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ピーチ、新千歳~仁川線、就航記念セレモニー。札幌~ソウルが片道2990円からのゴールデンセールを発表

2019年4月25日 就航

ピーチは新千歳空港(札幌)~仁川国際空港(ソウル)線を就航した

 ピーチ(Peach Aviation)は4月25日、新千歳空港(札幌)~仁川国際空港(ソウル)線を就航した。

 就航に際し、新千歳空港 国際線ターミナル64番搭乗口前において、就航記念セレモニーを開催した。同路線はピーチによる札幌発の海外便としては、2017年に就航した桃園国際空港(台北)線に次いで2路線目となる。

就航記念セレモニーを開催
ピーチの新千歳空港(札幌)~仁川国際空港(ソウル)線

MM701便: 新千歳(22時00分)発~仁川(翌01時10分)着、毎日運航
MM702便: 仁川(02時40分)発~新千歳(05時30分)着、毎日運航

 使用機材はエアバス A320-200型機(定員180名)で、片道運賃は機内持ち込み手荷物7kgまでが無料のシンプルピーチで5480円から。また、4月26日から新千歳~桃園線を週3日からデイリー運航に増便する。

ピーチの新千歳空港(札幌)~桃園国際空港(台北)線

MM725便: 新千歳(10時35分)発~桃園(13時50分)着、毎日運航
MM726便: 桃園(03時00分)発~新千歳(08時00分)着、毎日運航

出発準備中のMM701便。この日は同社が採用しているエアバス A320-200型機では唯一のシャークレット装備機材となる24号機(登録記号:JA824P)が割り当てられた

 就航セレモニーにはピーチ 代表取締役CEOの井上慎一氏とCA(客室乗務員)が出席。井上氏は「ピーチとして平成最後の新規就航となる」と前置きしたうえで、「満席のご予約を頂戴した」と感謝を述べ、「北海道から海外に就航しているのは日本の航空会社ではピーチだけ」「札幌~ソウル便は札幌~台北便に次ぐ、ピーチとして2番目の路線」と紹介。

「“空飛ぶ電車”ピーチなら札幌~ソウル、片道5480円からという低運賃」でソウルに行けるため「北海道と韓国がもっと近くなる」と説明。また、新千歳からは深夜出発~早朝到着というスケジュールとなっているため、「会社や学校の帰りのついでにそのままソウルに行くことができる」ことが特徴で、「人気のエステ体験に行かれたり、好きなアーティストに会いに行かれたり、話題のカフェに行かれたりと、そのためだけに何度でも行くことができる」と使いやすいことをアピールした。

 加えて本路線においても、同社ではおなじみとなっている「弾丸スペシャル」という特別運賃を設定したことを発表。0泊3日で往復7500円と低価格に設定することで、「令和の新時代にはピーチで日帰り海外旅行という新しいムーブメントを北海道から作り出していきたいと考えている」とした。

Peach Aviation株式会社 代表取締役CEO 井上慎一氏

 一方、韓国からは朝5時半到着、22時出発となることから日帰りの旅が可能となり、「北海道の魅力的なグルメを4食、弊社の機内食も加えると5食も楽しめる。こういう路線はめったにありません」と説明。「北海道にはグルメだけでなく観光に関わる素晴らしいコンテンツが揃っています。弊社の就航を機に韓国からも“気軽すぎる旅”をご利用になって、さらに多くの韓国の方が北海道を訪れることを確信」していると述べた。

 最後に「ピーチはここ『北海道を日本の北の玄関にしたい』を合言葉に、これからも北海道の皆さまの気軽な日常の足となるように社員一同頑張っていく」と述べるとともに、「ピーチの北海道からの国際線はこれで終わりではございません。社員一同どんどん飛ばしたいと願っております。そのために皆さまどんどんお乗りいただきたい、と思います。皆さまがどんどんお乗りいただくと、我々もどんどん飛ばせる。ピーチを作っていただくのはお客様でございます」と今後の路線増加に意欲を見せつつ、あいさつを締めくくった。

4名の客室乗務員も登場
片道5480円からをアピール
おすすめスポットなどを紹介

 続いて韓国に詳しいというピーチのCAたちが登場。「ソウルへは新千歳からわずか3時間のフライトで到着します。おしゃれなお店、美味しいグルメ、流行の韓国コスメ、オススメのスポットが盛りだくさんです。ピーチを使うと週末だけでソウルを満喫でき。また、会社や学校終わりにふらっと海外を堪能することができます」と紹介。

 グルメでは「サムゲタン」や「ポッサム」、さらにスイーツも「いろどりもよくかわいらしいので写真を撮りすぎてしまいます」と紹介。観光スポットとしては「弘大入口」を挙げ、「仁川空港から約50分で行けてグルメ、ショッピング、韓国の文化も楽しめる」とコメントした。

 最後にお得なお知らせとして、まもなく開始する予定となっているゴールデンセールを紹介。このセールでは札幌~ソウル間が2990円で発売されると発表し、詳細は同社のWebサイトを見てほしいとした(セールは4月27日23時59分まで)。

開催予定のゴールデンセールでは2990円から

 セレモニー終了後、MM701便の乗客が搭乗を開始。PBB(パッセンジャー・ ボーディング・ブリッジ)に向かう通路で井上氏やCAらは乗客とハイタッチを交わし、スタッフからは記念品が配られた。MM701便は定刻より少し早い21時55分にプッシュバックを開始、173名(幼児1名含む)の乗客を乗せて韓国へと飛び立っていった。

 出発後、井上氏が囲み取材に対応した。競合他社が多い路線にあえて参入した理由について、「需要が多く、ポテンシャルがある。たくさんの便が飛んでいるので折り紙付き」としたうえで、「日本の航空会社として国際線を飛ばしたいという思い」とともに「創業以来7周年を迎えるが一貫して差別化戦略を進めている。それを磨くことによってこの路線でも商機がある」とした。

 また、「より多くの海外の方を北海道にお招きするとともに、北海道の皆さまにも宿泊なしでも行ける気軽な海外な旅をしてほしい」とコメント。北海道発の海外路線については「できるところからやりたい」としたうえで、2020年に導入を予定しているエアバス A321LR型機ならバンコクなど東南アジアも視野に入ると含みを持たせた。

搭乗開始
ハイタッチで乗客を迎える
配られた記念品は泉州タオルとステッカー、航空機型のフライトタグ
MM701便を見送る
コクピットからも手を振って応える
21時55分にプッシュバックを開始
MM701便がスポットを離れても手を振って見送っていた