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「桃園を通過せず、ぜひ1泊を」、台湾・桃園市が都内で観光の魅力をアピール

日本旅行のツアー商品で2000円相当の「桃園ビッグトラベルパッケージ」をプレゼント

2019年5月22日 開催

台湾・桃園市市政府/観光旅遊局が「台湾桃園市観光交流会」を開催した

 台湾・桃園市市政府/観光旅遊局は都内で「台湾桃園市観光交流会」を開催。桃園から観光関連事業者が来日し、日本の旅行業界関係者と交流、桃園の魅力をアピールした。

 交流会には桃園市政府観光旅遊局 局長の楊勝評氏、JATA(日本旅行業協会)副会長/日本旅行 代表取締役社長の堀坂明弘氏らが登壇したほか、桃園にあるホテルなど各業者がブースを並べてのワークショップも実施された。

台湾のあらゆる文化と観光スポットが集まる桃園

桃園市政府観光旅遊局 局長 楊勝評氏

 登壇した桃園市政府観光旅遊局の楊局長は、台湾桃園国際空港を擁する桃園は日本人にも知られているものの、観光客にとって通過してしまうエリア、宿泊しないエリアになってしまっているため、桃園について知ってもらうためにこの会を開いたとあいさつ。「台湾のあらゆる文化と観光スポットが集まり、海、山、都会、グルメ、文化とあらゆる要素が揃っている」という桃園観光の魅力を、スライドとともに紹介した。

 桃園にある桃の産地としても有名な標高約2000mの「拉拉山」には、24本以上の1000年以上の歴史のあるご神木があり、有名な宿泊施設も多く「心身ともにリフレッシュできる」場所だという。

 台湾と言えば九份老街が有名だがあまりに観光地らしい観光地となってしまっているため、桃園にある「大渓老街」がお勧めとのこと。いきいきとした地元の人たちの生活を感じられる街で、朝市などをぜひ体験してほしいという。

 台湾北部の主要なダムである「石門ダム」は生活用水の提供だけでなく、美しい絵のような景色から観光スポットにもなっている。英「BirdLife International」に野鳥が生息するのにもっとも適した環境であると指定を受けた「許厝港湿地」では、多種多様な野鳥が見られるほか、散歩やサイクリングを楽しむこともできる。また、「台湾のサハラ砂漠」と呼ばれる「草漯砂丘」では、8.1kmにわたって砂丘の広がる景色に出会える。

桃園には「山」「海」「都会」「グルメ・文化」の魅力がある
地元の生活を感じられる「大渓老街」
美しい景観から観光スポットになっている「石門ダム」

 自然生態で形成された「観新藻礁」は、平均10年で1cmしか形成されず、約1000年かけて形成された海洋生態を、「新屋石滬」は漁師たちが長年掛けて石を積んだ引き潮で魚を捕らえる知恵が生み出した景観を楽しむことができる。

自然生態で形成された「観新藻礁」は、平均10年で1cmしか形成されず、約1000年かけて形成された海洋生態を、「新屋石滬」は漁師たちが長年掛けて石を積んだ引き潮で魚を捕らえる知恵が生み出した景観を楽しむことができる

 桃園空港近くの「グロリア・アウトレット」はエンタテイメント、ショッピング、グルメが1か所に集まっていてとても便利、そして桃園にも観光夜市があり、昼も夜も楽しい街。そして桃園は多民族、多文化の社会のため、原住民料理、客家料理、雲南ミャンマー料理、活魚料理などバリエーション豊かなグルメも要チェックだ。

桃園空港近くの「グロリア・アウトレット」はエンタテイメント、ショッピング、グルメが1か所に集まっていてとても便利
桃園にも観光夜市がある
桃園は多民族、多文化の社会のため、原住民料理、客家料理、雲南ミャンマー料理、活魚料理などグルメのバリエーションが豊か

 そして桃園市と日本旅行が協力し、9月まで「桃園ビッグトラベルパッケージ」を展開する。これは日本旅行のツアー商品による旅行者、先着500名に日本円で約2000円相当のサービスを提供するというもの。桃園MRTの利用や飲食バウチャー、特産品のお土産セットなどお得な内容になっている。そして楊氏は「桃園を通過せず、ぜひ1泊を」と述べてプレゼンテーションを終えた。

MRTと観光バス「台湾好行バス」を組み合わせて快適に移動できる
9月まで「桃園ビッグトラベルパッケージ」を展開する

日本人観光客が200万人を早く超えるようにしたい。相互交流がますます盛んになるようにがんばりたい

一般社団法人日本旅行業協会 副会長/株式会社日本旅行 代表取締役社長 堀坂明弘氏

 続いてJATA 副会長/日本旅行 代表取締役社長の堀坂明弘氏が、桃園からの来訪を歓迎するあいさつ。2018年の台湾から日本への渡航者数が約483万人なのに対し、日本から台湾への渡航者数は約197万人と、過去最高の人数だが200万人に達しなかったことに触れ、このアンバランスを解消することが使命だと述べた。そしてJATA アウトバウンド促進委員会では、「世界遺産級台湾30選」を展開して台湾の観光スポットを紹介していることなどを紹介し、「まずは日本人観光客が200万人を早く超えるようにしたい。相互交流がますます盛んになるようにがんばりたい」と話した。このあと、台湾観光協会 東京事務所 所長の鄭憶萍氏が乾杯の発声を行なった。

「私のスカート丈よりも短いあいさつにする」と会場の笑いを誘いながら早々に乾杯の発声をする、台湾観光協会 東京事務所 所長 鄭憶萍氏
会場では桃園の宿泊施設などの代表者がブースを出し、日本の観光業者に向けてPRをしていた