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「ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西」発表会。「宝塚歌劇団出身」「ミス日本みどりの女神」の藤本麗華さんが広報アンバサダーに就任

10月24日~27日、インテックス大阪で開催

2019年7月9日 会見

2019年10月24日~27日(業界日24日~25日、一般日26日~27日)開催

10月に開催予定の日本最大の総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西」の開催概要発表会見が行なわれた。会見内では広報アンバサダーの任命式も実施され、ツーリズムEXPOジャパン実行委員会 委員長/一般社団法人日本旅行業協会 会長 田川博己氏(左)から2019 ミス日本みどりの女神・藤本麗華さん(右)へ任命証が手渡された

 日観振(日本観光振興協会)、JATA(日本旅行業協会)、JNTO(日本政府観光局)は7月9日、大阪で会見を開き、10月に開催を予定している日本最大の総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西」について概要を説明。また、2019 ミス日本みどりの女神・藤本麗華さんへの広報アンバサダー任命式が行なわれた。

 日観振による国内観光需要を喚起するイベント「旅フェア日本」、JATAによる海外への観光需要を喚起するイベント「JATA旅博」が2014年から一緒になり、2017年からはJNTOが加わり3団体による「世界最大級の旅のイベント」になったツーリズムEXPOジャパン。これまで東京・有明の東京ビッグサイトで開催してきたが、東京オリンピック・パラリンピック開催関連の影響で、2019年は大阪で、2020年は沖縄での開催となる。

 2019年はインテックス大阪とハイアット リージェンシー大阪を中心に、10月24日と25日を観光業界とプレス向けに、26日と27日を一般向けとして、計4日間にわたり旅の魅力をアピールするほか、IR誘致に名乗りを上げた大阪ということから初めて「IRゲーミングEXPO2019」なども併催される。

 また、JNTO主催による海外のバイヤー(旅行会社関係者)と国内のセラー(ホテル、鉄道/航空/バス会社、自治体の観光部門など関係者)が参加する大規模な商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2019」もインテックス大阪で開催する。

大阪は日本一おもしろい街。大阪開催でもっと旅を楽しく、おもしろく感じることができる

あいさつする藤本麗華さん

 広報アンバサダーに就任した藤本麗華さんは、宝塚歌劇団に7年間所属した経験があると自己紹介。宝塚時代に全国ツアーなどでたくさん旅をし、「人と出会い、街並み、美味しい食べ物、そのおかげで私のあらたな感性が生み出されました。旅はきっと新しい自分に出会えます」と旅の魅力を語り、「大阪は日本一おもしろい街です。大阪開催でもっと旅を楽しく、おもしろく感じることができると思います。皆さまのご来場をお待ちしております。一緒に旅を楽しみましょう!」とコメントした。

田川会長から藤本麗華さんへ任命証が渡される
任命証を持つ藤本麗華さん

ツーリズムEXPOジャパンへ「行かにゃあかん」と思ってもらえるように

ツーリズムEXPOジャパン実行委員会 委員長/一般社団法人日本旅行業協会 会長 田川博己氏

 会見ではツーリズムEXPOジャパン実行委員会 委員長でJATA 会長の田川博己氏が、ツーリズムEXPOジャパンの概要を説明した。

 ツーリズムEXPOジャパンの2018年東京開催時の実績は、全国47都道府県、136の国と地域から1441の企業・団体が参加。4日間の来場者は計20万7352人だった。東京以外での初開催となる2019年は、業界日が3万4000人、一般日が9万6000人、計13万人の来場者を目標に据えている。

 ツーリズムEXPOジャパンが始まった2014年当時の日本の観光はインバウンドが1341万人、アウトバウンドが1690万人で、合計3031万人だった。2018年はインバウンドが3119万人、アウトバウンドが1895万人でいずれも過去最高を記録。交流人口は約2000万人増え、5014万人となった。この成長は世界的にも「大変注目」されていると説明。ツーリズムEXPOジャパンは、UNWTO(国連世界観光機関)からもWTM London(World Travel Market London)、ITB Berlin(Internationale Tourismus-Börse Berlin:ベルリン国際観光フェア)と肩を並べる世界の三大観光イベントとして認められていると紹介した。

 大阪は2019年に「G20(Group of Twenty:20か国地域首脳会議) 大阪サミット」「ラグビーワールドカップ」、2021年に「ワールドマスターズゲームズ2021関西」、2025年に「大阪万博(2025年日本国際博覧会)」が予定されており、「天のときを得た」タイミングでツーリズムEXPOジャパンを大阪で開催できると述べた。

 初の大阪開催ということで、関西エリアの人たちがツーリズムEXPOジャパンを「知らへんの?」と言い合い、「行かにゃあかん」「行かないと損」と思ってもらえるよう、前売り券が500円というワンコイン料金であることとともに、交通広告などのさまざまなチャネルでアピールして成功に結び付けたいとした。

「ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西」概要

開催日: 2019年10月24日~27日(業界日24日~25日、一般日26日~27日)
会場: インテックス大阪 展示場1号館~6号館A/Bゾーン(大阪府大阪市住之江区南港北1-5−102)、ハイアット リージェンシー大阪 ATCホール(大阪府大阪市住之江区南港北1-13-11)
前売り入場券発売日: 2019年7月29日
入場料(一般日): 前売り券500円、当日券1000円 ※保護者同伴の小・中・高校生と小学生以下は無料
Webサイト: ツーリズムEXPOジャパン

ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西の会場は、インテックス大阪とハイアット リージェンシー大阪を中心に開催
ツーリズムEXPOジャパン2019 大阪・関西の開催スケジュール。一般日は10月26日と27日

各省庁のコンテンツや、「産業観光」「酒蔵ツーリズム」などテーマ別のツーリズムが見どころ

公益社団法人日本観光振興協会 理事長 久保成人氏

 続いて日観振 理事長の久保成人氏が見どころを紹介した。世界経済のなかでも観光が果たす役割は大きなものになっており、日本が観光立国として世界の注目を集めていることから、各省庁のコンテンツが見どころの一つだと紹介。一例として文化庁の「日本遺産」、環境省の「国立公園満喫プロジェクト」(エコツーリズム)、内閣府の「beyond2020」、スポーツ庁の「スポーツツーリズム」、農林水産省の「農家民泊」(ファームステイ)などを挙げた。

 一方各地域の自治体・企業・団体などが単独で出店するだけでなく、テーマを設けた観光の提案を行なっていることも見どころであり、ものづくり・工場夜景・町工場見学といった産業観光や、酒蔵ツーリズムなど、新しいツーリズムの形を見ることができると説明した。

延べ1万3000件以上の商談機会を提供。海外バイヤー・メディアを対象に「関西視察プログラム」を実施

日本政府観光局 理事長 清野智氏

 JNTO 理事長の清野智氏は、同時開催のVJTM2019(VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2019)について説明した。

 VJTM2019では、国内外約700の訪日旅行関係団体・企業が一堂に会し、延べ1万3000件以上の商談機会を提供するという。初の大阪開催ということで、関西エリアについてもっと知ってもらうために海外バイヤー・メディアを対象にした「関西視察プログラム」を実施。また、確実に商談ができるアポイント商談時間を前回の6時間40分から9時間へ拡大するとともに、参加セラーとバイヤー数のバランスを改善するなどの取り組みを行なっていると紹介した。

「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2019」概要

開催日:
[商談会]2019年10月24日~26日
[交流会]2019年10月25日
[関西視察]2019年10月26日
[ファムトリップ]2019年10月27日~29日/30日
会場:
[商談会]インテックス大阪 展示場6号館Cゾーン(大阪府大阪市住之江区南港北1-5−102)
[交流会]ハイアット リージェンシー大阪 ボールルーム(大阪府大阪市住之江区南港北1-13-11)
Webサイト: VISIT JAPAN トラベル&MICEマート

3年に1度は関西でやりたいので、ぜひ2019年を成功させたい

公益財団法人大阪観光局 会長 福島伸一氏

 2015年からツーリズムEXPOジャパンの誘致に向けた取り組みを進めてきたという大阪観光局 会長の福島伸一氏は、大きなイベントが続く関西エリアにおいて「絶好のタイミングで開催できる」と感謝を述べた。

 大阪らしさとして「スポーツ」「食」「ウェルネス」「お笑い/エンタテイメント」がコンセプトだとし、サッカーや野球の地元プロチームとのコラボ企画、「関西ラーメンダービー」人気7店舗の出店、在阪の製薬メーカー・医療機器メーカーの出展、宝塚歌劇団によるコンテンツなどを予定しているほか、JR西日本(西日本旅客鉄道)など鉄道6社連携の関西共同鉄道コーナーもあり、「関西らしさがつまった内容になっているのでぜひご期待いただきたい」とアピール。今後も「3年に1度は関西でやりたいので、ぜひ2019年を成功させたい」と意欲を見せた。

サクラクレパスなど大阪の企業が多数参加

大阪商工会議所 理事・地域振興部長 中野亮一氏

 福島氏とともに大阪開催へ向けて準備を進める大阪商工会議所 理事・地域振興部長の中野亮一氏は、会員企業から直接観光に関わらない文房具、金属など各種メーカー、運送会社、建築デザインなど幅広い業者が出展予定だと紹介。

 インバウンドに日本の文房具が人気であることから、大阪を本拠地とするサクラクレパスが出展するほか、在阪のウェルネス系企業によるサプリメントの販売・サンプリング、運送業者による「手ぶら観光」サービスのPR、大阪を代表する和食チェーン、食品メーカー、お茶の製造卸売り事業者などの出展が見どころだと説明した。

関西エアポートグループ公式キャラクター 「そらやん」、大阪府広報担当副知事「もずやん」が駆けつけての記念撮影