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NEXCO中日本、AIによる渋滞予測技術の開発に着手

まずはお盆の渋滞予測で検証

2019年6月20日 発表

AIを活用した渋滞予測のイメージ

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は、AIを活用した渋滞予測技術の開発に着手したと発表した。まずは2019年のお盆の混雑期にAIによる渋滞予測の結果を検証する。

 これまで同社では、高速道路ドライブアドバイザーが過去3年分の渋滞実績を重ね合わせ、新規開通や付加車線の設置などの道路状況や曜日配列、周辺イベントの影響などを考慮する形で数か月先の渋滞予測を行なってきた。

過去の渋滞実績の重ね合わせイメージ

 新たに開発するするシステムでは、データの取得を自動化するとともに、こうした予測作業をAIの機械学習によって処理できるようにする。これにより、ドライブアドバイザーの作業時間が大幅に短縮され、業務の高度化や効率化が期待できるという。

 今回の開発では、過去に渋滞が発生した主要なボトルネックを対象に2013年~2017年の5年分の実績データを教師データとして学習に活用し、渋滞予測を行なう。

 今後は、検証を重ねながら、事故や異常気象などの突発的な事象や工事規制に伴う渋滞などにも応用できるように開発を進めていく。

AIによる渋滞予測の概念図