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NEXCO中日本、浜名湖SAの新フードコート公開。浜名湖を眺めながらうなぎメニューを楽しめる約480席

8月7日10時オープン

2019年8月7日10時 フードコードオープン

2019年12月 リニューアル完了

東名高速道路 浜名湖SAのフードコートが8月7日にリニューアルオープンする

 NEXCO中日本(中日本高速道路)と中日本エクシスは、東名高速道路(E1)の浜名湖SA(サービスエリア)で商業施設の大規模なリニューアル工事を行なっている。すべての完成予定は12月だが、工事期間中も浜名湖SAは営業しており、工事の終わったところから順次、新しい施設を稼動させている。

 7月26日にはショッピングコーナーのリニューアル工事を完成して先行オープンさせていた。そして8月7日の10時には、「湖の見えるフード館」と名付けられたフードコートがリニューアルオープンする。

湖の見えるフード館として8月7日10時にリニューアルオープンする。こちらは駐車場側の入り口
浜名湖側から湖の見えるフード館を見た様子。広いテラスも設けてある。秋ごろなど過ごしやすい季節ではテラスへテーブルを出すことも検討中とのこと
フードコート内の案内板。席数は約440席とかなり広く、浜名湖側の席はガラス越しに湖が眺望できる
売店側(駐車場側の入り口)から湖方面を見る
湖方面から売店側を見る
通路を挟んで店舗側を見る
車椅子用のテーブルは店舗側にある
お店は5店舗。それぞれに店前に券売機がある
冷水、お茶はセルフサービス
キッズスペースのそばに子供用のイスとテーブルのコーナーがある
湖側は一部が2階建てになっている
1階部分の様子
2階へ上がる階段は店舗横にある
2階もテーブルが並ぶ。団体などの貸し切りにも使用する。2階の席数は40席
2階には礼拝スペースが用意されている
レストランはうなぎと和食の「浜名亭」のみ。浜名湖産のうなぎを中心とした本格的な料理が食べられる。壁にはうなぎをイメージした書のようなデザインが施されている

第1期リニューアルを記念して式典を実施

中日本エクシス株式会社 代表取締役社長 青山忠司氏

「湖の見えるフード館」で行なわれた内覧・試食会には行政関係者、地元自治会、NEXCO関係者、そして報道から約100名が参加。式典が始まり最初にあいさつに立ったのは中日本エクシス 代表取締役社長の青山忠司氏だ。

 青山氏は「浜名湖SAのリニューアルは、5月からNEXCO中日本グループと近鉄リテーリングが工事を進めて、8月7日にフードコート、レストランを正式オープンします。これと7月26日のショッピングコーナーをあわせて、浜名湖SAの第1期リニューアルオープンです」と切り出した。

 続けて「座席数はフードコート、レストラン全体で約480席あり、大変広々としています。フードコート、レストランともに来店される皆さまに満足していただける料理を提供できるようになりました。さらに窓から浜名湖の景色が見渡せることが特徴のとても心地のよい空間になっています」と施設を紹介。

「今年(2019年)は東名高速道路が全線開通して50周年を迎える年であり、同時に浜名湖SAも50周年を迎えます。このたびの第1期オープンから引き続き、現在工事中の箇所も12月に完成して、それがグランドオープンになります。お客さまに喜んでいただくだけでなく、浜名湖SAが地域の皆さまにとっても交流の場となり、さらに地域の情報発信の場になれるように願っているところであります」と語った。

株式会社近鉄リテーリング 代表取締役社長 芳野彰夫氏

 浜名湖SAを運営する近鉄リテーリングからは代表取締役社長の芳野彰夫氏が登壇し、「浜名湖SAは開業以来、私どもがテナントとして運営しており、東名高速道路の全線開通と同じく、今年でちょうど50周年の節目の年です。そんな節目の時期にリニューアルオープンできることは大変うれしくもあり同時に身の引き締まる思いです。12月のグランドオープンまでにはまだ改装が続くわけですが、気を緩めることなく皆さまのご期待に添えるようなサービスエリアを創造していきます」とあいさつをした。

浜松市副市長の長田繁喜氏

 最後は来賓代表として浜松市副市長の長田繁喜氏が祝辞を述べた。長田氏は「サービスエリアは高速道路を利用される方の休憩地という大切な役割を持つ施設でありますが、近年ではサービスエリアの商業施設化が進み、サービスエリアに来ることを目的とする方が増えています。そんななか、東名高速道路のSA/PAの人気ランキングにおいて浜名湖SAは常にランキング上位に選ばれているようです。私ども浜松市は、隣接する湖西市とともに浜名湖周辺にたくさんある魅力をつなげます。そして浜名湖SAとも連携をとって地域の活性化に努めてまいります」と語った。

