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NEXCO中日本、浜名湖SAの新フードコート公開。浜名湖を眺めながらうなぎメニューを楽しめる約480席
8月7日10時オープン
2019年8月6日 14:08
- 2019年8月7日10時 フードコードオープン
- 2019年12月 リニューアル完了
NEXCO中日本(中日本高速道路)と中日本エクシスは、東名高速道路(E1)の浜名湖SA(サービスエリア)で商業施設の大規模なリニューアル工事を行なっている。すべての完成予定は12月だが、工事期間中も浜名湖SAは営業しており、工事の終わったところから順次、新しい施設を稼動させている。
7月26日にはショッピングコーナーのリニューアル工事を完成して先行オープンさせていた。そして8月7日の10時には、「湖の見えるフード館」と名付けられたフードコートがリニューアルオープンする。
第1期リニューアルを記念して式典を実施
「湖の見えるフード館」で行なわれた内覧・試食会には行政関係者、地元自治会、NEXCO関係者、そして報道から約100名が参加。式典が始まり最初にあいさつに立ったのは中日本エクシス 代表取締役社長の青山忠司氏だ。
青山氏は「浜名湖SAのリニューアルは、5月からNEXCO中日本グループと近鉄リテーリングが工事を進めて、8月7日にフードコート、レストランを正式オープンします。これと7月26日のショッピングコーナーをあわせて、浜名湖SAの第1期リニューアルオープンです」と切り出した。
続けて「座席数はフードコート、レストラン全体で約480席あり、大変広々としています。フードコート、レストランともに来店される皆さまに満足していただける料理を提供できるようになりました。さらに窓から浜名湖の景色が見渡せることが特徴のとても心地のよい空間になっています」と施設を紹介。
「今年(2019年)は東名高速道路が全線開通して50周年を迎える年であり、同時に浜名湖SAも50周年を迎えます。このたびの第1期オープンから引き続き、現在工事中の箇所も12月に完成して、それがグランドオープンになります。お客さまに喜んでいただくだけでなく、浜名湖SAが地域の皆さまにとっても交流の場となり、さらに地域の情報発信の場になれるように願っているところであります」と語った。
浜名湖SAを運営する近鉄リテーリングからは代表取締役社長の芳野彰夫氏が登壇し、「浜名湖SAは開業以来、私どもがテナントとして運営しており、東名高速道路の全線開通と同じく、今年でちょうど50周年の節目の年です。そんな節目の時期にリニューアルオープンできることは大変うれしくもあり同時に身の引き締まる思いです。12月のグランドオープンまでにはまだ改装が続くわけですが、気を緩めることなく皆さまのご期待に添えるようなサービスエリアを創造していきます」とあいさつをした。
最後は来賓代表として浜松市副市長の長田繁喜氏が祝辞を述べた。長田氏は「サービスエリアは高速道路を利用される方の休憩地という大切な役割を持つ施設でありますが、近年ではサービスエリアの商業施設化が進み、サービスエリアに来ることを目的とする方が増えています。そんななか、東名高速道路のSA/PAの人気ランキングにおいて浜名湖SAは常にランキング上位に選ばれているようです。私ども浜松市は、隣接する湖西市とともに浜名湖周辺にたくさんある魅力をつなげます。そして浜名湖SAとも連携をとって地域の活性化に努めてまいります」と語った。
フードコートの5店舗とお勧めメニュー
式典に続いて、近鉄リテーリング 浜名湖SA副支配人の永田敦史氏がフードコートの紹介を行なった。店舗は5つあり、ちゃんぽんを扱う「しおさい」、海鮮丼の「ゆうなぎ」、定食の「なぎさ」、丼ものの「こはん」、うどん・そばの「さざなみ」となっている。
永田氏によると各店舗は地域の特産物を使用した料理を用意しているということだったので、最後は店舗ごとの特徴を紹介していこう。
まず、ちゃんぽんの「しおさい」から。こちらでは野菜をふんだんに使用したちゃんぽんを提供。スープはオリジナルの魚介スープとなっている。「野菜たっぷりちゃんぽん」と地元の海で取れた食材も使う「海鮮ちゃんぽん」もある。また、イタリアンのようにも見えるユニークなメニューとして「トマトちゃんぽん」も用意している。
海鮮丼とうなぎの「ゆうなぎ」。ここのうなぎ丼は浜名湖産のうなぎを使用しているとのこと。メニューには上と並があるが、どちらも使用するうなぎの種類は同じ。ご飯の上に乗っているうなぎの量が異なるという設定。試食会でもこのうなぎ丼の人気は高かった。ほかにもマグロ丼、シラス丼などもあり、こちらは清水港の水産会社が監修した厳選食材を使用している。
定食の「なぎさ」はボリュームのある料理を用意。なかでも注目なのは地元浜松の「とんさい牧場」で育ったブランド豚の「浜名湖そだち」を使用した「浜名湖そだちトンテキ定食」だ。肉はあらかじめ低温調理をしていて、オーダーが入ると表面を焼く。これで旨味を逃がさないようにしているという。ソースには三ヶ日みかんのマーマレードも使っている。
どんぶりものの「こはん」。こちらも地元食材の浜松ポークを使用していて、メニューには「浜松ポークかつ丼」などがある。ただ、ここのかつ丼はちょっと変わっていた。一般的なかつ丼と違って「こはん」ではカツがどんぶりご飯とは別皿で提供され、食べる直前に熱々のカツを乗せるような方法を取っている。
最後はうどん、そばの「さざなみ」。ここは以前フードコートでも好評だった店舗だという。人気メニューは香り高い浜名湖産の「青さのり」を使った「あおさうどん、そば」だ。つゆもお店の特製。また、サイドメニューの「うなぎぼくめし」は、以前からうなぎ漁師がまかない飯的に食べていたもので、地元の家庭でもおなじみの料理だという。中身は、ゴボウの炊き込みご飯にうなぎが入っているという感じのもの。
以上が8月7日10時にリニューアルオープンする「湖が見えるフードコート」とレストラン「浜名亭」だが、オープン日は夏休み時期ということもあり、広くきれいになったこの施設はきっと評判になるだろう。
浜名湖SAは上下線でサービスの施設を共用する作り(集約型)なので、東京方面、名古屋方面のどちらから来てもこのフードコートは利用できる。ただ、1点気を付けてほしいのは、浜名湖SAは東名高速道路(E1)にあるので、新東名(E1A)を利用すると寄ることができない。なお、浜名湖SAには一般道から利用できる「ぷらっとパーク」も用意されているので。浜名湖観光のついでに寄ってみるのもよいだろう。