルクティーなど、子供が喜ぶ物が多いうえ、おやつ代わりになる屋台グルメやカットフルーツ、フレッシュジューススタンドなどが豊富で、むしろ過ごしやすい。レストランにおけるキッズチェア完備率が高いことも魅力とのこと。

 また、東アジア最大の動物園や日本にはない遊具を備えた公園など、子供が喜ぶアクティビティが豊富にあり、地下鉄の親子優先車両や禁煙新法、MRT(地下鉄)主要乗換駅に設置された鍵付きの授乳室なども、親子旅に向く理由として挙げられるという。

講演する田中伶さん

 そんな田中さんは講演の最後に「こんな子連れ台湾ツアーがあれば最高」として、親子旅特有の不安について取り上げて、セミナーに出席した旅行会社に向けて商品造成の希望を伝えた。

 例えば、日本国内では義務化されているものの、台湾現地の空港からホテルまでのクルマ移動では、チャイルドシートがなくて困ることがあるという。また、現地でベビーカーのレンタルがあれば、親子旅で増えがちな荷物の軽減になると話した。宿泊では、部屋にバスタブがないとそもそも小さい子供はお風呂に入れづらかったり、朝食ビュッフェも「ある」という情報だけでなく、詳しいメニュー内容が分かると安心できる、といった母親ならではの不安を紹介し、理解を求めた。

「初めての子連れ海外旅行」にお勧めの台湾
食事の心配がない
子供の喜ぶアクティビティや親子を守る条例がある
子供の年齢によって変わる台湾の楽しみ方
こんな「子連れ台湾」ツアーがあれば最高!