フードコートの5店舗とお勧めメニュー

株式会社近鉄リテーリング 浜名湖SA副支配人の永田敦史氏がフードコートを紹介

 式典に続いて、近鉄リテーリング 浜名湖SA副支配人の永田敦史氏がフードコートの紹介を行なった。店舗は5つあり、ちゃんぽんを扱う「しおさい」、海鮮丼の「ゆうなぎ」、定食の「なぎさ」、丼ものの「こはん」、うどん・そばの「さざなみ」となっている。

 永田氏によると各店舗は地域の特産物を使用した料理を用意しているということだったので、最後は店舗ごとの特徴を紹介していこう。

 まず、ちゃんぽんの「しおさい」から。こちらでは野菜をふんだんに使用したちゃんぽんを提供。スープはオリジナルの魚介スープとなっている。「野菜たっぷりちゃんぽん」と地元の海で取れた食材も使う「海鮮ちゃんぽん」もある。また、イタリアンのようにも見えるユニークなメニューとして「トマトちゃんぽん」も用意している。

ちゃんぽんの「しおさい」。これは「野菜たっぷりちゃんぽん」

 海鮮丼とうなぎの「ゆうなぎ」。ここのうなぎ丼は浜名湖産のうなぎを使用しているとのこと。メニューには上と並があるが、どちらも使用するうなぎの種類は同じ。ご飯の上に乗っているうなぎの量が異なるという設定。試食会でもこのうなぎ丼の人気は高かった。ほかにもマグロ丼、シラス丼などもあり、こちらは清水港の水産会社が監修した厳選食材を使用している。

「ゆうなぎ」はうなぎと海鮮丼のお店。写真は「上うなぎ丼」。オープン記念で1500円となっている(100食限定)。「並うなぎ丼」はうなぎの量が減る

 定食の「なぎさ」はボリュームのある料理を用意。なかでも注目なのは地元浜松の「とんさい牧場」で育ったブランド豚の「浜名湖そだち」を使用した「浜名湖そだちトンテキ定食」だ。肉はあらかじめ低温調理をしていて、オーダーが入ると表面を焼く。これで旨味を逃がさないようにしているという。ソースには三ヶ日みかんのマーマレードも使っている。

「なぎさ」はボリュームがある定食を提供。お勧めは「浜名湖そだちトンテキ定食」

 どんぶりものの「こはん」。こちらも地元食材の浜松ポークを使用していて、メニューには「浜松ポークかつ丼」などがある。ただ、ここのかつ丼はちょっと変わっていた。一般的なかつ丼と違って「こはん」ではカツがどんぶりご飯とは別皿で提供され、食べる直前に熱々のカツを乗せるような方法を取っている。

「こはん」の浜松ポークかつ丼。カツが別皿で提供され、食べる前に乗せる

 最後はうどん、そばの「さざなみ」。ここは以前フードコートでも好評だった店舗だという。人気メニューは香り高い浜名湖産の「青さのり」を使った「あおさうどん、そば」だ。つゆもお店の特製。また、サイドメニューの「うなぎぼくめし」は、以前からうなぎ漁師がまかない飯的に食べていたもので、地元の家庭でもおなじみの料理だという。中身は、ゴボウの炊き込みご飯にうなぎが入っているという感じのもの。

「さざなみ」は「あおさうどん、そば」と「うなぎぼくめし」が人気
フードコートでは注文を受けてからできるだけ速く料理を出せるよう各店が工夫している。長いものでも5分がリミット。どこのお店もこれを目標にしているという
フードコート売店ではやはりうなぎパイと銘菓の「こっこ」が人気トップ2という
フードコートでも使用する「青さのり」も売っている
遠州銘菓の「大砂丘」も人気が高い。生タイプも扱っている
うなぎ調理で出た廃棄の部位を肥料として使用して育てたサツマイモを使った「うなぎいも」はこの土地限定品。うなぎの味がするわけではない
建物外に向いている店舗もある。内覧会のときは営業していなかった

 以上が8月7日10時にリニューアルオープンする「湖が見えるフードコート」とレストラン「浜名亭」だが、オープン日は夏休み時期ということもあり、広くきれいになったこの施設はきっと評判になるだろう。

 浜名湖SAは上下線でサービスの施設を共用する作り(集約型)なので、東京方面、名古屋方面のどちらから来てもこのフードコートは利用できる。ただ、1点気を付けてほしいのは、浜名湖SAは東名高速道路(E1)にあるので、新東名(E1A)を利用すると寄ることができない。なお、浜名湖SAには一般道から利用できる「ぷらっとパーク」も用意されているので。浜名湖観光のついでに寄ってみるのもよいだろう。